外観・機能性
2世代前の金環デザインは正直なところ「安価なタムロン」と言うイメージでしたが…。
1世代前のSPシリーズで全体的に黒を基調としたデザインに一新、G2でさらに洗練された外装となった。
キヤノンLレンズやシグマのArtシリーズ程ではありあせんが、質感は良好。
比較してマイナスポイントは外装がややプラスチッキーなところ。
タムロンSPシリーズの証であるルミナスゴールドなSPバッジ。
シグマの「A」「C」「S」と似ている感が否めず、やや安っぽく感じられる。もう少し字体をなんとかできなかったのだろうか?
三脚座は金属製でアルカスイス互換のプレート付。地味なポイントですが、対応雲台を持っていると有難く感じる。
三脚座のリングは回転動作がぎこちなく、90°毎のクリックストップは無い。
マウント部にはゴム製のスカートで簡易防滴が施されている。
シグマのそれよりも少し肉厚で頼りになりそうな質感。
前玉は防汚コートにより撥水撥油性に優れ、メンテナンス性は良好。
フィルター径は77mmとF2.8ズームでスタンダードな口径を採用している。C-PLやNDフィルターの使いまわしがし易い点がグッド。
レンズフードは花形のプラスチック製で内側に植毛は無い。
キヤノン純正EF70-200L IS IIのプラスチック製フードと比べて一回り安っぽさを感じる。
フォーカスリングの回転角は120°前後。
特に問題無くマニュアル操作が可能だが、フォーカスリングは滑らかさに欠ける。
同じくズームリングも滑らかさに関しては及第点と言ったところ。
ボケ・軸上色収差・周辺減光
前景は僅かに固さが残るボケ質だが、より重要な後景のボケ質はとても良好。
奥行き方向のボケ質も素晴らしい。滑らかで自然な描写でアウトフォーカスへ推移している。
ボケの色づきは皆無。実写でゼロとは言い切れないものの、まず問題無いレベル。
ちなみに70mmにピントを合わせて200mmまでズームしてもピント面に大きな変化は無い。(バリフォーカルっぽさが無い)
周辺減光はFXフレームでF2.8~4.0まで僅かに発生している。最四隅がF8まで絞っても解消しないが、デジタル補正でどうとでもなる程度。
実写
小動物撮影(オートフォーカス)
オートフォーカスはとても速い。
以前使っていた「EF70-200mm F2.8L IS II USM」と比べて遜色ない使い勝手。実に素晴らしい。
レンズに起因するミスショットとは少なく、カメラの追従性能次第。D5譲りのAF性能を持つD850で使う限りでは問題無し。
高速で迫ってくる被写体にもしっかり対応。
厳しめに言うとピントが鼻先から体毛へ移っている。ただし、どちらかと言えばカメラ側の問題。
D850との組み合わせでは咄嗟のシャッターチャンスにしっかりと応えてくれる。
「ああ…純正レンズ要らないな…」と感じてしまう程。ハンチングしたときに極僅かに復帰が遅いくらいでしょうか?
風景撮影 F16
解像力は非常に良好。
高解像センサーでは微ぶれを拾いやすいものの、しっかりとブレを抑えることが出来れば最高の結果を得ることが出来る。
ただし、F16まで絞ると回折による影響で解像力がソコソコ低下する。解像力重視で撮影するならば、F11に留めておいた方が良し。
パンフォーカス時のフレーム全域の画質
ピント面にしっかりと収まっていればフレーム全域でシャープな画質。
F5.6までしか絞っていないにも関わらず、画質はとても安定している。
手ぶれ補正
手ぶれ補正の効き目はとても高い。
「遠景であれば公称値の5段分の補正効果がある」と言っても過言では無い。従来のVCで多かった「効き目が出始めるまでのタイムラグ」はかなり緩和している印象を受ける。
それでも高画素機との組み合わせでは手振れに注意したいところ。幸いにもNikon D850にはショックフリーの電子シャッターが搭載されている。強力なVCと組み合わせることでスローシャッターの成功率を飛躍的に高めることが可能でした。
歪曲
歪曲は特に目立たない。
望遠側で僅かに糸巻き型かな?と言う程度。
ボケ
ズームレンズとしては非常に良好。ボケ量に不満が無ければ単焦点が欲しくなくなるレベル。
近景・中景に関してはボケの色づきが少なく、癖のない描写。
遠景ではコントラスト高めの部分で軸上色収差が発生するものの、極僅かであるため大きくクロップしない限り問題無い。
絞り開放の遠景
絞り開放からピント面はとてもシャープ。エクセレントだ!
しかし、遠景を絞り開放で撮る場合にはピント面前後の像が騒がしくなる。しかし、これは大きくクロップしなければ問題とならない。
まとめ
解像力 | |
ボケ | |
操作性 | |
機能性 | |
価格 | |
総評 |
”社外製レンズであり、互換性はタムロン次第”という点を承知の上で購入するのであればオススメできるレンズ。ネックだった互換性も今やTAP in Consoleで対応できる時代なのでそこまで心配する必要もない。
このカテゴリで重視されるオートフォーカスは速度・精度ともに極めて良好。
解像力は申し分なく、ボケも素晴らしい。さらに手ぶれ補正は非常に強力、遅延も極僅か。
ズームリングとフォーカスリング、そして三脚座の動作が少しぎこちない。フィーリングを大事にするのであれば是非店頭で触って確かめてほしい。
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