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ニコン NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光 編

ニコン「NIKKOR Z DX 24mm f/1.7」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

コンパクトな広角単焦点レンズらしく、APS-C用のレンズとしては少し目立つ。絞ると改善しますが、F2以降はほぼ同じ状況が続きます。

無限遠

無限遠では状況が悪化。F1.7で非常に目立つ光量の低下が発生し、絞っても完全には解消しません。これはこれでアリと感じるかもしれませんが、フレーム全体でフラットな露出が求められるシーンではカメラ・ソフトでの補正が必須。

逆光耐性・光条

中央

絞り開放付近では、全体的なコントラストの低下がよく抑えられています。強い光源の影響は、光源付近のフレアとわずかなゴーストのみ。絞ると隠れていたゴーストが少し目立つようになります。レンズ構成枚数が少ないため、間面反射と思われるフレアの発生はよく抑えられている模様。

光源を隅に配置した場合は絞り値全域で良好な状態を維持しています。

光条

F5.6から光条が発生しはじめ、F8-F11でしっかりとした形状へと変化。F5.6まではイマイチな描写ですが、F11までしっかりと絞るとシャープな結果が得られます。

まとめ

無限遠における周辺減光はかなり目立ちます。絞っても残存するため、カメラや現像ソフトでの処理は必須。小型軽量なF1.7の広角レンズとしては妥協すべきポイントと言えるでしょう。幸いにも簡単に修正できるので手間はかかりません。ただし、高ISO感度で減光補正を利用するとノイズが増加する原因となるので気を付ける必要があります。

逆光耐性はレンズ構成枚数の少なさが功を奏したのか、ゴーストが少なくフレアの影響も控えめ。完璧ではないものの、強い光源をフレームに入れても全体が破綻することはありませんでした。敢えて言えば、適度な絞りでは分散してしまう光条がイマイチ。F8-11まで絞るとシャープになりますが、夜景シーンではISO感度かシャッタースピードを犠牲にする必要があります。

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