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XF23mmF1.4 R LM WR レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

富士フイルム「XF23mmF1.4 R LM WR」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

XF23mmF1.4 R LM WRのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

F1.4でやや目立ちますが、F2からF2.8にかけて解消します。

無限遠

最短撮影距離と比べると影響が強く、F2でもフラットな背景では目立つ可能性あり。F1.4のレンズとして顕著な光量落ちではないものの、絞っても急速には改善しません。

逆光耐性・光条

中央

複雑なレンズ構成もあってかレンズ間の反射と思われるゴーストがいくつか発生。絞り開放から目立ち、絞りによる大きな変化はありません。(光源周辺のRGB模様はセンサー面の反射なので、度のレンズにしても回避するのが難しい)

フレーム周辺部に光源を配置した場合、絞り開放付近で顕著な影響はありません。ただし、F8付近まで絞るとゴーストが顕在化するので、光源の位置によっては目立つ可能性あり。

光条

面白いことにF2付近から光条の痕跡を見ることができます。F5.6あたりからシャープとなり、ピークとなるのはF11~F16あたり。回折の影響を考慮するとF8-F11あたりの使用がおススメ。

まとめ

周辺減光はF1.4を使う場合に目立つ可能性がありますが、絞りや自動補正により問題と感じるシーンは多くありません。夜景・星空の撮影で高ISO感度を使う場合は自動補正がノイズの原因となるものの、F1.4のレンズとして特に光量落ちが目立つわけではありません。

逆光耐性は完璧とは言えず、中央フレームや周辺部で絞った時にやや目立ちます。酷いわけではないものの、複雑な光学設計らしく注意が必要。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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