ここは福井県福井市の鷹巣海水浴場。
日本海に面した福井県は越前加賀国定公園(越前海岸)沿いに多く海水浴場が存在する。県庁所在地がある福井市においても海に面している部分があるので海水浴場があったりする。
ここはそん な中の一つで、福井市街から20分程度車を走らせるだけで訪れることが出来る海水浴場だ。
海水浴シーズン以外にもウインドサーフィンや釣り、海水の透明さを活かしたスキューバダイビングも楽しめる。実は海水の透明度に関しては日 本海側では中々良好なのだとか。
今回は仕事を忘れて息抜きに嫁さんとこの海水浴場に遊びに来た。
海水浴場の駐車場はシーズン中有料だが、海の家を利用する事で幾分か割引される事が多い。
確か1台1000円で海の家が一人600円だったはず。嫁さんと二人で訪れて、海の家代が1200円で駐車場台がチャラになった。差し引き200円が駐車場代だ。
夏休みに入ると途端に混み始めるが、まだ学生が居ないと言うこともあってとても空いていた。海の家も開店休業状態でそれはもう快適に利用出来る。体を十分に伸ばして寝転がってもなお余裕があるくらいだ。
ゆっくりと海を楽しむのであればこの時期は良いのかもしれない。ただし、今年がやや例年に比べて暑かったというのもあり、ひょっとしたら来年はやや寒々しいかも…。
砂浜はギラつく太陽に熱せられてとても暑い。フライパンを置いておけば卵が焼けるのじゃないかと思うほどだ。
とてもじゃないが裸足で歩くことは出来ないのでサンダルを履いて移動する事になるだろう。サンダルの隙間から砂が入ってくるだけでもかなり熱く感じる。コンビニで購入した冷凍ジュースを溶かすには最適だった。
何も考えずにローアングルで撮影したが、よくよく考えて見れば『HD PENTAX-D FA15-30mm F2.8』は防塵防滴では無かった(簡易防滴)
砂浜って大丈夫だろうか?案外一つ一つの粒は大きいのでレンズ内部に入り込みそうには無いが…。
海水浴場の奥行きは広く、およそ100m以上はある。奥にあるテトラポッドだけでは距離感が掴めないが、このテトラポッドは人と比べるとはるかに大きい。
テトラポッドまで泳ぐことは出来るが、足が海底に付くのは浜から5m程度まで。残りは泳いで辿り着くか浮き輪でプカプカしながら行くしか無い。
なるほど、ダイビングなど潜って楽しむには最適だが、子供を遊ばせるにはやや不安が残る水深だ。子供ができたらライフジャケットを着用させて遊ばせたいところ。
あまり泳ぎが得意でない嫁さんは浮き輪を使ってテトラポッドまで泳いでいった。私は嫁さんの浮き輪で休憩しつつ泳ぎながらテトラポッドまでいけた。潮の流れは弱いので沖に向かって泳ぐのも浜に向かって泳ぐのもあまり変わらない力加減で泳ぐことが出来る。
とは言え距離は想像以上にあったので、無理をせず浮き輪を持参が推奨される。
この手のフジフィルムな防水カメラはオリンパスやニコンのそれよりも安価に手に入る。ただし、広角F値が暗い上に画角もオリンパスのTG-4やTG-670、ニコンのAW130よりも狭い。ただし、望遠側(光学倍率)は競合クラスよりも長い(高い)。
こうやって海面を漂っている間にポケットからカメラを落っことす可能性もある。
足も付かない海底に落っことした場合にサルベージするのは絶望的。そう考えると防水カメラはリーズナブルに済ますのも一つの選択肢と言えると思う。
水中に持っていく上で壊れても後悔しない程度のリーズナブルな防水カメラと考えるならオススメだ。動作がややモッサリしている点とレンズが暗いので水中で使うにはやや力不足感が大きい点には注意。
しかしこうやって海面でプカプカするのは何年ぶりだろうか。この時期は毎年繁忙期だっただけに海とは無縁だった。それだけに、海面を漂うこの感覚はとても新鮮で面白い。
水面スレスレ(水中+水面)を撮るのも面白いかなと思ったものの、これが中々難しい。
波で揺れてしまう上、レンズ前面の面積が小さいので海面の境目に合わせる事が難しい。連写で数打って当てる方法の方が良かったかもしれない。
人が多いと盗○撮に間違われそうなので、こんな事が出来るのも人が少ない今の時期だけだろう。
水中にドボンして撮ってみた。
評判どおり、海水は透明度のある綺麗な所だが、「水中ゴーグルを忘れた」「波が打ち付けられる浜辺付近で撮った」などと悪条件を重ねてしまい中々良い写真が撮れなかった。
ここでの教訓は水中ゴーグルとシュノーケル持参という点だろう。
現像に関してはLightroomの「かすみの除去」で実際の透明度に近づける事が出来るので中々使えそうな機能。RAW撮影が出来る防水カメラ「STYLUS Tough TG-4」は中々Goodな選択肢かもしれない。今度買ってみよう(いつもの病気)
遊んで腹をすかせた上で食べる海の家の料理はさぞ美味かろう、と期待を胸にメニューを選んでいたら「まさかお客さんが来るとは思わずに焼き飯しか準備できない」という憂き目に遭遇。例年ではそんなに来ないのですかこの時期は…。
食いたかったぜ!冷やし中華!
と心のなかで3回ほど叫んだものの、それしか出来ないと言うので焼き飯を注文。あからさまに「これは冷凍商品ですぜ」というオーラを放つ焼き飯だったが、体から抜けた塩分を補給するには程よい塩加減でおいしく頂いた。
今後の教訓としては「この時期に遊びに来るなら食事持参」と肝に銘じておこう。
空には昼飯時を狙うトンビが巡回中。ターゲットを見つけると急降下して襲撃する中々の猛禽類。むしろ雑食。
カメラ小僧には美味しいシャッターチャンスなのだが、ご馳走を狙われている当人は浮き輪片手に応戦しており必死な模様。
海の家を借りるメリットはこう言う所にもありそうだ。
午後は遊び疲れて海の家でぐったり。いい感じで日陰になっており、人が少ないこともあって静かでゆっくり出来た。
涼風といっても良いくらいの海風が程よく吹き込んでとても快適なのだが、カメラ持ちとしては「錆びないかな…」とやや心配な一面も。
そんな訳で帰宅後にしっかりと拭き掃除を行った。
防水カメラのXP150は塩を洗い流す意味合いでジャブジャブ。やっぱり海で使うなら防水カメラ一択ですな。高いカメラ持って行って塩や潮風でやられるのは怖い。
敢えて持って行くとしたら防塵防滴をしっかり備えて行きたいところ。ペンタックスやオリンパスの一眼カメラは防塵防滴のシステムを組み易いのでこう言う場面ではオススメ。
後日なかを確認したらマイクロHDMI端子がサビていた。ナンテコッタイ。
SDカードスロットやバッテリーに浸水はしていなかったみたいだが、防水シールに残った塩分とジャブジャブ洗った時の水が残っていたのだろうか。SDカードを取り外す際にどうやら中に入り込んだらしい。
XP150はアクセサリドア部のシールがドアの枠部分ではなく各種スロット枠に配置されている。よって、アクセサリドア内部には少なからず水が入り込んでしまう模様。
他の防水カメラがどのようなシールになっているか不明だが、海で使ったあとはアクセサリドアの内側もしっかりと塩分を拭きとっておいた方が良さそうだ。