このページではオリンパス製マイクロフォーサーズ対応交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」の遠景解像力テスト結果とレビューを公開しています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 解像性能 検証
レンズのおさらい
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
焦点距離 | 60mm(35mm判換算120mm相当) |
---|---|
最大口径比/最小口径比 | F2.8/F22 |
レンズ構成 | 10群13枚(EDレンズ、HRレンズ2枚、E-HRレンズ) |
防滴処理 | 防塵防滴機構 |
画角 | 20° |
AF方式 | ハイスピードイメージャAF(MSC) |
最短撮影距離 | 0.19m |
最大撮影倍率 | 1.0倍(35mm判換算 2.0倍相当) |
最近接撮影範囲 | 17 x 13mm |
絞り羽枚数 | 7枚(円形絞り) |
フィルターサイズ | Ø46mm |
マウント規格 | マイクロフォーサーズシステム規格 |
大きさ 最大径×長さ | Ø56 x 82mm |
質量 | 185g |
主な同梱品 | レンズキャップ LC-46、レンズリアキャップ LR-2、取扱説明書、保証書 |
2012年登場のオリンパス初となるマイクロフォーサーズ用マクロレンズ。
4万円台と手ごろな価格設定ながら、防塵防滴・フォーカスリミッター・スライド式レンズフードなどなど、マクロレンズに必要な機能を数多く備えています。
ただし、望遠マクロながら光学手ぶれ補正を備えていないのでボディ内手ぶれ補正を搭載していないLUMIX機で使う場合は注意が必要。
フォーカスリミッターは近接側・無限遠側の2種類が用意されており、さらに「1:1」にピントを強制移動させる仕組みも備えています。この機能を備えていのは他社のミラーレスシステムを見渡してもこのレンズのみ。
スライド式レンズフードは非常に使い勝手が良いものの、別売りなのがオリンパスらしい(悪い意味で)。別途4000円ほどかかるので留意しておくと良いでしょう。個人的にはおススメのレンズフード。中古でレンズであればフード付きを探すと良いでしょう。
撮影環境
使用機材
- OM-D E-M1X
- M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- Leofoto LS-365C
- Leofoto G4
- アプリ:Adobe Lightroom Classic CC
- RAWファイルと初期設定でクロップ・現像
- アプリ:Adobe Photoshop CC
- クロップした画像の結合処理に使用
通常撮影
メモ
- 中央領域
・絞り開放から良好な解像性能を発揮。
・1段絞るとマイクロコントラストが改善され、解像感のピークはF8まで続く印象。
・F11まで絞ると、彩度に若干の低下が見られるものの、まだ十分シャープ。
・F16~F22は解像度が大幅に低下するので毛避けたいところ。 - 周辺領域
・基本的に中央領域と同じ解像傾向。
・絞ってもあまり改善しない代わりに開放から非常にシャープ。
・F11まで絞ると、彩度に若干の低下が見られるものの、まだ十分シャープ。
・F16~F22は解像度が大幅に低下するので毛避けたいところ。 - 四隅領域
・絞り開放から安定した描写。敢えて言えばF5.6がピーク。
マクロから遠景まで、絞り開放からフレーム全域で安定した解像を得ることが出来るナイスな60mm。特にこれと言った欠点は見当たらないものの、ベストを尽くすのであればF4~F8を使いたいところ。
ハイレゾショット
メモ
- 中央領域
・通常よりも高解像なのは確か。しかし、ファイルサイズの肥大化を考慮すると伸びしろが小さい。 - 周辺領域
・中央以上に恩恵を受けていない印象。 - 四隅領域
・周辺領域と同じ。正直に言うと、ハイレゾショット使わない方が良かった。
通常撮影時の結果が良かったので期待し過ぎてしまったかも。少なくとも遠景の風景撮影でハイレゾショットの恩恵は僅か。「何かの間違いか?」と最初は疑ってみたものの、解像チャートテストでもハイレゾショットでは伸び悩んでいます。
遠景解像テストの雑感
満足度:80点
2000万画素の通常撮影ならば問題は全くなし。特にこれと言って指摘する弱点は無く、ピント距離に関わらず良いレンズだと思います。防塵防滴仕様と相まってシーンを選ばず使える60mm。
ただし、これ以上の高画素化はレンズにとって負担と感じるはず。少なくとも80MPのRAW現像や50MPのJPEG出力では厳しい。
個人的にはハイレゾショットでも耐えうる分解能を持ったPROマクロレンズをそろそろ出してもらいたいところ。特許出願では90mmのそれっぽい実施例があるのですけどねえ…。
今回使用した機材
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