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ソニー Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」の情報を収集しています。

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レンズデータ

レンズの特徴

中央解像力 開放 良好 周辺解像力 開放 ?まずまず
中央解像力 ピーク とても良好
F4-F5.6
周辺解像力 ピーク まずまず
F2.8-F11
軸上色収差 軽微 倍率色収差 とても良好
球面収差 問題無し コマ収差 やや目立つ
非点収差 やや悪い 歪曲 糸巻き 小
周辺減光 開放 2.6段 逆光耐性
AF 高速・静音 MF回転角 電子制御式
最大撮影倍率
最短撮影距離
0.12倍
0.35m
手ぶれ補正
フィルター 49mm 重量 120g
ボケ傾向 前ボケ…滑らか、後ボケ…滑らか
玉ボケ…やや騒がしく口径食の影響大
備考

購入早見表

Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
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フィルター購入早見表
プロテクト C-PL ND ソフト
X-CAP

レンズデータ

レンズ仕様

名称 Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
型名 SEL35F28Z
レンズマウント ソニー Eマウント
対応撮像画面サイズ ●35mmフルサイズ
焦点距離(mm) 35
焦点距離イメージ(mm) *1 52.5
レンズ構成 (群-枚) 5-7
画角 (APS-C) *1 44°
画角 (35mm判) 63゚
開放絞り (F値) 2.8
最小絞り (F値) 22
絞り羽根 (枚) 7
円形絞り
最短撮影距離 (m) 0.35
最大撮影倍率 (倍) 0.12
フィルター径 (mm) 49
ADI調光対応 -
手ブレ補正 -
手ブレ補正段数 -
テレコンバーター (1.4x) -
テレコンバーター (2.0x) -
フードタイプ キャップタイプ
外形寸法 最大径x長さ (mm) 61.5 x 36.5
質量 約 (g) 120
付属品
フード (型名) ALC-SH129 (フィルター径40.5)
レンズフロントキャップ ○ (φ40.5)
レンズリヤキャップ
ケース -
その他付属品 -

MTFチャート

Sonnar T FE 35mm F2.8 ZA-mtf

レンズ構成図

Sonnar T FE 35mm F2.8 ZA-lens

フルサイズEマウント『α7シリーズ』の誕生と共に登場したツアイスブランドの広角単焦点レンズ。

カール・ツァイス独自のT*コーティングを採用しており、逆光には強くコントラストの低下も最小限に収まっている。

解像力は開放から実にシャープな性能を持ち合わせているが、ピークはF8まで絞ることで全域でカリッとしたものとなる。F値はやや競合レンズと比べて暗めとなっているが、その分しっかりとした解像力を持ち合わせていると考えよう。

オートフォーカスはコントラストAFではやや遅いらしく、旧シリーズのα7Rなどではストレスを感じる場合もあるようだ。

登場当時は手ぶれ補正を搭載しておらず、ボディ内手ぶれ補正も存在しなかった。シャッタースピードを稼ぐためにISO感度を上げざるを得ず、レンズ性能が高感度ノイズでスポイルされる傾向があって使い勝手はボチボチだった。

しかし、α7IIシリーズにおいて、センサーシフト式のボディ内手ぶれ補正が搭載され、スローシャッターでの撮影成功率が上がり実用度がグッと向上している。前述したAFの面からもα7II以降の機種での使用が効果的だ。

フードはフジツボ式を採用。フードの内径がねじ切られており、レンズキャップはこの40.5mmに合わせたキャップとなっているので、運用はフードを装着した状態で取り回すことになると思われる。40.5mm径のフィルターを装着する事が可能だが、薄い枠のフィルターを購入しないとケラれる場合があるので注意。

フード自体は49mmのネジ込式なので、フードを外すことで49mmフィルターが装着可能。こちらであればケラれる心配は無さそうだ。

尚、フードは2つのパーツ構成となっているがかなり接着が甘い。改造になってしまうが、瞬間接着剤などで固定する方もいる。

海外の評価

CAMERALABS

小型軽量で高速AF

  • とても小さな35mmだ。このレンズに競合するとすればサムヤンのAF35mm F2.8 FEくらいだろう。
  • 価格設定はFE35mm F1.4 ZAやBatis 40mm F2と比べてまだまだ安価だ。しかし、サムヤンAF35mm F2.8 FEはさらに安い。
  • オートフォーカスの精度はとても優れており40コマの撮影でピンボケは一つもない。フォーカス速度は無限遠から0.43mの近接までα7R IIとの組合せで約0.5秒と高速だ。AF動作音を動画で拾うことは無い。
  • 無限遠から0.43mにピントを移動すると画角が6%ほど広がる。
  • 軸上色収差の補正は完璧では無いが、絞る必要性もない程度には補正されている。
  • 絞り開放から中央領域はとてもシャープだ。周辺部もFE35mm F1.4 ZAの開放よりは良好である。
  • フルサイズの四隅はF5.6まで絞ってもシャープにならず、少なくともF8まで絞る必要があるだろう。全体的に見て、APS-C領域は優れているがフルサイズ四隅は甘い。
  • 無限遠の解像性能は35mm F1.4 ZAやBatis 40mmと比べて少し甘い。しかし、F5.6まで絞ると四隅までシャープに写り始める。
  • コマ収差はこのレンズの絞り開放より、FE35mm F1.4 ZAをF2まで絞ったほうが良好で明るいレンズの状態を維持している。
  • 玉ボケはとても目立つ玉ねぎボケの兆候がある。
  • 接写時はF5.6まで絞ると実用的な画質となる。
  • 逆光耐性はとても良好だ。強い光源下でも信頼できるパフォーマンスである。
  • 光条を綺麗に見せるためには少なくともF8まで下げるべきだろう。
  • Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA:2段明るくボケ量は多い。さらに絞りリングを備えているのでビデオグラファーにも適している。ただし、価格は2倍で重量が遥かに重い。また、中央部はシャープだがAPS-C隅ではシャープさが損なわれ軸上色収差による影響が大きい。
  • Batis 2/40 CF:とても魅力的なレンズだ。1段明るくフルサイズ隅までシャープ、そして色収差やコマ収差が少ない。程よいレンズサイズでしっかりとしたビルドクオリティを備えている。画角は少し狭くなるが、面白い選択肢だ。
  • 35mm F1.4 DG HSM:2段明るいレンズだが同じような価格で購入できる。しかし、レンズのサイズと重量は遥かに負担が大きい。傾向はFE35mm F1.4 ZAと似います。
  • AF 35mm F1.4 FE:このレンズはFE35mm F2.8 ZAとよく似ているが、非常に安価である。

とてもコンパクトなレンズだが、F1.4と比べて2段暗くボケ量も少ない。そして接写性能は特に良好とは言う訳でもない。しかし、AFは静かで高速、防塵防滴仕様で、APS-C領域はとてもシャープな上に逆光耐性は良好だ。優先順序で「小型軽量」を重視する場合にはおススメの一本だ。

Admiring Light

小型軽量なレンズだがいささか高すぎる

  • 35mm F2.8はフジフイルムの23mm F1.4やマイクロフォーサーズの17.5mm F0.95ほど被写体分離能力は無い。しかし、とても良好な造りで小型軽量なレンズである。
  • 金属製でしっかりとした造りだ。軽量でカメラとの組み合わせは美しい。
  • フードは信じられない程、小型だが効果的だ。
  • オートフォーカスは高速で大部分の状況で素早く被写体をロックした。
  • マニュアルフォーカスリングの抵抗感は素晴らしく良好な操作性だ。ヘリコイドほどでは無いが、素晴らしい感触だ。OtusやTouitのようにゴムラバーではないフォーカスリングを採用した点はとても嬉しい。
  • F2.8からとてもシャープなレンズで、四隅の極僅かな部分のみソフトなだけである。絞ると改善しフレーム全体で許容できるシャープネスとなるが、決してとてもシャープにはならない。際立ったシャープさでは無いものの、どのような被写体にも実用的なシャープさだ。
  • 絞り開放の接写時はボケがバターのように溶け込むが、撮影距離が離れると少し騒がしくなる。気が散るほどでは無いものの、滑らかさや視線誘導効果は弱い。じっくり観察すると非球面レンズの影響を受けていることが分かるものの、目立つものでは無い。ボケは全体的に程よいパフォーマンスだ。
  • コントラストは典型的なツアイスだ。全ての絞り値でパンチの効いた結果を生み出し、とてもバランスの良い描写である。
  • 倍率色収差は皆無で軸上色収差は最小限だ。
  • 歪曲は僅かな樽型で目立つものでは無い。
  • 周辺減光も歪曲と同じく最小限だ。

長所:小型で良好な造り・高速で正確なAF・優れたフォーカスリング・F2.8からフレームの大部分でシャープな描写・抜群のコントラスト・優れた発色・最小限の歪曲・優れた色収差補正・低周辺減光・良好なボケ

短所:35mm F2.8としては高価・フレーム四隅に光源を配置するとフレアの問題がある・この価格設定ならF2が良かった

FE35mm F2.8 ZAは小型軽量で優れた描写のレンズだ。本当に欠点があるとすれば、あまり明るいレンズでは無いと言うことだ。800ドルの価格設定なら35mm F2でもよかったはずだ。

小型軽量で頑丈なレンズが欲しいのであれば、このレンズは優れた選択肢となるだろう。

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