このページでは一眼カメラ用交換レンズ「70mm F2.8 DG MACRO Art」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2018-09-10:Dustin Abbottがレビューを掲載しています。
- 2018-08-14:デジカメwatchがインタビュー記事を掲載しました。
- 2018-07-09:ソニーEマウント版のレビュー・作例を追加しました。
- 2018-07-01:Lenstipがレビューを掲載しています。
- 2018-06-29:PhotographyBlogがレビューを掲載しています。
レンズデータ
レビュー
- 価格.com
Canon
レビュー/口コミ
SonyE
レビュー/口コミ - 公式
- フジヤカメラブログ
- Dustin Abbott
(抄訳記事) - Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - The Phoblographer
購入早見表
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レンズデータ
レンズ仕様
レンズ構成枚数 | 10群13枚 |
---|---|
画角(35mm判) | 34.3° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 25.8cm |
最大撮影倍率 | 1:1 |
フィルターサイズ | φ49? |
最大径 × 長さ | φ70.8? × 105.8? |
質量 | 515g |
MTFチャート
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海外の評価
Dustin Abbott
癖はあるが優れた光学性能のマクロレンズ
- レンズ繰り出し式のフォーカス機構を採用している。マクロ撮影時は内筒が大きく繰り出す仕様だ。内筒の伸縮はレンズフード内で完結するため、内筒保護のためにもフードは装着しておきたい。
- シグマARTシリーズとしては口径が小さく小型軽量なレンズだ。
- マクロレンズで手ぶれ補正が搭載は奇妙な仕様だ。
- ビルドクオリティは優れている。ARTシリーズお馴染みのモダンなレンズデザインだ。
- フォーカス速度はマクロから無限遠まで移動するときは少し遅い。ちかい距離のピント移動は良好だ。
- MC-11経由でソニーαと組み合わせると、時々ピントが迷ってしまった。画質は優れているが、ピントが合わずにやきもきする。将来的にファームウェアアップデートでこの問題が解決するのが望ましい。
- EOS 5D Mark IVを使ったテストは基本的に優れたフォーカス精度となった。程よく速く動く被写体にも対応できる。
- 「キヤノンEF100mm F2.8L マクロ IS USM」と同程度の光透過率だ。歪曲や周辺減光も同程度に見える。どちらもほぼ同じ中央解像を示し、四隅はシグマのほうが少し良好だ。色温度はキヤノンよりもわずかに暖色傾向となる。
- 絞り開放から完璧な画質だが、F4まで絞ると周辺減光が解消する。絞ることで四隅の解像性能が大きく向上する。
- 解像性能やコントラストが良好な反面、ボケはキヤノンのほうが遥かに良好だ。ただし、マクロ領域では問題無い。
- 非常に良好な色収差補正だ。マイクロコントラストが優れている理由だと思われる。
- 逆光耐性は良好だ。
このレンズはArtシリーズとしても、マクロレンズとしてもやや風変りだ。光学性能は良好だが、フォーカスモーターの仕様はあまり感心しない。特にMC-11経由でソニーEマウント使用時のパフォーマンスは良く無い。光学手ぶれ補正も搭載していないのでポートレートレンズ用としても使いたい場合は他の選択肢を検討するべきだろう。
ボディ内手ぶれ補正を有するα7ユーザーならば、手ごろな価格で素晴らしい光学性能を発揮するマクロレンズとなる。
長所:防滴構造・MC-11やテレコンとの互換性・全ての絞り値で並外れた画質・魅力的なマイクロコントラスト・低歪曲・完璧な色収差補正・優れた逆光耐性
短所:かなり遅いフォーカス速度・手ぶれ補正ユニット非搭載・フォーカスバイワイヤ式・MC-11経由の場合は一貫性の無いAF性能・ピント位置によってボケがいくらか騒がしい
ePHOTOzine
- 内筒はフォーカシングにより約4.5センチほど伸びる。内筒にぐらつきは無く非常に安定している。
- レンズフードを装着すると内筒に印字された撮影倍率と撮影距離が見えなくなる。また、前玉は内筒の奥深くに配置されているためレンズフード無しでも良いだろう。
- マニュアルフォーカスリングはバイワイヤ式だ。
- オートフォーカスはとても正確だが特に高速では無い。
- テレコンバージョンレンズに対応しているが、TC-1401のAFは0.5m?無限遠までしか動作しない。マクロ距離ではマニュアルフォーカスが必要だ。
- シャープネス:5Ds R
・中央:F2.8~F4まで非常に良好、F5.6~F11まで優れており、F16で非常に良好。回折でF22がソフトとなる。
・隅:F2.8~F4で非常に良好、F5.6~F11で優れ、F16は非常に良好。F22でソフトとなる。
・中央と隅が絞り値全域で良好で均質、賞賛すべきパフォーマンスだ。 - 色収差の補正は見事で中央はほぼ皆無、隅でもわずかな量だ。
- 歪曲は-0.09%の樽型で実質ゼロに近い。
- フレアの問題は無いが、光が入り込むとコントラストの低下が発生する(それでもかなり控えめだが)。
- ボケは滑らかで魅力的だ。マクロと同様にポートレートにも適している。
一般的なAFよりもやや遅いがしっかりと動作し、EOS 5Ds Rと全体的に相性が良いマクロレンズだ。
長所:優れたシャープネス・とても良好な色収差補正・歪曲が無い・便利な撮影倍率表示・フレア耐性・滑らかで素敵なボケ
短所:AFがより速ければ良かった・耐候性なし
Lenstip
- 新しシグマのレンズは前モデルよりも複雑な光学系だが軽量でスリムである。
- 後玉はマウントから1.5センチほど奥に配置され、固定されている。
- フォーカスリミッターは0.258-0.5m・0.5m-∞・FULLの3モードを備えている。
- 50mm幅のフォーカスリングはフライバイワイヤ構造で、ピント距離全域を移動するためには750度以上の回転角となる。非常に正確な設定が可能だ。
- ここ最近のマクロレンズはインナーフォーカスを採用しているが、シグマは例外である。最短撮影距離にピントを合わせると内筒は51mmほど伸びる。内筒はプラスチック製だ。
- シャープネス:
・フレーム中央は際立って良好だ。絞り開放から46lpmm以上の結果を発揮する。これは古いレンズからすると夢のようなパフォーマンスだ。F4まで絞ると48.6lpmmとなるが、レコードを破るまでには至らない(レコードにとても似ているが)。これは10倍高価なOtus 1.4/28と全く同じ結果だ。
・APS-Cフレームも同じように際立っている。絞り開放から既に40lpmmに達し、F4まで絞ると45lpmm近くまで到達する。
・フルサイズ隅は少し異なるが、絞り開放から39lpmmととても高いレベルとなっている。ピークはF5.6と1段遅く、42lpmmを超えている。
・テストしたシグマの個体は解像性能に弱点が無い。 - シグマは4つの低分散レンズを用いており、軸上色収差には何の問題も無い。
- 倍率色収差は0.02?0.03%と非常に低い数値だ。
- 球面収差による影響は見られない。
- 歪曲は完璧に補正されている。フルサイズでも+0.02%と賞賛すべき結果だ。
- コマ収差の補正はとても良好だ。フルサイズ四隅で僅かに変形しているが、大したものでは無い。
- 非点収差は我々の測定で4.6%と低い数値だ。F4まで絞ると2%未満となり知覚できないものとなる。
- ボケは非難すべき点が無い。口径食の影響はあるがF5.6まで絞ると緩和する。
- 周辺減光はフルサイズの絞り開放で-1.71EVと目立つ。しかし、これは競合レンズも似たようなレベルである。F4まで絞ると穏やかになりF5.6で解消する。
- 多くの場合、ゴーストやフレアは気になることが無い。パフォーマンスは理想的では無いが、確かに良好だ。
- オートフォーカスはとても遅く、ノイジーだ。5D Mark IIIとの組み合わせでピント距離全域を移動するのに3秒ほどかかる。カタツムリのようだ。フォーカスリミッターを使用すると無限遠?0.5mは0.7?0.8秒まで短縮される。
- フォーカス速度は遅いが正確に被写体をロックする。非常に良好な結果だ。
長所:頑丈な鏡筒・際立った中央画質・優れたAPS-C枠の画質・とても良好なフルサイズ隅の画質・球面収差の問題無し・無視できる軸上色収差・非常に低レベルな倍率色収差・ゼロ歪曲・とても良好なコマ収差補正・僅かな非点収差・APS-C枠でとても少ない周辺減光・良好な逆光耐性
短所:絞り開放で目立つ周辺減光・AFが遅い
光学性能はArtシリーズに期待する性能を正確に実現している。絞り開放から驚異的なパフォーマンスで絞るとレコードに近い数値を発揮する。周辺減光はF4まで絞ればそれほど厄介ではない。
オートフォーカス速度は大きな問題だが正確に動作するため思ったよりも不満は少ない。
「Lenstip.com Editor's Choice」とはいかないが(惜しい結果だが)、このレンズは市場でうまくやっていけることだろう。
PhotographyBlog
- 515g・10.5センチと高級マクロレンズとしては非常にコンパクトだ。
- 単焦点レンズの基本的な機能を備えているが、手振れ補正は非搭載である。
- フォーカスリングは幅広く滑らかな動作だ。レンズ鏡筒はマクロ領域にピントを合わせると5センチほど伸びる。
- フォーカスリミッターは0.258-0.5m・0.5m-∞・FULLの3モードを備えている。
- オートフォーカスは高速で静か、そして信頼性が高い。オートフォーカスは最速とは言えないが、マクロレンズとしてはかなり高速だ。
- フォーカシングによるフィルターソケットの回転は発生しない。
- レンズフードはとても大きなプラスチック製丸型フードだ。
- 絞り開放で周辺減光はとても目立つ。
- 歪曲は無い。
- 色収差は全く存在しない。
- ボケの評価は個人差がある。我々の見解としては良好なボケ描写だ。
- シャープネス:5Ds R
・中央:F2.8でとても良好、F4-F11で最高のパフォーマンスを発揮する。F22で回折の影響を受ける。
・隅:F2.8で僅かにソフトだが、F4で十分にシャープ、F5.6-F11で最適となる。
このレンズは手持ち撮影でも三脚を使用しても優れた画質となる手ごろな価格のマクロレンズだ。手振れ補正やプログレードの防塵防滴機構を備えていないが、必要無ければ素晴らしい選択肢となる。
Artシリーズで最初のマクロレンズとして失望させないパフォーマンスを持っている。70mmと焦点距離が短く、バイワイヤ式のフォーカスリングを嫌うユーザーもいるだろうが、確かに伝説のマクロレンズの後継モデルである。
Sony Alpha Blog
- ビルドクオリティは優れている。
- レンズフードはプラスチック製で反射防止用の植毛は無い。
- マクロレンズらしくオートフォーカスはとても遅く、ソニーFE90mm F2.8マクロよりも少し遅い。
- フォーカスリミッターは28?50cm・無限遠?50cm・FULLモードを備えている。
- 等倍マクロ時は鏡筒が劇的に伸びる。これはインナーフォーカスであるFE90mm F2.8には無い現象だ。
- FE 90mm F2.8 Macro G OSS:価格は2倍で焦点距離は少し長いが手振れ補正を搭載している。フォーカシングで鏡筒は前後せず、フォーカスホールドボタンやクラッチ式のMFリングを備えている。
- シャープネス:α7R III
・中央:F2.8~F8で優れ、F11~F16でとても良好、F16以降は回折が発生する。
・四隅:F2.8~F8で優れ、F11~F16でとても良好、F16以降は回折が発生する。
・隅から隅まで優れたパフォーマンスであり、FE90mm F2.8と互角である。 - 目に見える周辺減光が発生するが、F5.6あたりで解消する。
- 歪曲は目に見えない。
- 色収差はとても小さい。
- フレア耐性はコントラストを損なっておらずとても良好だ。
- 後ボケは柔らかくとても素敵だ。玉ボケは年輪ボケが発生する場合を除いてとても良好だ。
- FE90mm F2.8よりも色表現が良好だ(暗部のコントラスト)。
- ポートレートにはシャープネスが高すぎがメイクアップ撮影には最適だ。
70mm F2.8 DG Artは最高のシャープネスと良好なボケ、低色収差、そしてリーズナブルな価格設定で優れた光学性能を発揮する。
FE 90mm F2.8 Macro G OSSは光学性能の面で優ることは出来ないが、エルゴノミクスはより良好だ。しかし、価格は2倍である。
更新履歴
- 2018-06-28:Big Photo Styleがレビュー・作例を掲載しました。
2018-06-22:ソニーEマウント用は2018年7月6日発売決定とのこと。
2018-06-19:Lenstipがサンプルイメージを掲載しました。そのうちレビューを掲載しそうですね。2018-06-13:デジカメwatchがレビューを掲載しています。 - 2018-06-12:ePHOTOzine・フジヤカメラブログがレビューを掲載しています。
- 2018-06-08:フォトヨドバシが作例を掲載しています。
- 2018-05-26:Flickrに専用Groupページが作成されていますがまだ投稿は無いようです。お写ん歩・KASYAPAが作例を掲載しています。
- 2018-05-11:発売日と価格が発表されました。購入早見表をJANコードに対応。
- 2018-05-10:キヤノン用が5月25日、シグマ用が6月22日発売で価格は実店舗で59,400円程度とのこと。これは予想していたよりもかなり安い。通販店の価格次第で衝動買いしてしまいそうだ…。
- 2018-05-08:5月11日に予約販売が開始されると噂情報が出回っていますね。価格に関する詳細はまだ不明ですが、従来の情報通りだと10万円以下かもしれません。
- 2018-04-09:SARによると信頼できるソースから「9万円で販売される」と情報を受けとったようです。
- 2018-03-03:フォーカスバイワイヤ式の駆動装置を採用しているのでニコンFマウント用の開発が止まっているとのこと。ニコンレンズで言うところのAF-P系のレンズですね。最近登場し始めたシリーズですのでサードパーティが対応するにはまだ時間がかかりそうです。
- 2018.3.1:DPREVIEWがCP+でのハンズオンを公開しました。
- 2018.2.27:「カミソリレンズ」の異名を持つマクロレンズが公式発表されました。
- 2018.2.25:国内リークサイトが本レンズが近日中に発表されると発信しています。
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