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OM-D E-M1Xを使いこなす 画質レビュー編

更新日:

このページではオリンパスのハイエンドモデル「OM-D E-M1X」の画質についてレビューしています。

このページの要点

  • OM-D E-M1 Mark IIと似たような画質・傾向
  • 新機能「解像度優先」設定は多少なりとも効果がある
  • 少なくともISO 3200手持ちハイレゾは通常ISO64よりも良い

OM-D E-M1X 画質編

元の画像サンプル

今回は以下のような状態でカメラ設定を変えながら撮影した画像の切り抜きを使って評価してゆきます。

ISO感度別解像性能

撮影設定

  • ミニスタジオでLED照明3灯を使用
  • OM-D E-M1X+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
  • ISO 64~
  • F5.6固定
  • 1/15秒~
  • Adobe Lightroom Classic CCにて現像

インプレッション

「解像感」はISO 12800でも十分良好だが、細部の再現性で言うとISO3200~ISO6400の間が分かれ目。

コントラストはISO1600付近から低下し始め、ISO6400~ISO25600で段階的に低下している。

ベストな画質はISO1600未満、ISO1600~6400未満で実用的な画質、ISO6400~は出来れば避けたいISO感度と言ったところ。

個人的にはISO3200まで気軽に常用でき、それ以降は状況に合わせて要相談。

作例

Flickrオリジナルデータ

E-M1X-IQ-normal

低照度におけるISO感度別ノイズ

撮影設定

  • カーテンを閉め切った屋内で照明は全てOFF
  • OM-D E-M1X+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
  • ISO 64~
  • F5.6固定
  • 30秒~
  • Adobe Lightroom Classic CCにて現像
    ・ハイライト-5
    ・シャドー+5

インプレッション

夕方~夜に近い照度の環境でテスト。

ハイライトや中間域はISO 6400でもまずまず良好。シャドーはISO 1600まで良好だが、ISO 3200でノイズが増え始め、ISO 6400以降では色再現も怪しくなる。

無理にシャドーを持ち上げなければISO 6400までは許容できるレベル。

作例

斜光におけるISO感度別ノイズ

撮影設定

  • ミニスタジオで右側1灯のみ点灯
  • OM-D E-M1X+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
  • ISO 64~
  • F5.6固定
  • 1/4秒~
  • Adobe Lightroom Classic CCにて現像
    ・ハイライト-5
    ・シャドー+5

インプレッション

コントラストが付きやすい光状態でテスト。

「解像感」という意味ではISO 25600でもハイライト領域が良好。

全体的にISO 3200まではシャドーを持ち上げても実用的な画質を維持。ISO 6400でもシャドーのノイズや持ち上げ方次第で許容できる。

作例

Flickrオリジナルデータ

E-M1X-IQ-normal-shadow

シャドーの回復

インプレッション

カメラの適正露出から3EVアンダーで撮影後にAdobe Lightroom Classic CCで復元。

白飛びしやすいがシャドーの諧調が良くなる「拡張感度Low」とフルサイズと比べても白飛びに滅法強い「常用感度」の関係性は従来通り。

OM-D E-M1 Mark IIを入れ替わりで下取りしてしまったので常用感度に実効感度の違いがあるかはチェックすることは出来ません。

OM-D E-M1Xは手持ちハイレゾが実用化されたことにより、シャドーの諧調や復元力を強化する術を持ちました。手持ちハイレゾが使えるシーンであれば拡張感度を使ってまでシャドーの諧調を取り込む必要は無いはず。

ISO 64

ISO 200

ISO 64:ISO 200

ハイライトの回復

インプレッション

カメラの適正露出から3EVオーバーで撮影後にAdobe Lightroom Classic CCで復元。

拡張感度はE-M1 Mark IIと同じく白飛びに弱く、失われたハイライトは戻ってこない。そこそこ復元力のある常用感度を使ったほうが良いでしょう。

手元にE-M1 Mark IIが無いのでハッキリと言い切ることは出来ませんが、僅かにシャドーよりのダイナミックレンジとなっている印象。(ハイライトの復元力が弱まった代わりにシャドーのノイズが少ない)

ISO 64

ISO 200

ISO 64:ISO 200

ノイズリダクション

インプレッション

「解像度優先モード」で2段階のノイズリダクションが効果的に作用するISO 1600と効果的ではないとされるISO 6400で撮り比べ。(カメラ出力のJPEG)

ISO 6400で「標準」「強」設定は使いたくないと感じるものの、ISO 1600では「標準」でも良い感じ。

ISO 1600作例

ISO 6400作例

速度優先設定と解像度優先設定の違い

インプレッション

ISO 1600でノイズリダクションをオフにした状態でもカラーノイズの少なさは分かる。ディテールの再現性はかなり際どい差ではあるものの、解像優先設定のほうが僅かに良好。

RAW出力の場合はまったく影響が無いため連写優先で問題無いと思われる。

RAW

JPEG

手持ちハイレゾ・三脚ハイレゾ

インプレッション

新実装の「手持ちハイレゾ」をチェック。

その効果は絶大で、ISO3200の手持ちハイレゾのほうがISO 64の通常撮影よりも高解像で使いやすい。使えるシーンでは積極的に使っていきたいと感じる画質。例えばインテリアや夜景など、シャッタースピードとISO感度のバランスが難しい場合は手持ちハイレゾを活用するチャンス。ただし、ISO3200付近は彩度が低下する感度域なので色を重視する場合にはISO1600付近までに留めておくのが良いでしょう。

しかし、通常撮影のRAWとハイレゾRAWをLightroom CC経由で現像するとそこまで差が無くなるのです。

JPEG出力の結果を見比べる限りでは「通常撮影のISO 64」よりも「手持ちハイレゾのISO 3200」のほうが好ましい画質。その一方でRAW現像では通常撮影のISO 64と手持ちハイレゾのISO 64の差があまりハッキリとしない。

これは一体どういうことなのか?(当然「ORIファイル」のことは把握しています)この点については後日もう一回じっくり調べたいところ。

手持ちハイレゾそのものは三脚に固定しても手持ちで撮影しても差は無い。その一方で三脚ハイレゾと手持ちハイレゾの違いは明らかに存在するため、三脚ハイレゾが使えるのであれば三脚ハイレゾ推奨。

通常 ISO 64:手持ちハイレゾ ISO 64【JPEG】

通常 ISO 64:手持ちハイレゾ ISO 64【RAW】

三脚ハイレゾ ISO 64:手持ちハイレゾ ISO 64【RAW】

*三脚ハイレゾはトランプの柄にプリントされた”ドット”まで正確に描写されています。

通常 ISO 64:手持ちハイレゾ ISO 3200【JPEG】

通常 ISO 64:手持ちハイレゾ ISO 3200【RAW】

通常 ISO 3200:手持ちハイレゾ ISO 3200【RAW】

今回のまとめ

OM-D E-M1Xの画質特徴

  • 高感度ノイズ耐性はOM-D E-M1 Mark IIとほぼ同じ
  • 拡張感度Lowは白飛びしやすいが暗部ノイズは低減される
  • ISO 1600までのNRは「解像優先設定」との組み合わせが良好
  • 手持ちハイレゾにより解像・低ノイズの両面で恩恵を受ける
  • ISO 64の通常撮影よりISO 3200の手持ちハイレゾのほうが良好な画質
  • 手持ちハイレゾをLightroom Classic CCで現像すると幾分か画質が低下する?

元OM-D E-M1 Mark IIユーザーとして見ると、飛躍的に画質が向上したとは感じません。しかし、シャドーの諧調や味付けが少し良くなったかなと感じます。手元にカメラが無いので体感的な印象ですが…。

また、手持ちハイレゾを活用できるシーンでは解像性能や低照度画質の向上が見込めそうです。ISO 800~3200辺りで手持ちハイレゾを使えるならば積極的に使っていきたいところ。

JPEG出力メインであれば「解像度優先設定」の上でISO1600までは改善されたノイズリダクションの恩恵を感じるはず。ISO3200以降はそこまで改善は無いように見えます。

気になったのはLightroom CCを使ったハイレゾショットのRAW現像。実写では特に気にしていませんでしたが、実際にカメラを固定して撮り比べてみると「あらら?」となったのは意外でした。それでも、シャドーや高感度ノイズの低減効果は確かであり、手持ちハイレゾの活用は有意義と言えるでしょう。

(↑再度確認してみたところ、気のせいだったかも…)

今回使用した機材

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