Lenstipがフジフイルムの交換レンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」のレビューを掲載しています。
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良いところがあれば悪いところも…
- 18mm始まりの標準ズームレンズだが比較的明るく、小型軽量なレンズだ。
- 後玉は固定され動くことは無い。
- マウントバヨネットは金属製だ。
- 8mm幅の絞りリングは1/3段ごと良好に動作する。
- 23mm幅のズームリングは18mm・23mm・35mm・50mmに印字され、ほどよく減衰された動作である。レンズを激しく振っても内筒がズレることは無い。
- フォーカスバイワイヤのフォーカスリングは約200度の回転角でピント距離全域を移動する。
- 手ぶれ補正のテスト結果は最大で2.7?2.8段だ。結果は良好だが特に目立った成果では無い。最良のレンズは3?4段ほどである。
- 解像度
・X-E1のRAWファイルを参照している
・これまでのベストな結果は65lpmmのXF35mm F1.4だ。XF60mm F2.8やTouit 2.8・12は62-63lpmmだ。
・良像の基準値は39-40lpmm付近である。
・中央領域は単焦点レベルでは無いが、F5.6-F8で58?60lpmmに達するので悪く無いとても良好な結果だ。絞り開放でも悪いところで42lpmmとなり良像の基準値を超えている。ただし、シグマ17-70mm F2.8-4はさらに設計が難しい上により安価なレンズながら本レンズよりも良好な解像性能だ。(ただしシグマ17-70mmは17mmの周辺部が犠牲となっている)
・フレーム周辺部はシグマと同じように広角側で良像の基準値を下回っている。F8-F11まで絞ってやっと基準値付近だ。- 軸上色収差は1段絞っても残存している程目に付く小さくない収差の量だ。
- 倍率色収差は広角?中間域では問題とならず、望遠側の絞り開放付近で収差が最も大きくなる。このカテゴリの結果は賞賛できる。
- 球面収差は完璧では無いが問題は無い。
- JPEGを利用する限り歪曲の問題は無い。しかし、RAWでは広角側で-5.27%と巨大な陣笠状となっている。望遠側では2.59%と目立つ糸巻き型だ。
- コマ収差の補正は完璧では無いが、不満を言うほどのものでは無い。批判するより賞賛すべき肯定的な結果だ。
- 非点収差はコマ収差と同じく理想的な数値に近い。
- ボケは非球面レンズの影響が大きく批判すべきポイントだ。口径食により変形も大きい。
- 周辺減光はJPEG出力で問題無いものの、RAWは18mm F2.8 -1.75EVで最も大きくなる。F5.6でー0.94EVまで低下し、F8-F11まで絞ると緩和する。中間域では緩和するが問題無しとは言い難い。55mmでは再び周辺減光が強くなる。
- 逆光耐性は良好だ。フレアを発生させるのは難しく、小さなゴーストのみだ。
- X-E1との組み合わせでピント距離全域を0.5~0.6秒で移動する。これは良好な結果だ。
長所:頑丈でコンパクトな鏡筒はカメラとのバランスが良好・とても良好な中央画質・程よい望遠側隅の画質・良好に補正された倍率色収差・僅かなコマ収差・良好な非点収差補正・良好な逆光耐性・静かで高速なAF
短所:18mmの周辺部がとても甘い・目立つ軸上色収差・RAWで目立つ歪曲収差・RAW周辺減光が目立つ
小型で明るいレンズだが、収差の補正は完璧では無い。シグマ17-70mm F2.8-4 OS HSMの存在が無かったらもう少し良好な評価だったかもしれない。レンズ単体で購入するとコストパフォーマンスが悪いものの、キットレンズとして手に入れるのであれば価値ある一本となるだろう。
とのこと。
Lenstipは「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」のレビューも掲載しており、広角側の解像性能に限って言えばXC15-45mmのほうが良好のようですね。望遠側は特に中央でXF18-55mmのほうが良好となっているので広角と望遠どちらを重視するかによって選択肢が変わりそうです。
広角18mm F2.8というスペックは魅力的ですが、単体で購入するのはやや割高で玉ねぎボケが発生しやすい点が悩ましいところ。描写性能に関しては作例や作例をじっくり確認して決めたほうが良いかもしれません。Flickr Groupで大量のユーザー投稿を確認出来るのでおススメ。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OISのレビュー・作例を集めるページはコチラ
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