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XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR レンズレビューVol.2 解像チャート編

富士フイルム「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」のレビュー第二回 解像チャート編を公開。

16mmの隅以外に欠点はほぼ無い

ズームレンズの近距離チャートテストとしてはまずまずの結果が得られました。実写では像面湾曲の影響があるので、全体の画質に過度の期待は禁物。しかし、ピントを合わせて狙った部分の解像性能は良好。レビューサイトによって評価が異なるのはテスト時の撮影距離(像面湾曲の影響度合い)が異なるため。

少なくとも近距離で極端に性能が低下するのは16mmのフレーム隅のみ。欠点が少なく、使いやすい標準キットズームレンズです。

The close-up chart test results for this zoom lens were reasonably good. In actual photography, image field curvature affects overall image quality, so don't expect too much. However, the resolution performance of the targeted area when properly focused is excellent.The reason ratings differ across review sites is because the shooting distance during testing (and thus the degree of image field curvature) varies.
Performance drops significantly only at the frame corners at 16mm. It's a standard kit zoom lens with few flaws and is easy to use.

XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WRのレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:FUJIFILM X-E5
  • 交換レンズ:XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 125 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
    ・格納されたレンズプロファイル(外せない)
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

16mm

定型チャートと広角レンズの相性は悪く、所定の倍率で撮影するためにチャートに近づいて撮影する必要があります。近接ではフレーム周辺や隅の性能が低下する傾向があり、このレンズも例外ではありません。

中央は優れた結果が得られるものの、周辺や隅は絞っても4000万画素を活かしきる性能とは言えません。

像面湾曲が強い

今回はポイントごとにピントを合わせて撮影しています。しかし、像面湾曲が非常に強いため、ワンショットで平面をパンフォーカスで撮影することは出来ません。かなり絞って撮影する必要があります。

中央

絞り開放から良好ですが、F4まで絞るとさらに解像性能が高まります。ピークはF5.6まで続き、F8以降は徐々に低下。

周辺

中央と比べるとF2.8が非常に甘い描写。F4で改善しますが、細部までシャープな結果を得るにはF5.6まで絞る必要あり。

四隅

周辺から画質がさらに低下します。F4まで絞っても不十分で、F5.6でも少し乱れがあります。F8まで絞って許容範囲内と言ったところ。

数値確認
中央 周辺部 四隅
F2.8 3511 1733
F4.0 4082 2814
F5.6 4137 3213 2123
F8.0 3810 3274 3125
F11 3341 3199 3048
F16 2618 2732 2249
F22 2093 1993 1859

23mm

中央は16mmと同傾向ですが、周辺や隅のパフォーマンスが改善。16mmよりも安定しており、F3.3の絞り開放から実用的な画質です。絞るとさらに改善し、全体のピークはF5.6まで絞ったとき。

中央

16mmと同じく、F4-F5.6でピークの画質が得られます。

周辺

中央とよく似た結果で、ピークはF5.6まで絞ったとき。

四隅

中央や周辺と比べるとソフトな画質ですが、F4-5.6でシャープな結果が得られます。

数値確認
中央 周辺部 四隅
F3.3. 3353 2933 2747
F4.0 4075 3614 2834
F5.6 4266 3810 3237
F8.0 4033 3489 3237
F11 3509 3083 3048
F16 2581 2526 2629
F22 2090 2029 1874

35mm

中央から広い範囲で、絞り開放からピークの性能。絞っても改善効果はありませんが、被写界深度以外で絞る必要性は高くありません。

中央

周辺

四隅

数値確認
中央 周辺部 四隅
F3.9 4233 4110 3001
F4.0 3933 4096 2955
F5.6 4075 3614 3166
F8.0 4031 3635 3393
F11 3457 3258 2910
F16 2877 2650 2398
F22 2051 1995 1694

50mm

中央は高い解像性能を維持していますが、実写で確認すると絞り開放のコントラストが低め。1段絞ると改善します。

周辺や隅は極端な画質低下こそないものの、中央と比べると解像性能が低め。絞っても改善効果は期待できません。

中央

周辺

四隅

数値確認

中央 周辺部 四隅
F4.8 4009 3083 3062
F5.6 3936 3031 2886
F8.0 3635 3111 3089
F11 2943 2906 2906
F16 2838 2650 2557
F22 2082 1983 2019

競合製品比較

テスト機が異なる場合があるので参考までに。

23mm

中央は23mmF2.8比で健闘していますが、周辺や隅は単焦点レンズに分があるようです。XF23mmF1.4は4000万画素機で未テストながら、中央から隅まで優れた結果が得られています。

35mm

中央から広い範囲で健闘している模様。ただし、フレーム隅のパフォーマンスはXF33mmF1.4を同程度まで絞ったほうが優れています。

参考:競合他社のテスト結果

特にニコンが良好ですが、4000万画素機でテストした際の伸びしろは不明(現状、2000万画素まで)。キヤノンやシグマのレンズも良好な結果が得られています。XF16-50mmF2.8-4.8は価格を考慮すると解像性能に優位性は無いように見えます。

まとめ

ズームレンズの近距離チャートテストとしてはまずまずの結果が得られました。実写では像面湾曲の影響があるので、全体の画質に過度の期待は禁物。しかし、ピントを合わせて狙った部分の解像性能は良好。

極端に性能が低下するのは16mmのフレーム隅のみ。欠点が少なく、使いやすい標準キットズームレンズです。

競合他社の製品と見比べてみると、10万円近いXF16-50mmの販売価格を正当化できません。数万円で入手できるニコンのキットレンズですら優れた結果が得られています(特に16mmの隅)。

しかし、4000万画素でテストしているのは富士フイルムのみ。他社のカメラが同程度の解像性能となった時、まだ伸びしろが残っているのかどうか注目したいと思います。

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XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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