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Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8 レンズレビューVol.5 ボケ編

「Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8」のレビュー第五回 ボケ編を公開。

製品提供について

このレビューは焦点工房より無償提供(2か月)された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

簡易的なまとめ

大部分の条件で目障りにならないボケが得られるレンズです。
ズーム全域で近距離は問題無し。撮影距離が少し長い場合でも、上半身くらいの撮影距離であれば快適に利用可能。以降は細部の描写が荒れるものの、ボケが小さくなるので目立ちません。

玉ボケには口径食が目立たず、非球面レンズの研磨ムラも問題無し。色収差の影響は軽微。
強く非難すべき点はなく、小型軽量な大口径ズームレンズとして健闘しています。

This lens produces bokeh that isn’t distracting under most conditions.
Close-up shooting is no problem across the entire zoom range. Even at slightly longer shooting distances—such as when photographing from waist level—it remains comfortable to use. Beyond that, while fine detail reproduction becomes somewhat coarse, this isn’t noticeable because the bokeh becomes smaller.

Vignetting is not noticeable in the bokeh, and there are no issues with polishing irregularities in the aspherical lenses. Chromatic aberration is minimal.
There are no major flaws to criticize, and it performs admirably as a compact, lightweight, large-aperture zoom lens.

Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8のレビュー一覧

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

綺麗なボケとは、輪郭が目立たず、背景がなめらかに溶けるような描写。被写体が背景から自然に浮かび上がり、見る人の視線を主題へ導きやすい。ポートレートや花の撮影で好まれることが多く、「柔らかいボケ」「なめらかなボケ」と表現される場合もある。

騒がしいボケとは、背景の輪郭や模様が強調されて見えるボケ。木の枝や葉、フェンスなど細かな模様が二重線になったり、ざわついた印象になったりする。背景が目立ちすぎるため、主題への視線が分散することがあります。

ボケの良し悪しは単純に明るいレンズほど優れるわけではなく、球面収差の補正状態やレンズ構成、絞り羽根の形状などによって変化します。また、撮影距離や背景との距離によっても印象は大きく変わります。

ボケの評価には好みも大きく関係。一般的にはなめらかなボケが高く評価されることが多いものの、被写体や作品の雰囲気によっては、少し騒がしいボケが独特の立体感や個性を生む場合もあります。そのため、ボケの質はレンズの性能だけでなく、写真表現の一部として捉えることが重要。

後ボケ

滲むように柔らかい描写ではないものの、縁どりが目立たず綺麗な質感のボケです。色収差の影響も少なめで、悪目立ちする要素がありません。

前ボケ

後ボケと同じ質感でニュートラルなボケ。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

玉ボケとは、背景や前景にある小さな光源が、丸い光の円として写るボケ表現のこと。夜景のイルミネーションや木漏れ日、水面の反射などでよく見られる。一般的に、明るいレンズほど大きな玉ボケを作りやすく、背景を印象的に演出できるため、ポートレートやスナップ撮影で人気がある。

理想的な玉ボケは、円形で輪郭が目立たず、内部の明るさが均一な状態で。しかし実際にはレンズ設計の影響により、さまざまな特徴が現れることがある。例えば、輪郭が明るく縁取られた玉ボケは背景が騒がしく見えやすく、内部に同心円状の模様が現れるものは「玉ねぎボケ」と呼ばれる。

また、画面周辺では玉ボケが円形を保てず、楕円形や猫の目のような形に変形することがある。これは周辺部で光が一部遮られるためで、「口径食」と呼ばれる現象によるもの。

実写で確認

ズーム全域で口径食は穏やか。縁取りは弱く、色収差の影響も少なめ。全体的に使い勝手の良い描写です。ただし、最短撮影距離が長いため50mm側以外で大きなボケが得られません。

ボケ実写

24mm

夢のような描写ではありませんが、広角 F2.8の描写としてはきちんとしています。ボケの縁取りが弱く、フレーム周辺部の悪目立ちも抑えられています。色収差の影響がいくらかありますが、許容範囲内。

撮影距離が長い場合にフレーム周辺部の描写が乱れますが、ボケが小さいため(大きくクロップしない限り)問題となりません。

35mm

近距離では全体的に滑らかで綺麗。全身ポートレートの距離感では背景が少し荒れるものの、ボケが小さいので気になりません。

50mm

35mmと同じ傾向。近距離は滑らかで綺麗、全身ポートレートの距離感では背景が荒れるものの、上半身やバストアップくらいまでなら許容範囲内。離れた撮影距離からのクロップは避けたいところ。

まとめ

大部分の条件で目障りにならないボケが得られるレンズです。
ズーム全域で近距離は問題無し。撮影距離が少し長い場合でも、上半身くらいの撮影距離であれば快適に利用可能。以降は細部の描写が荒れるものの、ボケが小さくなるので目立ちません。

玉ボケには口径食が目立たず、非球面レンズの研磨ムラも問題無し。色収差の影響は軽微。
強く非難すべき点はなく、小型軽量な大口径ズームレンズとして健闘しています。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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