「NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1」のレビュー第四回 諸収差編を公開。
簡易的なまとめ
どの収差も完璧な補正状態とは言えませんが、ソフト的な補正(カメラ・現像ソフト側)も含めて良くまとまっているように見えます。
広角側でやや目立つ歪曲収差はカメラや現像ソフトで綺麗に補正され、倍率色収差はソフト補正無しでも良好。後処理の難しい軸上色収差や非点収差・コマ収差・球面収差は許容範囲内に抑えられているように見えます。
近距離に像面湾曲が増大する点は注意が必要ですが、「近距離で平面的な物体を絞り開放・パンフォーカスで撮影する」特殊な状況でない限り心配する必要はありません。
While none of the aberrations can be said to be perfectly corrected, the overall performance appears well-balanced, including software-based corrections (via the camera or processing software).
The slightly noticeable distortion at the wide-angle end is neatly corrected by the camera or processing software, and chromatic aberration at high magnification is good even without software correction. Axial chromatic aberration, which is difficult to correct in post-processing, along with astigmatism, coma, and spherical aberration, appear to be kept within acceptable limits.
While increased image field curvature at close distances requires attention, this need not be a concern unless shooting flat subjects wide open with pan-focus at close range – a rather specialised scenario.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1のレビュー一覧
- NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 レンズレビューVol.4 諸収差編
- NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 レンズレビューVol.2 解像チャート編
- NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
倍率色収差
倍率色収差とは?
主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。
- 良好な補正
- 倍率色収差あり
24mm
Adobe Lightroomの場合は自動補正されますがPhotolabでは残存する色収差を確認可能。この場合も極端な色収差は残存しておらず、フレーム隅で若干確認できるのみ。
35mm
ごく僅かで目立ちません。
50mm
35mmと同じく問題無し。
85mm
軽微な色収差で目立ちません。
105mm
85mmよりも少し増えますが問題無し。
軸上色収差
軸上色収差とは?
軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。
実写で確認
ズーム全域で軽微な影響に抑えられています。
歪曲収差
歪曲収差とは?
歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。
- 糸巻き型歪曲
- 適切な補正
- 樽型歪曲
比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。
24mm
DXO Photolabで現像すると、陣笠状の目立つ歪曲収差が残っています。補正後は綺麗な直線となりますが、フレーム周辺部がトリミングされます。


35mm
穏やかな樽型歪曲。そのままでも無視できる程度ですが、補正で綺麗に修正可能。


50mm
歪曲収差はほぼゼロ。


85mm
広角側から一転して糸巻き型の歪曲収差。極端ではないものの、直線的な被写体の場合は少し気になるかもしれません。


105mm
85mmと同程度。24mmのような極端な影響ではありません。


コマ収差
コマ収差・非点収差とは?
コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。
- 良好な補正状態
- 悪い補正状態
絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。
実写で確認
フレーム隅に点光源の変形があるものの、ズーム全域で穏やかな影響。
球面収差
極端な収差は残っていません。前後のボケを見比べてみると、中央の「点」以外は良く補正されているように見えます。この「点」は小さな玉ボケで不快な描写となる場合があります。個体差の問題なのか、どの24-105mm F4-7.1でもこうなるのかは不明。
まとめ

どの収差も完璧な補正状態とは言えませんが、ソフト的な補正(カメラ・現像ソフト側)も含めて良くまとまっているように見えます。
広角側でやや目立つ歪曲収差はカメラや現像ソフトで綺麗に補正され、倍率色収差はソフト補正無しでも良好。後処理の難しい軸上色収差や非点収差・コマ収差・球面収差は許容範囲内に抑えられているように見えます。
近距離に像面湾曲が増大する点は注意が必要ですが、「近距離で平面的な物体を絞り開放・パンフォーカスで撮影する」特殊な状況でない限り心配する必要はありません。
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