このページではパナソニックのマイクロフォーサーズ用交換レンズ「LEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH」の逆光耐性・歪曲収差の動作テスト結果とレビューを公開しています。
LEICA DG 10-25mm F1.7 ASPH 逆光チェック
10mm
全体的なフレア耐性は良好と感じるものの、点在するゴーストはやや多め。体感ではLEICA DG 8-18mm F2.8-4よりもやや多い印象。
おそらく強烈な逆光、強い光源をフレームインすることで画質に影響を及ぼすことはゼロではないと思います。ただし、実写で問題を感じたシーンは少ないです。絞り開放がF1.7と言うこともあり、F4まで絞ると光条が出来始めます。F8で既にシャープな光条が出来るので描写は好みが分れるかも。
- F1.7
- F2.0
- F2.8
- F4.0
- F5.6
- F8.0
- F11
- F16
25mm
10mmと同様ですが、画角が狭い分、同じ光源をフレームインすると光条が大きく発生します。
- F1.7
- F2.8
- F4.0
- F5.6
- F8.0
- F11
- F16
LEICA DG 10-25mm F1.7 ASPH 歪曲収差チェック
10mm
レンズプロファイル無しのRAWファイルは巨大な樽型歪曲。ミラーレスの超広角レンズはこのように歪曲補正をソフトウェアに依存するレンズが多く、元の歪曲収差は(他社と比べて)驚くほど大きなものではありません。
格納されたレンズプロファイルでボディ出力や純正ソフト、Lightroom CCなどでは自動的に歪曲補正が適用されます。自動補正されないソフトウェアでも補正し易い歪曲収差の形状です。


12mm
10mmと比べると小さいものの、まだまだ目立つ樽型歪曲に違いありません。しかし、ソフトウェアでも補正しきれていなかった10mmと比べて綺麗に補正されています。


14mm
さらに樽型歪曲の影響は小さくなります。この画角としては…まあこんなもんでしょう、というレベル。


18mm
極僅かな糸巻き型ですが、レンズプロファイルなしでもほぼ直線的な被写体となっています。解像性能が最も安定しているポイントであり、歪曲収差で無理が掛かっていない事が分かります。


25mm
18mmと比較して大きな糸巻き型歪曲。標準単焦点と比べるとやや目に付く収差の量ですが、広角側と比べるとほぼ問題無しと言っても良いレベル。


雑感
個人的に逆光耐性は気にならないレベルですが、F1.7の明るさを活かしたライブ、イルミネーション、夜景などで強い光源がフレームインする場合は注意が必要。開放付近では大きな問題となりませんが、絞ると細かいゴーストが増え、光条も場合によって騒がしく感じます。
歪曲収差は基本的にレンズ補正でなんとかなるので気にしません。しかし、10?14mmにける大きな歪曲収差は補正時の負担が大きく、四隅の解像性能が伸び悩む一因となっているように思えます。フレーム隅の解像性能を考えるとベストは18-25mm。
今回使用した機材
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