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オリンパス OM-D E-M1 Mark III 徹底レビュー【ISO感度画質編】

このページではオリンパス製ミラーレスカメラ「OM-D E-M1 Mark III」のレビューを掲載しています。
連載4回目はカメラの高感度画質についてチェックしています。

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:OM-D E-M1X
  • 交換レンズ:LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.
  • パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • OM-D E-M1 Mark IIIのRAWファイルを使用
  • F5.6固定の絞り優先AE
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
    ・格納されたレンズプロファイル(外せない)
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

*手持ちハイレゾショットも三脚に固定して撮影しているので、実際の使用では数値が増減する可能性があります。

テスト結果

「OM-D E-M1X」「OM-D E-M5 Mark III」に搭載されているイメージセンサーと同じものを使用しているので、基本的にISO感度のパフォーマンスは同等。

「OM-D E-M1 Mark II」と比べ、実効感度が変化しているのでノイズの状態が変化していると感じるかもしれません。撮影後の増感はMark IIが少し強めなので(Photons to Photosによると約1/2段)のでシャドウ~中間域の描写は良いはず。とは言え、解像性能に影響が出ない程度。

三脚ハイレゾショットの結果も他の2000万画素センサーと同等。パナソニック「LUMIX G9 PRO」と撮り比べても遜色ありません。

手持ちハイレゾショットは三脚に固定して撮影しているので本来のパフォーマンスが出ていない可能性あり。とは言えノイズ耐性はとても良好、ISO 3200まで解像性能がほぼ一定となっているのは凄い(さすが16枚合成)。無理に低感度を維持する必要性は低い。
ただし、これはあくまでも解像性能の話。ダイナミックレンジが必要な場合は出来る限り低感度を使うべし。高感度の手持ちハイレゾは後処理で露出を弄らない正確さが必要。

通常 手持ちハイレゾ 三脚ハイレゾ
ISO 64 3177 3478 4444
ISO 200 3136 3332 4444
ISO 400 3033 3543 4431
ISO 800 2799 3397 3816
ISO 1600 2981 3357 4006
ISO 3200 3084 3471
ISO 6400 2825 3063
ISO 12800 2517
ISO 25600 2659

実写で確認

やはり三脚ハイレゾが際立って良好。通常の撮影と手持ちハイレゾの差はそう大きく無いものの、ISO 800以降でも非常に低ノイズを維持しているのは特筆すべきポイント。低照度の環境で手持ち撮影による高解像な写真が必要な時に面白い選択肢となりそう。

JPEG 高感度ノイズリダクション

ISO 800

OFFでもノイズは目立ちません。とは言え、ノイズリダクションを適用しても解像性能の顕著な低下は見られません。正直なところどっちでもいいレベル。

ISO 1600

ISO 800と比べると僅かにノイズの影響が増える。ただしOFFでもノイズは良く抑えられているので個人的にはOFF推奨。

ISO 3200

「OFF・弱」「標準・強」で少し好みが分かれるかも。
前者はフラットな領域で輝度ノイズが目に付くものの、高周波成分のキレが多少良い。
後者はフラットな領域の輝度ノイズが目立たず、高周波成分のキレが鈍る。

空が写りこまない風景撮影ならオフ・弱で良さそう。フラットな領域が多いのであれば好みで標準~強設定にするべし。

ISO 6400

ISO 3200の傾向がさらに強まる。「標準・強」はエッジのコントラストが低下しているので個人的には避けたい設定。フラットな領域や肌の滑らかさを重視するのであれば「標準」が良さそう。

正直なところ、まだ「OFF」でも許容できる画質だと思いますが、バランスが良いと感じるのは「弱」設定。

ISO 12800

ISO 6400と同じ傾向。

ISO 25600

E-M1 Mark IIIで利用できる最高ISO感度。ここまで来ると、どの設定でも画質は悪い。現像ソフトで後処理を追い込みたいところ。

発色(JPEG)

スライドショーには JavaScript が必要です。

ISO 25600のみ僅かに彩度が低下していますが、それでもISO感度全域で良好な色再現。ウェブで使うようなイメージサイズであればISO12800まで実用的な画質と言えるでしょう。

じっくり観察すると、赤色の再現性がISO感度の影響を受けやすい。特にISO 6400とISO 25600付近で変化が大きいように感じられます。

ISO 200:ISO 6400

ISO 200:ISO 12800

ISO 200:ISO 25600

ハイレゾショットとの発色比較

ノイズ低減効果はあるものの色再現で大きな変化はありません。

ISO感度テストの雑感

満足度:90点

イメージセンサーはMark IIと同じですが、シャドウのノイズは抑えられていると感じるはず。同じチューニングを施されているE-M1XやE-M5 Mark IIIと見比べた場合には大差無し。

依然としてマイクロフォーサーズとしては良好な高感度性能であり、マイクロフォーサーズで野生動物やスポーツを撮影するのであれば最適と言えるでしょう。正直なところ、「裏面照射型の新センサー」を期待していたのですが、許容できる画質。

使える状況は限定されてしまうものの、手持ちハイレゾショットのノイズ低減効果は注目に値する性能。合成に多少時間がかかるものの、積極的に使っていきたいところ。

色再現性は高感度領域まで良好。ウェブサイトやブログ・SNSでの使用がメインであればISO6400まで快適に利用可能。ISO12800も許容範囲内の画質ですが、ISO25600は彩度が少し低下するので出来れば避けたい。

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