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クラスター表示の仕方
まず初めにお恥ずかしい点を一つご紹介。
実は今回、うさぎを撮影するにあたって「C-AF」における測距エリアのクラスター表示が分からずに「TR+C-AF」で撮影しました。その点はご了承ください。
帰宅後に「おかしいなあ…」と思って調べた結果
どうも最後の「AF枠の常時点灯」を設定し忘れていたみたいです。
迂闊だったぜ!
この3つを全て設定する事でC-AF中のクラスター表示が可能となります。
これから撮影の方は設定をご確認ください。
こんな感じ。
この凡ミスによって、今回の撮影ではC-AFを使っちゃいません。
TR+C-AFで撮影してきたのでその体験談を…。
シチュエーションなど
設定
- i-Finish(購入初期設定)
- 絞り優先(1/320-800秒)
- 連写(静音連写 Low=電子シャッター)
- JPEG Fine
- ISO AUTO
- 測距点連動測光オン(TR+C-AFなので作動する?)
と言った感じで、ほぼ初期設定で使いました。
動物なのでシャッター音を発生させない電子シャッターを使用。
ただし、メカシャッターでもそこまで音が大きくないのでメカ使っても良かったかもしれません。
まあ、シャッターにダメージの無い「メカシャッターいたわりモード」と言うことで電子シャッターを使ったと言う背景も無くはないですが…。
C-AF追従感度は俊敏+2に全振り。
ウサギは粘る前にフレームアウトするので俊敏で良いだろうとう判断です。
X-T2のような細かいAF-C設定では無いので簡単。
「粘るか、粘らないか」実際、細かいAF-Cカスタマイズがあってもベストな状態に設定を追い込めるか?という疑問もありますし。
追記:ちなみこの機能はE-M1にも存在します。E-M1 Mark IIで機能の名称とパラメーターが変わりました。
使ったレンズ
今回撮影に持って行ったのは
- M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
というPROレンズ3本。雨の中でもウサギに突っ込まれても防塵防滴なのでヘッチャラです。
比較的接写する必要がある8mm PROではウサギが2回突っ込みました。
AF速度は40-150 PRO > 12-100 PRO >> 8 PROってところでしょうか。8 PROは画角が広く、ピントが背景に抜ける点で他よりも使い辛かったです。
場所
動体撮影をするにはモッテコイの石川県にある月うさぎの里、入場無料でウサギと触れ合い放題なのでおススメです。
本当は鴨池で鴨でも撮ろうかしらと計画していましたが、吹き付ける雨風でE-M1 II以上に私が耐えられずコチラへ避難。
コンディションのためかお客さんがガラガラだったので撮りやすかった。
実写
クレイジーな連写速度
静音シャッター(電子シャッター)を使うと、「連写H」で秒間60コマの連写が可能です。しかも2000万画素RAWで記録できるので、あっという間にSDカードの空き領域が埋まっていきます。
事前に調べていたので分かっているつもりでしたが、想像以上です。手持ちのDSC-RX100 Vやニコワンの超連写と感覚が似ています。
無反動で音も無いため気が付いたら数十枚撮影していた、なんてことも。
ただし、「連写H」の場合にはピントが1コマ目に固定されますので基本は「連写L」を使った方が良いでしょう。追従連写(連写L)でも秒間18枚の撮影が可能となっていますので、不都合はないはずです。
あまり動体撮影をしない、連写しない人間からすると撮影後の膨大な量の写真を整理するのが億劫に感じます。
なにせ連写枚数をかなり抑えたはずなのに、2時間の行程で750枚ほど撮ってしまいました。撮れてしまいました。
PROキャプチャーモード
シャッターボタンを半押しすると撮影が開始され、シャッターボタンを押すと手前10数枚の写真を記録する事が出来るモードです。
パナソニックの4Kフォトと似ている機能ですが、こちらは2000万画素をフルに使った上にRAWで保存する事も可能です。
半押しで撮影を開始すると、通常の連写時のようにファインダー像がカクつきます。被写体をフレーミングできない訳ではありませんが、近距離で素早く動く被写体相手には難しい程度にカクつきます。
半押しの状態からボタンを離すとキャンセルされ、押し込むと保存されます。よって、シャッターチャンス前には必ずボタンを半押し状態でキープする必要があります。このため、じっとチャンスを伺っている間は指が疲れます。
プロキャプチャモード中でもTR-C-AFはしっかりと作動しており、被写体を追従します。ただし、前述したとおり動きがカクつくのでフレーミングし続けるのは難しいですね。
定点的に使う用途の方が向ているようです。
電子シャッターによる歪みは気にならない
今回はほぼ全て電子シャッターで撮影しました。
しかし、ローリングシャッターの影響を受けた歪み現象はほぼ確認できないです。
ウサギのような高速移動する被写体でも問題は無さそうですね。
静音連写18コマ秒を心配せずに使うことが出来ます。
とは言え、海外の検証では超高速で移動する被写体については影響を受ける物もあるようですが…。
TR+C-AFの食いつきは向上している(E-M1比)
E-M1と比べるとTR+C-AFの使い勝手が非常に良くなっています。
あまり動体撮影をしない私ですら簡単に撮影できるので、これはしっかりとした性能。
最初のターゲッティングで顔にポイントを合わせたいのですが、コントラストの強い毛並みにピントが行きがちです。
これはDSC-RX100 Vでも同傾向ですので、動物に対する顔認識・瞳AFはまだまだ難しいのでしょうね。
打率を考えるとどうか?
前述したとおり、ふっさふさのウサギの場合にピントを後ろに持っていかれます。
打率で言うとどうでしょうかね…、望遠で70%、標準で60%、広角・魚眼で50%以下。思ったよりはピンを外すかな、という印象です。
顔にピントが食いつけばAF速度自体は問題ないので、アルゴリズムが改善されると良好になる可能性は秘めているかなと感じます。
被写界深度を稼ぐためにもう少し絞って大丈夫な環境(晴天下)なら打率が上がるかもしれません。
そもそもTRしか使っていないので、C-AFはどうなのか?という検証は日を改めてトライします。
縦持ちローアングル可能
縦持ちローアングルで撮影しやすく、尚且つ連写・AF性能が良好な一眼カメラって少ないですよね。
一眼レフ EOS 80DのLVAFである「DP CMOS AF」も良かったですが、E-M1 IIほど食いつきは良くありません。
このようなウサギや猫のような動物撮影の時には意識させられる機能性と言えるでしょう。
レンズについて
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
明るいレンズですので、曇天下でも低感度ISOを維持しつつ高速シャッターで撮影する事が可能です。
さらに150mm(フルサイズで300mm)までカバーしているので、今回は最も使いやすいレンズとなりました。
2000万画素のE-M1 IIでも粗が見えない解像力の高さはさすがPROレンズと言った印象を受けるものです。
AF性能も良好で、12-100 PROよりもシャープな動きで被写体を追いかける印象。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
こちらも40-150 PROに負けないAF速度を持っています。
広角から望遠までこなすため「一本しかレンズを持っていけない」状況ならコチラを選んでも良いでしょう。
ただし、開放F値がF4とやや暗いので今回の天候ではISO感度を上げざるを得ません。ISOを意識して中途半端にシャッタースピードを落とすと被写体ブレを量産してしまいました。
さらに、E-M1 Mark IIの傾向なのか絞り優先モードで「ISO感度を上げてでもちょっと絞る」状態になります。結果としてISO感度を2000前後で撮影していた為に、ウサギの毛並みがやや潰れてしまっているかなと。
もう少し光量を稼げる晴れたシーンであれば、間違いなく12-100 PROがおススメです。
こういう曇天下では12-40 PROを意識させられますね。
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
今回のPROレンズの中では最もシャッタースピードを稼ぎやすいF1.8の魚眼レンズです。
面白いレンズですが、ウサギを大きく写すためにはかなり接写する必要があります。接写すると被写界深度が浅くなりすぎてしまうので、絞る必要が出てくる点で気難しさを感じました。
AF速度も遅くはありませんが、近接ではAF速度以上にウサギが動き回ります。
バリアングルモニタを搭載した事で最も恩恵を受けたと感じるのが、この魚眼でした。
撮影を終えて
今回は本格的に雨が降ってくるまでの2時間程度の撮影でした。
その間に撮影した枚数はおよそ750枚。普段、風景撮影しかしない身としては驚愕の撮影枚数です。
16GBのSDカードしか持ち歩いていない為、ギリギリの撮影枚数でした(14GBは埋まりました)。
その上で、バッテリーはまだ50%以上残っています。
これだけ簡単に撮れると動く被写体を撮るのも楽しくなりますね。
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