2026年8月19日付けでシグマの気になる特許出願が公開。「400-1500mm F14-18」「200-800mm F6.3-8」など超望遠のインナーズーム光学系に関する実施例を複数掲載しています。
概要
- 【公開番号】特開2026-133313(P2026-133313A)
- 【公開日】令和8年8月19日(2026.8.19)
- 【出願日】令和7年11月10日(2025.11.10)
- 【出願人】
【識別番号】000131326
【氏名又は名称】株式会社シグマ- 【課題】変倍比を大きくしつつ、ズーミングによる重心移動を抑え、小型・軽量化を実現し、良好な光学性能を備えた変倍結像光学系を提供する。
- 【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラやビデオカメラ等のミラーレス化が進むと同時に、スマートフォンやモバイルデータ端末に高性能なカメラが搭載されるようになり、デジタルカメラやビデオカメラにはそれらのモバイル機器と差別化を図るため、超望遠域のズームレンズへの需要が高まっている。- 【0006】
望遠端の画角の狭い超望遠ズームレンズでは、ズームレンズとしての使い勝手を向上させるため、変倍比をなるべく大きく取ることと、携帯性を向上させるための小型化と、結像性能の3点を両立させる必要がある。また、超望遠ズームレンズは物体側に径の大きなレンズを配置する関係上重心が物体側に位置しやすく、そこで重量のあるレンズ群が大きく移動すると重心移動が大きくなる傾向があり、ジンバルを使用した動画撮影などでは不都合なケースも多い。- 【0007】
特許文献1に記載の光学系は全長固定の超望遠ズームレンズの例であるが、ズーム全域で諸収差が抑えられており結像性能は高いが、半画角が3度程度の実施例は変倍比も2以下と小さい。小型化という観点では変倍比と望遠端の画角を考えると不十分である。
【0008】
特許文献2に記載の光学系は望遠側へのズーミングで第1レンズ群が物体側に繰り出す全長可変型の超望遠ズームの例である。変倍比は大きく広角端では光学全長も短く小型化はなされているが、第1レンズ群のズーミングでの移動量が100mm程度あり重心移動が大きくなる点で不利である。
【0009】
特許文献3に記載の光学系は全長固定の超望遠ズームレンズの実施例が含まれるが、小型化という観点では変倍比と望遠端の画角を考えると改善の余地がある。- 【0010】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、変倍比を大きくしつつ、ズーミングによる重心移動を抑え、小型・軽量化を実現し、ズーム全域にわたって無限遠から至近まで良好な光学性能を備えた変倍結像光学系を提供することを目的とする。実施例1
- 焦点距離:206.00-778.00
- F値:7.23-9.21
- 画角:11.71-3.08
- 像高:21.63
- 全長:350.00
実施例4
- 焦点距離:411.98-1555.93
- F値:14.45-18.39
- 画角:5.97-1.58
- 像高:21.63
- 全長:386.18
実施例5
- 焦点距離:309.00-780.00
- F値:6.50-9.21
- 画角:7.71-3.04
- 像高:21.63
- 全長:365.00
実施例8
- 焦点距離:206.00-780.00
- F値:6.44-8.22
- 画角:11.34-2.97
- 像高:21.63
- 全長:368.00
実施例9
- 焦点距離:154.50-577.80
- F値:5.73-6.47
- 画角:15.31-4.06
- 像高:21.63
- 全長:340.00
インナーズームで重心の変動が少ない超望遠レンズを想定しているようです。開放F値がかなり高めですが、最近は望遠端が800mm F8・F9のズームレンズが他社からリリースされています。シグマが似たようなコンセプトのレンズを検討していたとしても驚きません。
とは言え、シグマが正式発表前の光学系を特許出願で公開することはまずありません。今回の光学系がそのまま商品化される可能性は低いと考えたほうが良いでしょう。
シグマ望遠ズームレンズ一覧
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