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NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

ニコン「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」のレビュー第六弾を公開。28mmで周辺減光が目立つものの、2段絞るとほぼ解消。逆光耐性は良好で、絞れば綺麗な光条が発生します。

NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VRのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

28mm

ピント位置に関わらず、F4やF5.6で目立ちます。光学的に良好な結果を得る場合はF8まで絞る必要あり。

50mm

28mmと比べると、周辺減光の影響が大幅に緩和。F8でほぼ問題ありません。

100mm

50mmと同じ傾向。

400mm

28mmほどではないものの、絞り開放でやや目立つ結果。F11まで絞るとほぼ改善。

逆光耐性・光条

28mm

完璧とは言えないものの、複雑な光学設計のレンズとしては健闘。極端に目立つフレアやゴーストは良く抑えられています。

100mm

28mmよりも良好な結果。

400mm

400mmで強い光源をフレームに入れる機会は少ないと思いますが、そのような場合は注意が必要。フレアの影響で全体的にコントラストが低下する傾向あり。

光条

十分に絞ることで先細りするシャープな光条が発生。解像性能とのバランスを考慮するとF11~F16あたりがおススメ。

まとめ

最も目立つのは28mmの絞り開放(F4)。F8まで絞れば大幅に改善するので問題ありませんが、F4で撮影したい場合はヴィネッティング補正を適用しておくのがおススメ。もちろん周辺減光を楽しみたい人はオフでも良いと思いますが、ズーム中間や望遠側と影響が大幅に異なるので注意が必要です。全体的に2段絞りで光学的に抑えることが可能。非S-Lineながら、NIKKOR Zレンズらしい良好な逆光耐性。フレアやゴーストの影響は軽微で、問題に遭遇する可能性は低い。絞った際の光条が綺麗なので、積極的に光源をフレームに入れていきたいレンズ。ただし、望遠側ではフレアが目立つ可能性があります(画角が狭いので回避しやすいと思いますが)。

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作例

オリジナルデータをFlickrで公開

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