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お手頃「D型」標準レンズAi AF Nikkor 50mm f/1.4D【評価・作例】

絞り環搭載のD型レンズ

まだまだ現役のDタイプ標準レンズ。Dタイプとはニコンマウントにおける「E」や「G」の前世代にあたるタイプ。距離情報をボディ側に伝える事でより正確な露出・フラッシュ発光が可能となった「Distance(距離)」の頭文字を取ってDタイプ。

さらにEやGで省略されてしまった絞りリングを備えているので、対応する古いカメラ(フィルム一眼)に装着しても問題なく使用できる。ボディ側で絞り値を操作する場合には絞り値を赤色の最大値に合わせておく。

AFはボディ側のモーター駆動力を伝達する方式なので、モーターが省略されている機種ではAFを動作させることが出来ないので注意。特に安めのエントリーモデルに多い。また、レンズ内駆動と違ってAF動作音が大きいため静かなシチュエーションで使用すると目立つ点はマイナス。

現代レンズと違って「絞り開放からシャープ」とは言えないレンズで、絞り開放付近では非常にソフトな描写。絞れば絞るほど解像力は向上していき、F8?F11まで絞るとフレーム全体で解像力のピークを迎える。風景で使うならこの程度まで絞らないと周辺や四隅の描写が安定しない。ただし、絞るとあっという間に玉ボケが角ばる点には注意。

色収差の補正は古いレンズながら良好で、四隅の倍率色収差が僅かに発生する点を除けば中央や周辺部における色収差はとても少ない。

逆光耐性は良好では無く、光源をフレーミングすると少なからずフレアが発生しゴーストも確認できる。光量の多い日中では気難しい一面が見えてしまうかもしれないが、曇天や暗所など光量が少ないシーンでは全気にならない。ただし、口径食が強く周辺部の玉ボケが大きく歪むので気になる方は作例を確認してほしい。

価格的にみると、2016年現在でこのDタイプが3万円程度。現行のGタイプ「AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G」が5万円程度とその差は2万円ほど。レンズ構成に大きな違いはあまり無く、発展型のダブルガウスで特殊レンズは使っていない。レンズの明るさ(ボケの大きさ)のみに着目してパフォーマンスを測ればF1.4Dもあながち悪い選択肢じゃないと思われる。さらに中古玉は1万円台でゴロゴロしているので、良品を探してみるのも一興。

ヌケが良くハイコントラストで収差を抑えられた現代的なレンズが欲しければ、F値を少し控えめにした「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」が理にかなっている。非球面レンズを一枚使っているので、収差の補正はF1.4よりも上手。F1.4と比べても価格が安い点がGood。

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レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 50mm
最大口径比 1:1.4
レンズ構成 6群7枚
画角 46°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
31°30′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
75mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
撮影距離目盛 ∞?0.45m、1.75ft(併記)
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.14倍
絞り羽根枚数 7枚
絞り方式 自動絞り
最大絞り f/1.4
最小絞り f/16
測光方式 CPU・AI方式のカメラでは開放測光、従来方式のカメラでは絞り込み測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 52mm(P=0.75mm)
マウント ニコンFマウント
マウントアダプターFT1適否 MF
寸法 約64.5mm(最大径)×42.5mm(長さ:バヨネット基準面からレンズ先端まで)、全長約53mm
質量 約230g

MTFチャート

ai-af-nikkor-50mmmtf

レンズ構成図

ai-af-nikkor-50mm-lens

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