コンパクトでお手軽なハーフマクロ
今更過ぎるオールドレンズ。AEが使用出来るようになったPENTAX-Aシリーズの標準ズームレンズだ。
実はこのレンズ、一眼初めた頃に中古を手に入れて安いマクロシステムとして使っていた。その後、『タムロンのSPAF90mm』や『smcPENTAX-D FA マクロ100mm』などを手に入れたので使わなくなり売却してしまった。
しかし、昔の写真を見なおしていると「お、案外シャキッと写っているな」と言ったコマが多い事に気がついた。すると、久しぶりに使いたくなってきてしまい、気がついたら手元に1千円で手に入れた35-70mmがあったとさ。
数あるPENTAX-Aシリーズの中でもオークションで出回っている中ではかなり安い方。其の割に、K-3やK-S2で使うと標準~中望遠をカバーし、マクロ撮影まで出来てしまう便利なやつ。個人的にコスパが高く、オススメ。
F4通しで曇天や室内での撮影ではやや心許ないが、晴天下では軽く絞るだけでシャキッとピント面が写る。光学倍率を欲張っていない分、解像度も良好な感じだ。現行のDAレンズと比べるとやや劣るので、シャープネスを気持ち強めにかけると丁度良い。
ボケ味も自然で、コントラストを強めにしなければボケはそう煩くない。
手前から2体目の仏像にピントを合わせた別の写真。前ボケの境目は自然な感じに溶けている。
F4と暗めのレンズなので、光学ファインダーでの微調整はちょっとやりづらい。ピーキングが可能なK-3・K-3IIやK-S2に装着してライブビューが使いやすい。オススメはやはりバリアングル液晶搭載の『PENTAX K-S2』
ワイド端での遠景。補正は何もせずにJPEG出力した写真を確認すると、周辺の描写は甘い。歪曲収差もソコソコ。
中央では目立たないが、周辺部でエッジ部のカラーフリンジを確認出来る。とは言え、トリミングせずに使うのであれば問題無い程度の問題だ。トリミング前提であれば中央部に被写体を持ってきたほうが良いが、無難に70mmまで使える望遠側を使用した方が良いだろう。
逆光も絞り込む事で十分に耐用可能。強烈なコントラストでもフリンジは目立たない。この時はF8まで絞って撮影した。一番強くコントラストが出ている部分で、黄色のカラーフリンジが発生している。
お判りになると思うが、絞ることで丸ボケが角ばってしまう。丸ボケを作るつもりなら絞り開放で撮影しよう。
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