2023年10月16日付けでソニーの気になる特許出願が公開。カメラの操作をユーザーに振動で伝達するための仕組み関する特許のようですね。キヤノンの特許のようにグリップに振動デバイスを埋め込む模様。
概要
- 【公開番号】P2023150183
- 【公開日】2023-10-16
- 【発明の名称】撮像装置
- 【出願日】2022-03-31
- 【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社- 【背景技術】
【0002】
カメラ等の撮像装置は筐体の内部に撮像素子が配置され、レンズ等の光学系によって取り込まれた被写体の光学像が撮像素子において光電変換されて画像や映像が生成される。- 【0003】
このような撮像装置にはシャッター釦やモード切替摘子等の各種の操作部が設けられ、所定の操作部が操作されたときに内部に配置された振動デバイスが振動するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。- 【0004】
振動デバイスが設けられた撮像装置において、操作者によって所定の操作部、例えば、シャッター釦等が操作されたときに振動デバイスが振動することにより、操作者において操作部を操作した操作感を指に伝達された振動により認識することが可能にされている。- 【0006】
ところで、上記のような振動デバイスが設けられた撮像装置においては、所定の操作部が操作され振動デバイスが振動したときに、操作者において高い操作感覚が得られることが望ましい。- 【0007】
このような操作者において高い操作感覚が得られるためには、振動デバイスにおいて発生する振動が操作している操作者の指に確実かつ良好に伝達される必要がある。特に、カメラに振動デバイスが設けられる場合には、カメラが携帯電話等と比較して重量が大きく、振動デバイスにおいて発生した振動が減衰して的確に操作者に伝達されないおそれもある。- 【0008】
そこで、本技術撮像装置は、振動デバイスにおいて発生する振動が操作している操作者の指に確実かつ良好に伝達されるようにすることを目的とする。- 【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術に係る撮像装置は、内部に撮像素子が配置され複数のキャビネットが結合されることにより構成された筐体と、所定の操作時に振動する振動デバイスとを備え、前記キャビネットの一部が操作者によって把持されるグリップ部の内部に位置され、前記振動デバイスが前記グリップ部の内部において前記キャビネットに取り付けられたものである。- 【0010】
これにより、所定の操作時にグリップ部の内部においてキャビネットに取り付けられた振動デバイスが振動する。
シャッターやモード切替などの各種操作・動作時にユーザーへ伝達する手段として振動デバイスを用いるための仕組みのようですね。「なぜこのようなデバイスが必要なのか」について言及はしていませんが、積層型CMOSセンサーの登場で無反動のレリーズ(電子シャッター)を利用する機会が増えているのは確かであり、このような仕組みの必要性が高まっているのかもしれません。
電子音やライブビューで動作を確認する仕組みは存在するものの、視覚や聴覚以外の選択肢があるのは便利。実際、似たような機構をキヤノンも検討しているようです。振動デバイスは撮像時のブレが気になるところですが、本特許出願ではブレを効果的に抑えつつユーザーへ伝達する手段も記載しています。
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