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NOKTON Classic 40mm F1.4 S.C VM レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

コシナ フォクトレンダー「NOKTON Classic 40mm F1.4 S.C VM」のレビュー第六弾を公開。「シングルコート」からフレアが発生しやすいと想像していましたが、思ったよりもヌケが良く、色調の変化に抑えられているようです。

NOKTON Classic 40mm F1.4 S.C VM のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

F1.4からF2.0まで目立ち、F2.8まで絞るとほぼ解消。ただし、以降の絞り値でもうっすらと減光効果が残ります。

無限遠

最短撮影距離よりも強めの減光が発生。かなり目立つため、フラットな光量の背景ではカメラ側の補正が必要となる可能性が高い。F4以降は最短撮影距離と同程度まで抑えることができます。

逆光耐性・光条

中央

シングルコートと言えども、逆光シーンでコントラストは良好。特に顕著なフレアが襲い掛かることはありません。思っていたよりも遥かに使いやすい。オールドレンズのようなフレアを期待していると肩透かしとなりそう。シンプルな光学系のためゴーストは少なめですが、色がマゼンダで目立ちやすい。

やはりフレアは少なく、良く抑えられています。

光条

NOKTONらしいシャープで綺麗な光条。小絞りを使う必要はなく、F2やF2.8など少し絞れば綺麗な光条が得られるのは強み。明るさとシャープな光条を両立させることができます。

まとめ

小型軽量な大口径レンズであり、当然のように周辺減光は強め。絞れば改善しますが、基本はカメラ側のヴィネッティング補正を利用することになりそう。絞ったとしても減光の効果は残るため、弱めのレンズ補正を常時適用しておくと良いかもしれません。逆光耐性は思っていたよりもはるかに良く、ふんわりフレアがかかるような描写ではありません。コシナが言及しているように、あくまでも色調に変化に抑えられているようです。もしもフレアを盛大に発生させたいのであれば、他の選択肢を検討するべき。もしくは特殊なフィルターを使用する必要があります。

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