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NOKTON Classic 40mm F1.4 S.C VM レンズレビューVol.3 解像チャート編

コシナ フォクトレンダー「NOKTON Classic 40mm F1.4 S.C VM」のレビュー第三弾を公開。遠景解像と同じく球面収差の影響が強く、シャープな結果を得るには数段絞る必要があるようです。

NOKTON Classic 40mm F1.4 S.C VM のレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:Z 8
  • 交換レンズ:NOKTON Classic 40mm F1.4 S.C.
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

遠景解像テストと同じく、絞り開放付近はソフトな画質。ただし、F4以降は画質が急速に改善し、F8まで絞れば隅までシャープな結果を得ることができます。

中央

F1.4からF2.0は球面収差が残存するソフトな画質ですが、F2.8まで絞ると大幅に改善します。F4まで絞れば細部までシャープでコントラストの高い結果を得ることが可能。

周辺

中央と似た傾向であり、細部までシャープな結果が得られるのはF4まで絞ったとき。倍率色収差の影響か中央と同程度の数値には至らないものの、とても良好な結果を得ることができます。

四隅

周辺とよく似た結果ですが、倍率色収差の影響か数値が大幅に伸びるのはF5.6以降。この際は周辺部との均質性が高く、安定感のある結果を得ることができます。

数値確認

中央 周辺部 四隅
F1.4 2981
F2.0 3136 2841
F2.8 3350 2898 3111
F4.0 4479 3000 3832
F5.6 4460 3733 3959
F8.0 4245 3904 3994
F11 4184 3765 3508
F16 3909 3507 3077

実写確認

まとめ

近距離では特に球面収差の影響が強いため、コントラストの高い結果を得たいのであれば中央でもF2.8くらいまでは絞って撮影したほうが良いかもしれません(後ボケも改善するのでF2.5-2.8あたりがおすすめ)。接写で解像性能が求められるシーンはそう多くないと思うので、あえて球面収差を残したF1.4を使うのも一つの手段だとは思います。特に接写時は滑らかなボケを得ることができるので、有りか無しかで言えば大いにあり。それに球面収差が残ることでピントの山が明瞭ではなくなり、ピント合わせの難易度がぐっと低下します。逆に絞るシビアとなるので、しっかりとカメラを固定する必要があるのかなと。

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作例

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