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NIKKOR Z 70-180mm f/2.8 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光 編

ニコン「NIKKOR Z 70-180mm f/2.8」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

NIKKOR Z 70-180mm f/2.8のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

70mm

最短撮影距離

F2.8でやや目立つもののF4まで絞ると解消します。

無限遠

最短撮影距離よりも減光が強くなるものの、やはりF4まで絞ると大幅に改善します。

105mm

最短撮影距離

70mmよりも目立たず、さらに絞ると改善します。

無限遠

最短撮影距離とは一転して目立つものの、F4まで絞るとほぼ解消します。

180mm

最短撮影距離

このズームレンズで最も周辺減光が目立つ焦点距離。最短撮影距離でもF2.8使用時は非常に目立ちます。F4まで絞るとある程度の改善が期待できるものの、解消するにはF5.6まで絞る必要あり。

無限遠

このレンズで最も周辺減光が目立つポイント。状況によっては補正必須で、光学的に解消したい場合はF8まで絞る必要があります。

逆光耐性・光条

70mm

極端に酷い性能ではありませんが、NIKKOR Zレンズの中ではフレアやゴーストが目立ちます。70mmの中央に光源を配置すると、絞り全域で影響が目立ちます。


光源をフレーム隅に移動すると極端な影響は避けることが可能。ただし、絞ると光源を中心として放射方向にゴーストが目立つ可能性あり。

105mm

70mmと比べると少し良好ですが、絞るとゴーストが数多く発生します。バックフォーカス距離が長いためか、センサー面の反射は少な目。


光源を隅に移動すると、常用する絞りでゴーストやフレアが良く抑えられています。

180mm

このズームレンズで最も良好。フレアとゴーストの影響が皆無とは言えないものの、まずまず良好に抑えられています。


絞り全域で特に大きな問題はありません。

光条

小絞りで綺麗な光条が発生するものの、中程度の絞りではあまり目立ちません。回折やシャッタースピードの影響を考慮しつつも、しっかりと絞る必要があります。

まとめ

広角側・望遠側でF2.8の周辺減光が目立つものの、カメラのヴィネッティング補正を適用しておくことで基本的に問題なし。ただし、高ISO感度と組み合わせるとノイズ発生の原因となるので気を付けたいところ。逆光耐性は決して完璧とは言えないものの、望遠側では比較的良好。そもそも画角の狭いレンズなので、光源を避けて撮影するのも一つの手。光条は綺麗ですが、発生が比較的遅く、回折やシャッタースピードとバランスを取るのが難しい印象あり。

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作例

オリジナルデータはFlickrで公開

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