とるなら~写真道楽道中記~

「撮るなら…ここだ!こうだ!これだ!」を探し求めてカメラ片手に写真・機材道楽の備忘録

【評価・作例】APS-Cの明るくてナイスなサムヤン単焦点 12mm F2.0 NCS CS

      2016/11/23

安くてナイスな広角レンズ

サムヤン光学のAPS-C用広角単焦点レンズ。このクラスのレンズとしては非常に低価格で提供されており、光学性能に妥協もなくマニュアルフォーカス限定ながら説得力のあるレンズ。

価格の割に金属マウントを採用していたり、245gという軽量なレンズながら造りはしっかりとしている。

解像力

中央の解像力は絞り開放から非常に良好で、絞る事でさらに解像性能を増す。この性能はメーカー純正の単焦点と比べても見劣りしない性能と言えるもの。

周辺描写はさすがにチョイ甘いかな、と感じるものの絞れば徐々に引き締まってゆく。描写のピークは周辺部を含めてF5.6からF8に絞った時で、ここまで絞れば周辺部も中央に引けを取らな安定性となる。

逆光時はややコントラストの低下が発生するが、広角レンズとしてはまずまずの性能でとりわけ問題にするレベルではない。

色収差

色収差は良く抑えられている方だが、周辺部でちょっと目立つ場合がある。とはいえ、ソフトウェアで処理できるようなレベルで、ディテールを大きく損なうものではない。

歪曲

ネックは樽型の歪曲がやや発生しており、電子接点を持たないレンズなのでデジタル補正は適用されない。自然な風景写真では特に問題視するレベルではないものの、建築物などの直線的な被写体を撮影するにはやや不向き。

周辺減光

歪曲と同様の問題として周辺減光が絞り開放時に1.5段ほど発生する。

こちらも自動のデジタル補正が適用できないので、空など単色の明るい色をフレームに入れると目立つ傾向にある。

競合レンズ

(EOS M)EF-M11-22mm F4-5.6IS STM

キヤノン EOS Mマウントは広角レンズの選択肢がこれしかない。あとは本レンズに加えて、Samyangの8mm魚眼のみ。

光学性能として11-22mmはかなり良好と言える性能なので、F値の暗さに問題ないシーンであれば純正のこれがおススメ。ボディに加えてレンズもコンパクトなので、超広角レンズとは思えない取り回しの良さが魅力的。フードも小さいので嵩張る事が無い。

ただし、ボケを大きくしたり、シャッタースピードを1段でも早くしたいのであれば本レンズは最有力の選択肢となる。むしろこれしかない。

(Fujifilm)XF14mmF2.8 R

フジXマウントはこの14mmと「XF10-24mmF4 R OIS」「XF16mmF1.4 R WR」の3本。どれもこれも結構たかめの単焦点レンズで、最安の14mmで8万円超えという価格。ちょっと気軽に買えませんな。

比べてサムヤンの12mmはF2.0という明るさを実現しつつ、価格は半値以下と超リーズナブル。マニュアルフォーカス限定に妥協できればサムヤンの12mmは十分説得力があるレンズだ。

フジの3本は価格は高いものの、どれも光学性能は折り紙付き。清水の舞台から飛び降りるつもりで一本試しに買ってみるのも良いだろう。一本買ったら次の一本を買いたくなるかもしれない。

(SONY E)E16mm F2.8 SEL16F28

一見するとただの広角レンズだが、専用の魚眼(15mm)・超広角(12mm)コンバージョンレンズを別売りしている1本3役の素敵なレンズ。

専用設計なので光学的に無理がないため、画質の劣化がない。それどころか良好という声すらある。

前玉に装着するのでレンズの明るさはそのまま維持しつつ、ワイドな画角を手に入れる事が出来るのでおススメだ。価格もコンバージョンレンズ込で4万円をちょっと超える程度。魚眼も入れると6万円。レンズ3つ買ったと思えばかなり安い。

E 10-18mm F4 OSS」というこれまたナイスな性能のズームレンズも存在する。F2.8の明るさが必要なければこちらの方が使い勝手は良好。ただし、周辺解像度がやや気になるという声もあるので作例を要確認。

(MFT)M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

コンパクトな上に、明るく、機能性の高いピントリングを備えたオリンパスのPRIMEレンズ。光学性能ももちろん良好そのもので、明るさと描写性能を活かしたスナップレンズには最適な一本だ。

ただし、ZUIKO単焦点の中ではやや高めの価格設定となっており、普通にこの画角のフルサイズ用単焦点が購入できるレベル。画質にコスパを求めるにはちょっと気難しい一本となる。小型で高性能というポイントにフォーカスを当てて、価値を見いだせれば買いだろう。

このレンズの他にも「LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.」「LUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH. H-H014A-K」「 PROMINAR 12mm F1.8 MFT」「フォクトレンダー NOKTON 10.5mm F0.95」などなど、大口径から手頃なパンケーキまで居並ぶ激戦区。

APS-C用のサムヤン12mmはサイズも大きく価格もやや割高に感じるかもしれない。それでもMZD12 F2.0よりずっと安いが。サムヤン12mmはAPS-C用と言うこともあり、中央の解像力が高い部分をクロップして使っているような感じ。よって、APS-Cで使うよりも性能が高いと感じるかもしれない。

参考 記事・サイト

評判・関連

作例

  • 公式
  • フォトヨドバシ 作例
  • PHOTOHITO 作例
    (Canon/FUJI/SONY/MFT)
  • KASYAPA 作例
  • 八百富写真機 作例
  • ビックカメラ 作例
  • 東京カメラ部 作例
  • Flickr 作例
  • DPreview 作例
  • Camera labs 作例

参考サイト

  • 公式
  • Kenko 公式
  • デジカメWatch レビュー
  • CAPA カメラネット
  • アサヒカメラ
  • 日経トレンディネット レビュー
  • デジカメinfo レビュー
  • ITmedia レビュー
  • マイナビニュース
  • DxOMark
  • DPreview
  • Photozone
  • LensTips
  • Camera Labs
  • ePhotozine
  • ImagingResources
  • PhotographyBlog
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  • TheDigitalPicture
  • Peta pixel
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レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 12mm
明るさ F2.0 – F22
フォーマットサイズ APS-C
画角 98.9° (対角) ※Micro 4/3のみ83.0° (対角)
最短撮影距離 0.2m
レンズ構成 10群 – 12枚
フィルターサイズ 67mm
大きさ Canon M : 59.0×Φ72.5 mm
Fuji X : 59.4×Φ72.5 mm
Sony E : 59.1×Φ72.5 mm
Micro 4/3 : 57.9×Φ72.5 mm
質量 Canon M : 245g
Fuji X : 260g
Sony E : 245g
Micro 4/3 : 255g
レンズフード 花形レンズフード(ブラック)付属
※シルバーモデルにもブラックのレンズフードが付属します

MTFチャート

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レンズ構成図

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