このページでは一眼カメラ用交換レンズ「FE12-24mm F4 G」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2017.9.7:参考サイトにPhotographyBlogを追加しました。
- 2017.9.2:Photozoneを参考サイトに追加しました。
データベース
レビュー
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
名称 | FE 12-24mm F4 G | |
---|---|---|
型名 | SEL1224G | |
レンズマウント | ソニーEマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ | |
焦点距離(mm) | 12-24 | |
焦点距離イメージ(mm)*1 | 18-36 | |
レンズ構成(群-枚) | 13-17 | |
画角(APS-C)*1 | 99°-61° | |
画角(35mm判) | 122°-84° | |
開放絞り(F値) | 4 | |
最小絞り(F値) | 22 | |
絞り羽根(枚) | 7 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離(m) | 0.28 | |
最大撮影倍率(倍) | 0.14 | |
フィルター径(mm) | -(装着不可) | |
手ブレ補正 | -(ボディ側対応) | |
ズーム方式 | 手動式 | |
テレコンバーター(1.4×) | 非対応 | |
テレコンバーター(2.0×) | 非対応 | |
フードタイプ | 花形固定式 | |
外形寸法 最大径×長さ(mm) | 87×117.4 | |
質量 約(g) | 565 | |
付属品 | ||
レンズフロントキャップ | ○ | |
レンズリヤキャップ | ○ALC-R1EM | |
ケース | ソフトケース |
関連記事
海外の評価
Digital Camera World
- 同時に発売した「FE 16-35mm F2.8 GM」の存在であまり目立たないが、GMより画角が広く安価な選択肢だ。
- DDSSM駆動のオートフォーカスは静かで静止画・動画どちらにも適している。
- バイワイヤ式のフォーカスリングは滑らかかつ優れた精度で動作する。
- 完全なインナーズームレンズでは無いが、内筒の伸縮は外装内で完結する。物理的なレンズサイズ全長に変化はない。
- 多くの超広角ズームと同様に、花形レンズフードは固定されている。円形フィルターを装着することは出来ない。
- レンズマウントにシーリングが施されていないものの、防塵防滴に配慮した設計となっている。
- AF/MFスイッチとカスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンを備えている。
- 絞り開放から周辺減光は目立たない。
- 四隅のシャープネス低下は大きいが、ズーム両端で許容範囲内、中間域では無視できる程度だ。F5.6まで絞るとフレーム全域で抜群のシャープネスとなる。
- オートフォーカスは高速かつ高精度だ。
- 逆光耐性はとても良好である。
- ラボテスト
・中央領域のシャープネスはとても素晴らしい。
・四隅の端も非常に良好だ。
・色収差は中間域・望遠側で低下する。プロファイルを適用することでさらに良くなるはずだ。
・12mmで僅かな樽型歪曲が発生する。16mmで糸巻き型歪曲に変化する。
GMシリーズでは無いが、非常に高性能な広角ズームレンズだ。ソニーEマウントシステムで新しい可能性をもたらしてくれるレンズとなるだろう。それに16-35mm F2.8よりも低価格である。
光学性能は焦点距離を考慮すると非常に良好だ。フィルターを装着でいない点には注意が必要である。
長所:良好な中央シャープネス・超広角
短所:四隅のシャープネス・円形フィルター装着不可
Digital Camera World:Sony FE 12-24mm f/4 G review
Phototrend
TEST DU ZOOM ULTRA GRAND-ANGLE SONY FE 12-24 MM F/4 G
- ソニーEマウントの広角ズームレンズは「FE 12-24mm F4 G」「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4?ZA OSS」「FE 16-35mm F2.8 GM」の3本がラインアップされている。
- 超広角12mmから24mmまでを開放F値 F4でカバーしているGシリーズのレンズだ。
- 絞り羽根は7枚円形絞り。レンズ構成は13群17枚で4枚の非球面レンズと3枚のEDレンズ、1枚のスーパーEDレンズを含んでいる。
- α7/α9と見事に調和する美しい外観だ。控えめでエレガントなデザインである。
- 外装はサテン仕上げのプラスチックボディだ。快適なコントロールリング、金属製レンズマウント、防塵防滴仕様を含めてビルドクオリティは良好である。
- レンズフードはレンズに固定されている。
- インナーズームである(レンズフード内で動作が完結する)。
- 出目金レンズのため円形フィルターは装着できない。レンズマウントにフィルターを装着できる仕様でもないのは残念だ。
- 重量は550gだ。長時間の手持ち撮影でも問題ない。一眼レフ用のシグマ「12-24mm F4 DG HSM」は1150gである。
- ズームリングには12mm・14mm・16mm・18mm・21mm・24mmの焦点距離を表示している。全体的にストロークが短く、滑らかに動作する。焦点距離の調整は素早く正確に操作可能だ。
- マニュアルフォーカスリングは電子制御だ。直感的な操作は難しい。
- 画質は完璧と言えないものの、非常に優れている。
- 中央解像は24mmで少し低下を感じるものの、絞り値全域・焦点距離全域で比較的安定している。
- 四隅に向かって解像性能は低下するが、均質性はとても良好だ。F16は回折の影響が出始めるものの実用範囲だ。
- 色収差をとても良好に補正している。12mmのフレーム端でさえ目立たない。
- 歪曲収差は広角側以外で良好に補正している。
- 周辺減光は絞り開放でわずかに目に付くが、必要に応じて数段絞ると改善できる。
- 画角の広いこのレンズでボケ効果は期待できない。
- DDSSM駆動のオートフォーカスは高速かつ正確で静かに動作する。動画撮影にも実用的だ。
- 風景やポートレート、ストリートなどで活きてくるレンズだ。建築写真でも面白いレンズとなるが、パースが付きやすい点には注意が必要だ。
- 24-70mm F4・70-200mm F4と組み合わせると理想的なズームレンジとなる。焦点距離が重複しないので、カメラ1台の場合は16-35mm F4が良いかもしれない(レンズ交換の頻度を下げるため)。
多くの分野で満足のいく優れたレンズだ。全体的にとても良好な画質であり、色収差が無く、歪曲収差をとても良好に補正している。広角レンズの欠点をうまく処理している。これがGMシリーズでは無いのは不思議だ。
長所:小型軽量・F4から安定した解像性能・歪曲を良好に補正している・色収差が無い
短所:MFに距離表示が無い・周辺減光が少し目に付く・24mmでパフォーマンスが低下する
Phototrend:TEST DU ZOOM ULTRA GRAND-ANGLE SONY FE 12-24 MM F/4 G
Admirig Light
- FE16-35mm F4よし少し大きく、FE16-35mm F2.8 GMより少し小さい。重量は565gだ。これは一眼レフ用の似たようなレンズと比べて遥かに小さく軽量だ。
- 鏡筒はガタツキが無い、しっかりとした作りだ。
- 防塵防滴に配慮した設計となっているが、レンズマウントにガスケットは存在しない。このため私はこのレンズの防塵防滴仕様を信頼していない。
- ズームリングは程よく減衰され、優れた操作性だ。フォーカスリングは滑らかに回転するが個人的な好みからすると少し緩すぎる。
- 出目金レンズのため円形フィルターを装着することは出来ない。ただし、77mmフィルターをならんかの方法で固定できれば、14-24mmの間で利用可能だ。12mmではレンズがフィルターと接触するので注意が必要である。
- オートフォーカスは静かで高速だ。
- シャープネスは驚くほど優れている。中央は絞り開放からとても優れているが、四隅はかなり甘い。望遠側は少し良好だが、それでもやや甘い描写だ。絞ると像高9割超の領域がとてもシャープとなる。20mmよりも広角側は四隅がまだソフトだが、それでも良好で実用的なパフォーマンスだ。
- 焦点距離全域で均質なコントラストと彩度だ。全体的にFE16-35mmと似ているが、僅かにコントラストが強い。
- 色収差は程よく補正されている。このような広角レンズとしては驚くべきパフォーマンスだ。
- ボケが大きくなるレンズではないが、それでも接写すると後ボケを得ることが出来る。ボケ質はやや騒がしく、玉ボケは非球面レンズの影響がみられる。
- 広角側では明らかな樽型歪曲が発生する。長焦点側では糸巻き型だ。
- 周辺減光も歪曲と同じく目立つ。そして絞ってもあまり改善しない。私は周辺減光が好みだが、それでもこのレンズは度を越しているように思える。
- 逆光耐性は平均的だ。フレアは発生しないが、小さなゴーストが多く発生する。
長所:ズームレンジの割にコンパクト・優れたビルドクオリティ・開放から優れた中央解像・絞るとほぼフレーム全域で良好な画質・優れた色とコントラスト・優れた色収差補正
短所:出目金レンズ・光学手振れ補正無し・12mmの四隅がソフト・12mmと24mmで顕著な歪曲収差・とても目立つ周辺減光・まずまずの逆光耐性
フルサイズ用12-24mm F4としては非常にコンパクトなレンズだ。そしてズームレンジ全域でとても優れたシャープネスと色、コントラストを備えている。
強い歪曲と周辺減光は超広角レンズで一般的な妥協点と言えるだろう。とは言え、小型軽量サイズとズームレンジを考慮するととても見事なレンズだ。少し高価だが、競合レンズとは一線を画しており、簡単におススメできる。
ePHOTOzine:FEマウントで価値のあるレンズ
- α7R IIとの組み合わせでバランスはとても良好だ。
- レンズの造りは非常に高品質だ。
- オートフォーカスは高速で正確なダイレクトドライブSSM。
- 全体的にシャープネスはとても見事だ。特に実写でそう感じるが、テストチャート(近距離の被写体)では伸び悩んでいることから遠景を目的としたレンズであることが分かる。
- 12mmはF4~F16まで中央は優れたシャープネスを発揮し、F22でも非常に良好だ。隅はF4でまずまず、F5.6で良好となり、F8~F11まで非常に良好だ。
- 16mmの中央画質はF4~F16まで優れた性能を発揮し、F22でも非常に良好だ。隅はF4から非常に良好で、F5.6?F11まで優れている。
- 21mmはF4?F16まで中央は優れたシャープネスを発揮する。F22でも非常に良好だ。隅はF4~F5.6まで良好、F8F16まで非常に良好となる。
- 24mmはF4で非常に良好、F5.6~F16まで優れた結果を発揮する。F22でもなおとても良好だ。隅はF4~F5.6まで良好、F5.6~F16まで優れた結果を発揮する。隅はF4~F5.6で良好、F8?F11で非常に良好となる。
- 色収差は全ての焦点距離で中央が優れた補正効果を発揮する。隅はややフリンジングを示しているが、ソフトウェアで対応できる程度だ。
- 歪曲は焦点距離を考慮すると非常に良好な補正状態だ。12mmで-3.63%の樽型の目立つ歪曲があるものの、問題となるのは建築撮影くらいだろう。
- 明らかな弱点があるとすれば、それはフレアだ。このような広角レンズで驚くべき弱点と言う訳では無いが、太陽のような光源をフレーミングするととても目立つ。
FE12-24mm F4 Gは高価だが優れたレンズだ。さらに扱いやすく、優れた中央画質、創造力をかき立てられる画角だ。ソニーFEユーザーにとって価値ある選択なのは疑う余地がない。
長所:優れた中央シャープネス・中央の低色収差・クリエイティブ・高速で正確なAF・高品質なレンズの造り
短所:フレアの影響を受けやすい・高価・四隅の性能が低い
Photozone:非常にまともな画質を持った超広角ズーム
- シグマ「12-24mm Art」やキヤノン「11-24mm F4L」のような一眼レフ用レンズと比べて、このレンズは明らかに軽量でコンパクトだ。このような超広角ズームは過去に見たことが無い。
- 鏡筒は金属マウントと高品質なプラスチックで構成されている。Gレンズの造りは非常に良好だ。
- 防塵防滴に加えてズーミングによる鏡筒が伸びない設計だ。出目金レンズのため円形フィルターを装着できないことは注意しておこう。
- ズームリング・フォーカスリングはともに滑らかに動作する。
- オートフォーカスは静かで非常に高速だ。とても滑らかに動作するので動画撮影にも使えるだろう。フォーカスバイワイヤ構造のマニュアルフォーカスだが、極めて正確な動作でありメカニカルなフォーカスリングとの違いは無い。
- 歪曲は自動補正された場合には最大で1%と中程度だ。しかし、RAWファイルは状況が異なる。12mmでは3.8%と非常に強い歪曲収差を示している。収差の量はこのクラスとしては一般的だ。
- 周辺減光も歪曲収差と同じ傾向を示している。自動補正を適用すると減光量は最大でも1.8EVに抑えられている。しかしRAWファイルでは最大で3EV以上の減光が発生する。これはF11まで絞っても解消しない。
- 超広角レンズと高解像センサーの組み合わせは一般的に厳しい結果が出る。しかし、FE12-24mmは非常にまともな結果を出している。
- 12mmの解像力は中央で優れた画質となり、隅の画質も非常に良好、四隅の画質でさえ良好な画質を保っている。最も端の画質は少しソフトだ。F11まで絞ると既に回折の影響が大きく出始めるため、絞りすぎには注意が必要だ。
- 14mmは同じような傾向を示し、18mmがこのレンズのスウィートスポットとなる。
- 24mmはこのレンズで最も画質が低下する焦点距離だ。
- 倍率色収差の量はこのカテゴリのレンズとしては非常に優れている。
- このレンズには競合するモデルが存在しない。「FE16-35mm F2.8 GM」か「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4?ZA OSS」、もしくはエキゾチックな「Voigtländer HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical」を選択することが出来る。
このレンズには驚異的なポイントがいくつかある。
「一眼レフ用と比べて非常に小さい」「解像特性は24mmを除いて非常に優れている」「倍率色収差やレンズフレアの耐性に優れている」ことを挙げることが出来る。
周辺減光が問題となるため自動補正は適用することをオススメする。
光学手ぶれ補正は実装されていない。このような複雑な光学設計に手ぶれ補正を搭載するのは難しいことだろう。幸いにもソニーαシリーズにはボディ内手ぶれ補正を頼ることが出来る。
このような超広角ズームは癖が強く使い勝手が難しい。それも安い買い物ではないので、これがあなたにとって本当に必要かどうか確かめるべきだろう。必要な画角であれば、これは強くオススメできるレンズだ。
Focus Numerique:ほとんどの点で良好なレンズ
- このレンズの重量はシグマ「12-24mm F4 DG HSM|Art」に対しておよそ半分程度だ。とても軽く、α7やα9との相性は良好だ。しかもレンズ構成はシグマよりも多いのだ。そしてレンズの全長は12?程度と極めてコンパクトにできている。
- デザインは控えめで上品なものだ。
- 防塵防滴に配慮した設計のようだが、ソニーは強く主張してはいない。
- ズームリングは滑らか過ぎず、硬すぎず、完璧な調整が施されている。
- マニュアルフォーカスリングもまた非常に良好だが、無限遠と最小距離にハードストップが存在しない。そしてピント距離の表示も無い。
- レンズボタンを搭載しているのは良いポイントだ。
- このカテゴリのレンズとしてはとても良好だ。高画質でとてもシャープ。絞り開放から、そしてズームレンジ全域で良好な性能を持っている。
- 唯一の欠点は多かれ少なかれ中央フレームと隅の画質が均一で無いことだ。
- 12mmの中央画質は絞り開放からとてもシャープネスが強く、既に最大値に近い。F8~F11まで絞ると僅かに改善するがほぼ一定の解像力だ。残念ながらフレームの2/3、そしてフレーム隅の画質はこれに当てはまらない。絞ると僅かに改善するが、フレーム隅の解像力は低いままだ。
- 16mmにおいても同様だ。中央は12mmのように顕著な性能であり、フレーム隅の解像力と差がある。
- 21mmではフレーム2/3の領域が向上するものの、フレーム隅は引き離されて低いままだ。
- 24mmはこのレンズで最も性能が低下する。中央画質がフレーム2/3の領域に近い性能まで低下する。絞ってもあまり改善しない一定の画質を維持する。画質はフレーム全域でとても均一だが、フレーム隅は他の焦点距離と同じ傾向を示す。
- 「12-24mm F4 DG HSM|Art」との比較ではソニーより均質な解像力を発揮するパフォーマンスだ。
- 「EF11-24mm F4L USM」と比較すると、絞り開放はキヤノンが有利だが、絞ると似た性能だ。
- 周辺減光はズームレンジ全域で目立ち、絞っても解消されない。
- 歪曲収差の補正はとても良好だ。これは広角レンズにとって本当にメリットとなるポイントだ。
このレンズは既存の24-70mm・70-200mmのF4ズームレンズと組み合わせて焦点距離を補完できるものだ。他の2つのレンズと同様に「オススメする」レンズと評価出来る。
つい最近、シグマの重い12-24mm F4をテストしたところなので、コンパクトで軽量なこのレンズには驚いた。そして控えめで上品なデザインと二つの滑らかな操作リングはとても良い。
光学品質の面でもとても良好と言う事が出来る。中央画質と周辺画質に差があることは事実だが、このような焦点距離ではとても難しい事だろう。周辺減光は存在するが、歪曲補正は良好だ。
要するにほとんどの点で良好なレンズだ。
長所:重量・大きさ・デザイン・仕上がり品質・操作リングの品質・全体的にとても良好なパフォーマンス・絞り開放から良好なフレーム中央画質・良好な歪曲補正
短所:マニュアルフォーカスリングにハードストップが無い・ピント距離の表示なし・画質の均一性・フレーム隅が低画質・周辺減光
IMAGING RESOURCE:Field test
- このレンズはしっかりとした造りをしている。
- ズームリングは幅広く、素早くつかんで簡単な操作が可能だ。
- フォーカスリングはズームリングよりも僅かに広く、暗いシーンでも回転させやすい。
- このレンズにはフォーカスホールドボタンが搭載されているので、C-AF中の再構図などに役立てることが出来る。
- 四隅が僅かに歪んでいるが、フルサイズ12mmであることを考慮するととても悪い結果では無い。
- 遠景の場合には四隅に歪みと画質劣化が見られるものの、とても小さい影響度合いだ。フレーム全体で見た時に気が散るほどのものでは無い。
- 色収差はJPEGでもRAWでもレンズプロファイルが適用される。そのため色収差はほとんど発生しない。ツールで補正を外す場合には四隅や端にやや倍率色収差を見ることができる。しかし、この場合でも超広角ズームとしてはかなり少ない量だ。
- オートフォーカスは歯切れがよく、滑らかで高速だ。
Lensrentals
- いつものように、これは10本の個体平均値だ。
- 12mmは本当に良好な結果だ。
- 24mmは広角ズームレンズらしく広角端と同じくらい良好なものではない。この焦点距離の場合、ズームレンズでは無く24mmレンズで撮影するだろう。正直なところ、このレンズにおける24mmもかなり良い。
- 多くの個体で中央の性能にはバラつきがほとんどない。これは本当に良いパフォーマンスだ。
- シグマ12-24mmとの12mm比較では熱狂的なファンが細部の違いを指摘するかもしれないが、些末なことだ。24mmではソニーが明らかに中央部から四隅まで優れている。
- キヤノン11-24mmとの比較では「両方とも優秀」それ以外のコメントは無い。
- FE24-70mm F4との24mm比較は驚くべきものだ。一般的にショートズームの望遠端とりもロングズームの広角端の方が優れている。しかし、この比較ではそうならなかった。(訳注:12-24mmの望遠端の方が優れている。)
The Photoblographer:First impression
- 軽くて小さい…私はシグマやキヤノンと競合するこのレンズをなぜ作ったのか疑問に思った。しかし、ミラーレスと相性の悪い大きなズームレンズにうんざりしていた私が、うんざりしないほど小さいレンズだった。そしてこれはとても喜ばしいことだ。実際、私はこのレンズをマウントしたまま、一日中カメラを離さなかった。
- このレンズはG Masterほどでは無いが、防塵防滴仕様のシーリングを備えている。
- 「小さい」という特徴のみならず、操作性にも個性が出ている。このレンズはその鏡筒のほとんどがズームレンズとフォーカスリングで覆われている。
- フィルターは装着不可でフードが外れないためレンズキャップはかぶせ式だ。
- α7R IIとα9との組み合わせではとても高速なAFだった。私はまだα7でこのレンズをテストする機会を得ていない。
- 画質面で私はこのレンズに不満を言う事はないだろう。歪曲や発色およびその他はとても良好だ。しかし、私は16-35mmのようにもっとフレアが欲しかった。
- 16-35mm F2.8 GMの方がシャープであることはわかっているが、私は小さなサイズであるこのレンズが好きだ。
Fstoppers:First look
- このレンズはGMasterレンズではなく、Gシリーズだ。4つの非球面レンズ、3つEDレンズ、1つのスーパーEDレンズを採用し色収差の補正や解像力、四隅の描写に作用している。
- 高コントラストのシーンにおいても色収差は私の眼には見えなかった。
- 四隅は引き延ばされるのでシャープネスが低下し周辺減光が発生する。
- このレンズにおけるフレア耐性は16-35mm GMよりも影響が大きく、フレーム内に太陽が入ると目立つ内部反射が発生する。
- このレンズのフードは取り外し不可であり、フィルターは装着できない。
- ズーミングでもレンズ全長はまったく伸びない。
- オートフォーカスはダイレクトドライブSWMでカスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンとAF/MFスイッチを備えている。
- このレンズは防塵防滴仕様だが、16-35mm GMと比べるとシーリングが少ない。
- 7月末に1,700アメリカドルで発売される。
Max Yuryevの動画レビュー
Dan Watson:Hand on動画
競合レンズ
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
開放絞り (F値) | 4 | |
---|---|---|
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 7 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.28 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.19 | |
フィルター径 (mm) | 72 | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
フードタイプ | 花形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 78 x 98.5 | |
質量 約 (g) | 518 |
フルサイズ対応の超広角ズームとしては小型軽量で、さらに光学手ぶれ補正まで搭載したレンズです。価格はこのスペックのレンズとしてはやや高価ですが、携帯性を考慮すると選択肢として考慮するのもありでしょう。
全体的に解像力は良好ですが、望遠側の四隅がソフトであるという点と像面湾曲の影響が大きいので風景撮影ではしっかり絞った方が良い。また、歪曲や周辺減光などをデジタル補正に頼る部分が大きいので、レンズプロファイルの無いRAW現像ソフトを使ってRAWの処理をする場合には注意が必要。
12-24mm F4 DG HSM|Art+MC-11
レンズ構成 | 11群16枚 |
---|---|
最小絞り | F22 |
画角(35mm) | 122.0°-84.1° |
最短撮影距離 | 24cm*(*24mm時の値) |
最大径 × 全長 | φ102.0mm × 131.5mm |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最大倍率 | 1:4.9 |
重さ | 1,150g |
16mmよりもさらにワイドな画角をカバーする超広角ズームレンズ。一眼レフ用なのでMC-11を介して装着する必要がある。
キヤノンEF11-24mmといい勝負というレンズなので光学性能はそれなりに良好。ただし、1?超えのレンズですのでα7シリーズとの組み合わせではバランスが悪い。キヤノン製カメラとの使いまわしを考慮するとメリットがあるものの、それ以外では素直に純正レンズを選択した方が良いでしょう。
更新履歴
- 2017.8.15:このレンズに対応するNiSiの150mm角形フィルターホルダーが登場しています。AmazonとYahooにて購入先を確認したのでリストに追加しました。
- 2017.8.3:デジカメwatch 比較レビューを参考サイトに追加しました。
- 2017.7.25:Focus Numeriqueを参考サイトに追加しました。
- 2017.7.14:IMAGING RESOURCE Field testのレビューを抄訳しました。
- 2017.7.10:フォトヨドバシ・KASYAPAを作例に追加しました。
- 2017.6.27:デジカメwatch レビューを追加。LensrentalsのMTFテストを追記しました。
- 2017.6.23:予約開始したので購入早見表をJANコードに修正しました。キタムラ・ソニーストアにて出品を確認済み
- 2017.6.22:明日から予約開始、7月7日発売とのことです。
- 2017.6.1:作例にAmature Photographerを追加しました。
- 2017.5.30:価格.com口コミを追加しました。
- 2017.5.29:PhotographyBlogを作例リンクに追加しました。
- 2017.5.19:国内で発表されました。7月発売予定で先行予約開始日はまだ未定です。
・「公式ページ」を参考サイトリンクに追加 - 2017.5.18:海外で公式発表されました。
・レンズ仕様をひとまず仮設で作成・レンズ構成とMTFを追加
・「The Photoblographer」をレビューリンクに追加
・「海外公式・DPREVIEW」を作例リンクに追加
・「The Photoblographer・DPREVIEW・IMAGING RESOURCE・CAMERA LABS・Fstoppers・公式UK」を参考サイトリンクに追加
・「Fstoppers・Max Yuryev・Dan Watson」を海外の評価に追加 - 2017.5.18:今日か明日にでも発表とのことです。シグマ12-24mmのサイズと比べて半分程度と非常にコンパクトな超広角レンズのようですね。
- 2017.5.17:前触れもなく突如出現した「FE 12-24mm F4」専用のページを作成しました。
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