「NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1」のレビュー第一弾 外観・操作・AF編を公開。
簡易的なまとめ
8万円で購入できる光学4.3倍のフルサイズ対応標準ズームレンズ。
「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」よりも手頃な価格で、約200g以上軽く、望遠域で0.5倍のハーフマクロ(+F40)に対応。似たようなズームレンズですが、区別化されており、用途や予算によって選ぶことが出来ます。
欠点はフードが別売り、プラスチックマウント、フォーカス/コントロール一体型デザインなど。レンズ単体で購入する場合、24-120mm F4 Sと甲乙つけがたい、と言うのが正直なところ。
最も気を付けたいのは、望遠側に向かって急速に開放F値が大きくなること。
特に50mmから105mmは「F4」と比べて1段から1.5段以上の差があります。低照度ではISO感度の上昇により、画質が低下したり、AF性能低下の原因となるので注意。低照度の撮影や大きなボケが得たいのであれば、24-120mm F4 Sがより良い選択肢となります。
A full-frame compatible standard zoom lens with 4.3x optical zoom available for purchase at ¥80,000.
It offers a more affordable price point than the “NIKKOR Z 24-120mm f/4 S”, is approximately 200g lighter, and supports 0.5x half-macro (+F40) at the telephoto end. While similar zoom lenses, they are differentiated, allowing you to choose based on your intended use and budget.
Drawbacks include the hood being sold separately, a plastic mount, and a combined focus/control dial design. Honestly, when purchasing the lens alone, it's hard to say whether this or the 24-120mm F4 S is better.
The most critical consideration is the rapid increase in maximum aperture value towards the telephoto end.
Particularly from 50mm to 105mm, there's a difference of one to one and a half stops compared to the F4 version. In low light, this requires higher ISO settings, which can degrade image quality and reduce AF performance. For low-light shooting or achieving significant bokeh, the 24-120mm F4 S remains the superior choice.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1のレビュー一覧
Index
まえがき
- 発売日:2026年1月30日
- ニコンダイレクト:90,200円(税込)
- カメラのキタムラ:81,180円
- 商品ページ
- 仕様表
- データベース
- 管理人のFlickr
標準域をカバーする10本目のNIKKOR Z ズームレンズ。
本レンズは単体販売に加え、Z5IIのレンズキットとしても提供。エントリー向けフルサイズ機の選択肢を広げます。24-105mmの幅広い焦点域と約350gの軽量コンパクト設計により、日常から旅行まで幅広い撮影に対応。
「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」の廉価版に見えますが、70-105mmの範囲で0.5倍の高い撮影倍率をカバー。高い接写性能でS-Lineと区別化することが可能。さらに開放F値を抑えることで小型軽量化・低価格化を実現しています。
STMによる高速かつ静音AFやカスタマイズ可能なコントロールリングも備え、使い勝手に優れています。Z5IIとの組み合わせで、創造性を広げるオールインワンキット。
主な仕様
| レンズマウント | Z |
| 対応センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 24-105mm |
| レンズ構成 | 10群12枚 |
| 開放絞り | F4-7.1 |
| 最小絞り | F22-40 |
| 絞り羽根 | 7枚 |
| 最短撮影距離 | 20.1-27.9 cm |
| 最大撮影倍率 | 0.5倍 70-105mm |
| フィルター径 | 67mm |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | SIC |
| サイズ | φ74×107mm |
| 重量 | 350g |
| 防塵防滴 | 配慮した設計 |
| AF | STM |
| 絞りリング | - |
| その他のコントロール | - |
| 付属品 | レンズキャップ67mm LC-67B 裏ぶた LF-N1 |

価格のチェック
小売店の初値は8.1万円。Z 24-120mm F4 Sの実勢価格が13.3万円なので、差額は約5万円。価格差と携帯性、接写性能に価値を見出せるかがポイントとなりそうです。
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外観・操作性
箱・付属品

NIKKOR Zらしい、黒と黄色を基調としたデザインの箱。2018年のZシステム始動時から変化はありません。

レンズ本体のほかに、通常のつまみ式キャップ、説明書・保証書が付属。この価格帯のレンズとしては珍しく、レンズフードが別売りとなっている点に注意。NIKKOR Zでフード別売りは珍しいですが「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」も同様であり、これが初めてではありません。
外観

外装は他の非S-Line NIKKOR Zと同じくプラスチック製。ズームリングはゴム製カバーで覆われ、コントロールリングはプラスチック素材を使用。
鏡筒はマットな黒色で塗装され、傷や指紋が目立たない処理。表面は少しざらつきがあり、滑り止めの効果があります。プラスチック外装ながら、手に取った際の感触は良好。ただし、マウント付近の外装が金属製のS-Lineレンズと比べると少しチープ。
装飾は最小限で、ニコンの社名やレンズ名、ブランド名の表示のみ。鏡筒下部にはCEマークや撮影範囲、使用するレンズフードの型番などがプリントされています。
製造国はタイと記載。
ズームの伸縮と開放F値
レンズはズームリングを操作することで内筒が前方に伸びるデザインを採用。最短は24mm、最長は105mm。内筒は24-120mm F4 Sの多段式と異なり、単一の筒が前方へ繰り出すデザイン。伸びた内筒にがたつきはありません。
開放F値は焦点距離により変動します。変動するタイミングを以下に掲載。
| 24mm | F4 |
| 31mm | F4.2 |
| 36mm | F4.5 |
| 41mm | F4.8 |
| 45mm | F5.0 |
| 52mm | F5.3 |
| 58mm | F5.6 |
| 66mm | F6.0 |
| 74mm | F6.3 |
| 89mm | F6.7 |
| 105mm | F7.1 |
標準域で既にF5.6に到達し、中望遠でさらに開放F値が上昇。一貫してF4を利用できる24-120mm S-Lineと比べると、広い範囲で1段以上の差があります。低照度での撮影が多いのであれば、24-120mm F4の検討をおススメします。
ハンズオン

外装がプラスチック素材で高級感はありませんが、過度に安っぽい質感でもありません。必要十分。
| サイズ | φ74×107mm |
| 重量 | 350g |
レンズサイズは24-120mmとよく似ていますが、非常に軽量。似たような開放F値のキヤノン製レンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」と比べても少し軽いレンズです。(ただし全長が長め)
手振れ補正は非搭載ですが、ニコンのフルサイズミラーレスは全機種が手振れ補正を搭載しているので問題にはならないはず。
前玉・後玉

前面は67mmフィルターに対応するソケットとバヨネットタイプのレンズフードに対応。レンズ前面はフッ素コーティング処理されていないので、ダメージが想定される場合は保護フィルターかレンズフードを装着しておくと良いでしょう。

プラスチック製レンズマウントは4本のネジで本体に固定されています。マウント周囲に防塵防滴用のゴムリングは見当たりませんが、可動部はシーリング処理されています。

マウント付近の後玉はズームリングを操作すると前方へ移動します。この際、マウント内部を覗くと基盤の露出を確認。S-Lineと造りが異なる部分。
フォーカス/コントロールリング

フォーカス操作やその他制御の操作に利用するコントロールリングを搭載。利用する機能はカメラ側のボタンカスタマイズで変更可能。
適度な抵抗感で滑らかに回転。素手での操作は問題ありませんが、滑りやすい厚手のグローブを装着していると操作が難しいかもしれません。
フォーカス操作時の応答性はカメラ側で設定変更が可能。回転量に応じしたリニアレスポンスや、回転速度に応じたノンリニアレスポンス(感度の変更可能)に切り替えることができます。
ズームリング

ゴム製の大きなズームリングを搭載。24mmの広角端から105mmの望遠端まで、回転角が90度を少し超えるくらいのストロークで操作することができます。
リングはズーム全域で滑らかに回転し、適度な抵抗感で操作可能。動画撮影時のズームにも利用できそうなほど引っ掛かりのない操作感。トルクの均一感で言えば、24-120mm F4 S がやや有利。
レンズフード
別売りの花形プラスチック製レンズフードを入手。
一般的なサイズで、ロック機能やフィルター操作窓のないシンプルなデザインです。
装着例

Z8に装着。
フルサイズ用24-105mmとしては大きすぎず重すぎず、常用可能なサイズに抑えられています。片手持ちで姿勢を簡単に保持することができ、カメラバッグへの収納も容易。
AF・MF
フォーカススピード
Z8に装着してテスト。
フォーカスはステッピングモーター駆動を使用。静かで滑らかに動作します。望遠側で合焦速度が少し低下するものの、全体的に快適なAF速度を実現しているように見えます。カメラ側の性能を含めて、AF-Cの動作も快適。
マルチフォーカスの24-120mm F4 Sと比べると若干遅めですが、十分なパフォーマンス。
ブリージング
ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。
24mm
ピント位置による画角の変化はごく僅か。
50mm
24mmより少し目立ちますが許容範囲内。
105mm
やや目立ちますが、0.5倍の高い撮影倍率を実現しているレンズとしては良好に見えます。
精度
Z8との組み合わせで大きな問題はありませんでした。
MF
前述したとおり、カメラ側の設定でフォーカスリングのレスポンスを調整可能。リングは滑らかで簡単に操作することができます。
最大撮影倍率
このレンズで小さな被写体を最も大きく写すことが出来るのは70-105mm。この際、最大撮影倍率は0.5倍と非常に大きい。24-120mm F4 Sが120mmで0.39倍だったことを考えると明らかな長所。最小絞りがF40と大きいため、被写界深度を深くしやすいのもメリットの一つ。
70mmから広角端24mmに向かって、最大撮影倍率は徐々に小さくなります。それでも、35mmくらいまでは適度なクローズアップ性能を備えているように見えます。
参考までに24-105mmと24-120mmの最大撮影倍率の比較を掲載。
まとめ

8万円で購入できる光学4.3倍のフルサイズ対応標準ズームレンズ。
「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」よりも手頃な価格で、約200g以上軽く、望遠域で0.5倍のハーフマクロ(+F40)に対応。似たようなズームレンズですが、区別化されており、用途や予算によって選ぶことが出来ます。
欠点はフードが別売り、プラスチックマウント、フォーカス/コントロール一体型デザインなど。レンズ単体で購入する場合、24-120mm F4 Sと甲乙つけがたい、と言うのが正直なところ。
最も気を付けたいのは、望遠側に向かって急速に開放F値が大きくなること。
特に50mmから105mmは「F4」と比べて1段から1.5段以上の差があります。低照度ではISO感度の上昇により、画質が低下したり、AF性能低下の原因となるので注意。低照度の撮影や大きなボケが得たいのであれば、24-120mm F4 Sがより良い選択肢となります。
購入早見表
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