「VILTROX AF 14mm F4.0」のレビュー第四回 諸収差編を公開。
簡易的なまとめ
小型軽量かつ低価格の14mm超広角レンズながら、全体的に収差は良く補正されています。3万円のレンズとは思えない、優れた補正状態。
敢えて言えば接写時の倍率色収差と複雑な歪曲収差。ただし、対応するレンズプロファイルがあれば簡単に補正可能。Adobe Camera RAWもそのうち対応するはず。
Despite being a compact, lightweight and low-cost 14mm ultra-wide-angle lens, aberrations are well corrected overall. The excellent correction quality is remarkable for a lens costing just ¥30,000.
If one were to be critical, chromatic aberration at high magnification during close-up shooting and complex distortion aberrations are noticeable. However, these can be easily corrected with a compatible lens profile. Adobe Camera RAW should support this in due course.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
VILTROX AF 14mm F4.0のレビュー一覧
- VILTROX AF 14mm F4.0 レンズレビューVol.4 諸収差編
- VILTROX AF 14mm F4.0 レンズレビューVol.3 遠景解像編
- VILTROX AF 14mm F4.0 レンズレビューVol.2 解像チャート編
- VILTROX AF 14mm F4.0 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
像面湾曲
像面湾曲とは?

ピント面が分かりやすいように加工しています。
中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の可能性あり。
最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないものの、近距離では収差が増大して目立つ場合があります。と言っても、近距離でフラット平面の被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。
ただし、無限遠でも影響がある場合は注意が必要。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか問題の回避手段がありません。
実写で確認
F4の絞り開放から、中央から隅までピントを合わせることができます。少なくとも遠景で像面湾曲の影響は無視できる範囲内に抑えられています。
倍率色収差
倍率色収差とは?
主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。
- 良好な補正
- 倍率色収差あり
実写で確認
少なくとも接写時はフレーム周辺・隅に色収差の影響があります。遠景のテストや実写を確認する限り、大きな問題はありません。接写時も簡単に修正できる範囲に抑えられています。
軸上色収差
軸上色収差とは?
軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。
実写で確認
F4の絞り開放から良好な補正状態です。
歪曲収差
歪曲収差とは?
歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。
- 糸巻き型歪曲
- 適切な補正
- 樽型歪曲
比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。
実写で確認

影響は少なめですが、陣笠状の複雑な歪曲収差を確認できます。Adobe Camera RAWにはまだ補正プロファイルがないため、これを手動で綺麗に修正するのは難しい。現像ソフト側の対応待ちとなります。
コマ収差
コマ収差・非点収差とは?
コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。
- 良好な補正状態
- 悪い補正状態
絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。
実写で確認
フレーム隅の端で点光源の変形が僅かに発生しています。ただし、フレーム全体からすると無視できる程度に抑えられています。
球面収差
前後のボケ質に大きな違いはありません。フォーカスシフトの影響も見られず、収差は良好に補正されているようです。
まとめ

小型軽量かつ低価格の14mm超広角レンズながら、全体的に収差は良く補正されています。3万円のレンズとは思えない、優れた補正状態。
敢えて言えば接写時の倍率色収差と複雑な歪曲収差。ただし、対応するレンズプロファイルがあれば簡単に補正可能。Adobe Camera RAWもそのうち対応するはず。
購入早見表
このような記事を書くのは時間がかかるし、お金もかかります。もしこの記事が役に立ち、レンズの購入を決めたのであれば、アフィリエイトリンクの使用をご検討ください。これは今後のコンテンツ制作の助けになります。
| VILTROX AF 14mm F4.0 | |||
| 楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
|
作例
関連レンズ
関連記事
- VILTROX AF 14mm F4.0 レンズレビューVol.4 諸収差編
- VILTROX AF 14mm F4.0 レンズレビューVol.3 遠景解像編
- VILTROX AF 14mm F4.0 レンズレビューVol.2 解像チャート編
- VILTROX AF 14mm F4.0 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
広告
*手動広告を試験的に導入しています。 ![]()
期間限定セール
アウトレットなど
キャッシュバック
カメラメーカー直販・店舗リンク(楽天市場)






































































