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NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR SはPFレンズを使わずに小型軽量化を実現した期待値の高いレンズ

DPReviewがニコン「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」のハンズオンを公開。PFレンズを使うことなく、手ごろな価格で小型軽量な400mmレンズを実現したと評価しています。

DPReview:Hands-on with Nikon's new Nikkor Z 400mm F4.5 VR S super-telephoto Z-mount lens

特徴

  • 焦点距離とF4.5の開放F値を考えると、野生動物やアウトドアスポーツの写真家を念頭に置いて設計されていることは明らかだ。
  • 比較的コンパクトな形状で、三脚なしで使用できる。
  • 最終目的地までトレッキングする必要がある場合、コンパクトサイズのカメラバッグにも比較的容易に収まるはずだ。
  • もう少しリーチを必要とするなら、560mm F6.3または800mm F9となるテレコンバーターに対応している。
  • APS-C機「DX」、またはFX機の「DXクロップ」モードでは、600mm相当の画角が得られる。

レンズ構成

  • 超低分散レンズ1枚、スーパーEDレンズ2枚、SRレンズ1枚を含む13群19枚で構成されている。
  • キヤノンのBRレンズと同様に、緑や赤よりも青い光を屈折させ、軸上色収差を良好に補正している。
  • すべての補正レンズを後方に配置する設計だ。これにより、カメラとのバランスが良くなるだけでなく、レンズの小型・軽量化も可能になる。

光学性能

  • ニコンはPFレンズを使用した超望遠レンズが人気だが、PFレンズはボケ味に悪い影響を与える。そこで、可能な限り画質を犠牲にすることなく、比較的小型・軽量であることを設計のポイントにした。
  • まだ詳細なテストを行っている最中だが、プリプロダクションモデルを使ったテストでは、今のところ好印象だ。
  • フレーム全体でシャープで、ボケ味は十分に心地よく、フレアとゴーストを劇的に抑制している。
  • VR手ブレ補正はCIPA規格で5.5EVだが、Z 9の「シンクロVR」を使用すると6EVに向上する。

オートフォーカス

  • ニコンのほぼすべてのZレンズと同様、ステッピングモーター駆動だ。
  • 滑らかなフォーカスが可能だが、被写体間の移動が大きい場合、移動速度が若干遅くなる。
  • しかし、超望遠レンズの被写体は遠く、または比較的近くにあることが多く、野生動物であれスポーツであれ、その影響は少ないはずだ。

デザイン

  • ニコンが4月に発売した超望遠レンズ「NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S」と見た目も使い勝手も似ている。同じようなデザイン、コントロールだ。
  • 良くも悪くも800mm F6.3と同じ三脚座は通常の90度刻みのクリックストップがない。
  • 三脚座には800mmと同じくケンジントンロックが備わっている。

ボタンとトグル

  • ?フォーカスリングのすぐ後ろには、4つのFn2ボタンを備えたグリップリングがある。撮影中に素早くアクセスしたい機能を起動するようにカスタマイズすることが可能だ。
  • マウント近くにはL-Fnボタンが1つあり、こちらも用途に合わせてカスタマイズできる。
  • トグルスイッチは、フォーカス(A/M)とフォーカスリミッター(Full/6m/∞)を装備。800mmと同様、VR機能を操作するスイッチがないため、すべてカメラ内で行うことになる。
  • 「メモリーセット」ボタンがあり、ボタンを押すだけであらかじめ設定した焦点距離に合わせることが可能だ。

サイズと重量

  • このレンズのセールスポイントのひとつは、比較的コンパクトで軽量なフレームだ。
  • 直径104mm、長さ235mmで、三脚カラーを含めた重さは1245gだ。
  • NIKKOR Z 70-200mm F2.8と比べると、直径、長さともに15mmほど小さく、重さも195gと軽くなっている。
  • 少し古いが、キヤノンの一眼レフ用レンズ「400mm F5.6L USM」も比較対象となる。400mm F5.6は直径90mm、長さ257mm、重さ1250gで、三脚リングを装着していない状態だ。

価格と発売時期

  • 6月から希望小売価格3,295ドルで発売される。
  • 800mm F6.3 VR Sの半分強の価格であり、焦点距離の観点からは多かれ少なかれ同じ価値を得られるということだ。
  • NIKKOR Z 100-400mm F4.5-5.6 VR Sより約600ドル高く、より柔軟なレンズであることは間違いない。
  • 1段大口径のレンズは価格が約2倍になるという法則を考えれば、400mm F4.5は100-400mmより63%明るいのに、価格は22%しか違わない。
  • 単焦点レンズは軽量で、収納状態ではズームよりほんの少し長いだけだ。実際に400mmにセットすると短くなる。

まとめ

お買い求め易い、立派な焦点距離と明るさを備えた信じられないほど有能なレンズを製品化することにニコンは成功した。回折素子を使用せずにすべてを行うことができ、画質に対する我々の期待値はかなり高いものとなっている。

とのこと。
400mmをカバーする比較的明るいレンズとしては小型軽量で携帯性に優れた単焦点レンズですね。単焦点レンズですが、「560mm F6.3」「800mm F9」としてテレコンバーターを組み合わせることも可能となっているので柔軟性は高い。ピント移動距離が長い場合にAF速度が少し遅く感じられるものの、このレンズを使った一般的な撮影では問題が軽減されると述べています。とは言え、何らかのアクシデントでAFが迷ってしまったり、背景にピントが抜けてしまった場合は復帰に少し時間がかかるかもしれません。安い価格帯のレンズではないので、他社のようなリニアモーター駆動を採用していると尚良かったのかなと。

ニコン NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 最新情報まとめ

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