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銘匠光学 TTArtisan 100mm f/2.8 M42 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光 編

銘匠光学「TTArtisan 100mm f/2.8 M42」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

TTArtisan 100mm f/2.8 M42のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

絞り開放で薄っすらと影響が見られるものの、ほとんど問題ありません。F4まで絞ると解消します。

無限遠

最短撮影距離と同程度。やはりF2.8からほとんど問題ありません。公式でも言及しているように、イメージサークルが広く、余裕のある画質を実現しているようです。

逆光耐性・光条

中央

TTArtisanのレンズとしてはフレア・ゴーストの影響を驚くほどよく抑えています。3群3枚のシンプルな光学設計と、センサーの反射が影響しにくいバックフォーカスが良く作用しているのでしょうか。強い光源を真正面に配置しても顕著なフレアやゴーストは発生しません。絞ると少し大きなゴーストが1つ発生するのみ。複数の光源を入れる場合は悪化する可能性があるものの、一つの光源であれば特に問題はなさそう。

光源を隅に移動すると、若干のフレアが発生。かなり弱めで目立たず、2段絞ると解消します。

光条

絞り羽根は13枚。奇数羽根のため絞った際の光条は26本となります。描写としては綺麗ですが、光の筋が多すぎて、ギラギラと目立つ描写にはなりません。

まとめ

最短撮影距離・無限遠どちらもF2.8からほとんど問題ない程度に周辺減光が抑えられています。ボケ編で口径食が少なかったように、このレンズはフルサイズセンサーよりも広いイメージサークルを備えているように見えます。(公式でもそう言及しているので間違いないかと)TTArtisanのレンズと言えば、逆光にすこぶる弱い。日中をはじめ、曇天でもフレアが発生するレンズがあったりします。このレンズも状況によってはフレアでコントラストが低下するものの、3群3枚のシンプルなレンズ構成で影響はよく抑えられています。絞ればフレアの影響も少なく、TTArtisanらしからぬ、ヌケの良い結果が得ることが可能。

購入早見表

作例

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  • Trioplan 100mmF2.8 II

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