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Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

「Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8」のレビュー第六回 周辺減光・逆光編を公開。

製品提供について

このレビューは焦点工房より無償提供(2か月)された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

簡易的なまとめ

小型軽量かつインナーズーム構造の大口径レンズとしては周辺減光が全体的に穏やか。絞っても改善がほとんど無いものの、そのまま利用しやすく、ボディ内補正も利用可能。

逆光耐性は完璧と言えないものの、壊滅的なフレアが発生することはありません。強い光源によるゴーストは不可避ですが、描写は自然で許容範囲内。

For a large-aperture lens with a compact, lightweight design and an internal zoom mechanism, vignetting is generally mild. While stopping down the aperture offers little improvement, the lens is easy to use as is, and in-camera correction is available.
Although its performance in backlit conditions isn’t perfect, it never produces catastrophic flare. Ghosting from strong light sources is unavoidable, but the image quality remains natural and within acceptable limits.

Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

周辺減光とは、画面の中央に比べて四隅や周辺部分が暗く写る現象。英語では「ビネッティング(Vignetting)」とも呼ばれる。

本来は画面全体が同じ明るさで写るのが理想ですが、レンズの構造上、周辺部へ届く光の量が中央より少なくなることがあります。その結果、写真の四隅がわずかに暗くなり、特に青空や白い壁など均一な被写体を撮影すると目立ちやすい。

周辺減光は広角レンズや大口径レンズで発生しやすく、開放F値付近で最も強く現れることが多い。レンズを1〜2段ほど絞ると改善する場合が多く、近年のミラーレスカメラではソフトウェア補正によって自動的に軽減。

一般的には欠点として扱われるものの、必ずしも悪い現象とは限りません。画面の四隅が暗くなることで視線が中央へ集まりやすくなり、ポートレートやスナップ写真では雰囲気作りに役立つ場合もあります。そのため、あえて補正せずに利用する写真家もいるくらい。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)で補うため、センサー由来のノイズが発生する原因となる点には注意。特に夜景や星空の撮影などで高感度ISOを使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

24mm

撮影距離に関わらず、一定の周辺減光が発生します。影響は穏やかですが、絞りによる改善は少なめ。気になる場合はレンズ補正などを利用する必要があります。

最短撮影距離
無限遠

35mm

傾向は24mmと同じですが、影響は穏やか。補正無しでも無視できる程度。

最短撮影距離
無限遠

50mm

35mmと同程度、僅かに影響が少ない。補正無しでも問題ありません。

最短撮影距離
無限遠

逆光耐性

逆光耐性とは

逆光耐性とは、太陽や強い照明が画面内、または画面のすぐ外にある状況で、画質をどれだけ維持できるかを示す性能。

逆光下では、レンズ内で光が反射・散乱することで「フレア」や「ゴースト」が発生。フレアは写真全体が白っぽくなってコントラストが低下する現象で、ゴーストは光源の形をした模様や色付きの像が画面内に現れる現象。

逆光耐性が高いレンズは、強い光源が画面内にあってもコントラストや色の再現性を維持しやすく、フレアやゴーストの発生も少ない。近年のレンズでは特殊コーティングの採用により大幅改善。

ただし、逆光耐性が優れていても完全にフレアやゴーストをなくすことは難しい。特に超広角レンズやズームレンズでは光学設計上の制約から発生しやすい場合があります。

レンズレビューで「逆光耐性が優秀」と評価される場合、太陽を画面に入れた撮影でも画質の低下が少なく、安定した描写が期待できることを意味しています。

24mm

強い光源がフレームに入ると、絞りに関係なくゴーストが発生しやすい。フレアは良く抑えられています。

35mm

24mmと同じ傾向。

50mm

他の焦点距離と同じ。ただし画角が狭いため、影響が少ない位置に光源を配置しやすい。

光条

光条とは

光条とは、太陽や街灯などの強い点光源から放射状に伸びる光の筋のこと。英語では「サンスター(Sunstar)」とも呼ばれる。

光条は主にレンズを絞ったときに発生しやすく、絞り羽根の枚数や形状によって見え方が変化。例えば、夜景の街灯が星のように見えるのは光条の効果によるもの。

光条がシャープで均一なレンズは、風景写真や夜景写真を好む撮影者から高く評価されます。一方、光条が太かったり不揃いだったりすると、見栄えがやや不自然。

一般的に開放F値では光条はほとんど目立たず、F8〜F16程度まで絞ると現れやすくなる。ただし、絞りすぎると回折の影響で解像感が低下するため、光条の強さと画質のバランスを考慮する必要があります。

レンズレビューで「美しい光条が得られる」と評価される場合、夜景やイルミネーション撮影で点光源を印象的に表現しやすいことを意味しています。逆に「光条が不規則」と評価される場合、光の筋の長さや形が揃わず、やや雑然とした印象になることを示しています。

実写で確認

絞りは10枚偶数のため、光条は10本。
回折の影響が少ない絞り値からシャープな光条が発生します。光の筋は均等に描写され、先細りする綺麗な形状。大口径ズームレンズとしては珍しい傾向。

まとめ

小型軽量かつインナーズーム構造の大口径レンズとしては周辺減光が全体的に穏やか。絞っても改善がほとんど無いものの、そのまま利用しやすく、ボディ内補正も利用可能。

逆光耐性は完璧と言えないものの、壊滅的なフレアが発生することはありません。強い光源によるゴーストは不可避ですが、描写は自然で許容範囲内。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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