2024年1月17日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。フルサイズ対応「24-300mm F4-5.6」「24-400mm F4-5.6」「20-240mm F4-6.3」を想定したような高倍率ズームの実施例が複数掲載されています。
概要
- 【公開番号】P2024005834
- 【公開日】2024-01-17
- 【発明の名称】ズームレンズおよびそれを有する撮像装置
- 【出願日】2022-06-30
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】 全系が小型でありながら、高変倍比で高性能なズームレンズを得ること。
- 【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置に用いる撮像光学系としては、高変倍比(高ズーム比)で全ズーム範囲にわたり高い光学性能を有し、レンズ全長の短い小型のズームレンズであることが求められている。- 【0005】
しかしながら、特許文献1のズームレンズは、第1レンズ群が有する正レンズのアッベ数が小さく、高変倍比化すると、特に望遠端での軸上色収差が大きくなる。- 【0006】
そこで本発明は、全系が小型でありながら、高変倍比で高い光学性能を有するズームレンズを提供することを目的とする。実施例1
- 焦点距離:24.72-291
- F値:4.12-5.77
- 半画角:37.35-4.25
- 像高:21.64
- 全長:175-258.9
- バックフォーカス:13.81-68.61
実施例2
- 焦点距離:24.72-390
- F値:4.12-5.77
- 半画角:37.35-3.18
- 像高:21.64
- 全長:180-300.09
- バックフォーカス:14.63-81.63
実施例3
- 焦点距離:20.6-240
- F値:4.12-6.3
- 半画角:42.48-5.15
- 像高:21.64
- 全長:174.99-284.99
- バックフォーカス:14.63-81.63
像高はフルサイズセンサーをカバーし、ミラーレス向けの短いバックフォーカスを採用した設計となっています。レンズのパラメータを考慮するとRFマウント向けの高倍率ズームレンズでしょうか?現行のRFマウント用高倍率ズームは「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」のみですが、今回の特許出願内には広角側・望遠側に焦点距離が拡張した光学系が掲載されています。
非常に便利なズーム域をカバーしているものの、光学系の全長は縮長でも24-240mmよりも3~4cmほど長くなっています。少し大きめのズームレンズとなりそうですが、広角20mmをカバーしていたり、望遠300~400mmをカバーしている高倍率ズームは魅力的ですね。
いつも通り、特許出願の存在によって将来のRFレンズが確定するわけではありません。どちらかと言えば可能性は低い。とは言え、最近は商品化前に同様・似たような光学系が特許出願として登場した例もあります。キヤノンは「EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM」のようなプロユースの高倍率ズームを検討しているのかもしれませんね。(参考までに類似特許を掲載)
- RF35-600mm F4-7.2となりそうなド変態ズームレンズの特許出願
- 「RF24-300mm F2.8-5.6 IS」「RF24-240mm F2-5.6 IS」「RF40-350mm F2.8-5.6 IS」を想定したような光学系の特許出願
- RF24-300mm・RF30-180mmなど高倍率の実施例を含むキヤノンの特許出願
広告
*手動広告を試験的に導入しています。
期間限定セール
- DxO ソフト全品20%オフクーポン「asobinet」
*既存ユーザーでも新規アカウントで適用可能 - 【PR】OM SYSTEM × MILLET ウェアラブルショルダーフォトポケット
- Ulanzi 店内全品 最大35%オフ
- Amazon タイムセール祭り 8/22 9:00 - 8/28 23:59
アウトレットなど
キャッシュバック
カメラメーカー直販・店舗リンク(楽天市場)
特許関連記事
- RF50mm F1.4 L VCM用と思われるキヤノンの特許出願
- キヤノン インナーフォーカスタイプ「50mm F1.2」光学系の特許出願
- 富士フイルム「6mm F1.8」「10.5mm F3.5」光学系の特許出願
- キヤノン「300mm F2.8 IS」「400mm F2.8 IS」「500mm F4 IS」光学系の特許出願
- ニコン インナーズーム光学系「18-24mm F5.6」の特許出願
- コシナ「50mm F3.5」「40mm F2.8」光学系の特許出願
- コシナ「75mm F1.4」「85mm F1.4」「100mm F1.4」光学系の特許出願
- シグマ 小型軽量なサイズ・フォーカスユニットを目指した「500mm F5.6」光学系の特許出願
- シグマ「8mm F1.0」「15mm F1.2」光学系の特許出願
- タムロン「40-500mm F4.5-8.2」「50-600mm F4.5-8.2」光学系の特許出願