2022年5月30日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開されています。4/3センサー対応の「16-160mm F2-4」を想定した光学系に関する特許のようですね。
概要
- 出願番号:JP2020191458A
- 公開番号:JP2022080409
- 【課題】撮像素子の大型化に伴う光学系全体の大型化を抑制しつつも、高い光学性能を有したズームレンズおよびそれを有する撮像装置を得ること。
- 固体撮像素子を用いた監視カメラ、ネットワークカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に用いる撮影光学系には、小型でありながら高い変倍比を有したレンズが要望されている。
- 近年、監視カメラ市場の急速な拡大に伴い、監視カメラ用のレンズに対する要望が種々挙げられている。例えば、設置性や目立ちにくさの観点から小型化の要望があるとともに、監視映像データが法廷証拠として使用される観点からも高精細かつ高感度の要望が望まれている。
特許文献1、2は、正の屈折力のレンズ群が最も物体側に配置される、ポジティブリード型のズームレンズを開示している。実施例1
- 焦点距離:16.47-160.13
- F値:2.27-4.12
- 半画角:33.30-3.87
- 像高:10.82
- 全長:146.48
- バックフォーカス:5.35
像高が10.8mmとなっているので、4/3型イメージセンサーに対応している光学系のようですね。もちろんマイクロフォーサーズとは関係なく、4/3型センサーを搭載する監視カメラ向けとなっている模様(バックフォーカスが短いのでレンズ一体型)。どう転んでも民生用として利用する光学系ではありませんが、インナーズームで「16-160mm F2-4」が使えるのは面白そうですね。
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