2021年3月18日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。レンズにタッチ操作部を搭載することで、左手を使ってフォーカスエリアの移動やズーム操作が可能となるみたいですね。
- 【公開番号】特開2021-43294(P2021-43294A)
- 【公開日】2021年3月18日
- 【発明の名称】レンズ装置および撮像装置
- 【出願日】2019年9月10日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】 操作性の点で有利なレンズ装置を提供すること。
- 【解決手段】 レンズ装置(12)は、レンズユニットを内蔵する外装部(1230)と、外装部に設けられ、被制御部の制御のためにユーザーによるタッチ操作がなされる操作部(1211)と、を有する。操作部は、丸い形状を有し、時計回りになされたタッチ操作および反時計回りになされたタッチ操作を検出する検出部(1211a)を含む。
- 【0017】
図4に示すように、タッチ操作部1211は検出部(タッチ操作検出部)1211a及び縁部1211bを備えている。検出部1211aは例えば静電容量方式や感圧式のタッチセンサである。- 【0019】
切り替えボタン1220は、タッチ操作部1211によって調整されるパラメータの種類、もしくは調整方法を切り替えることができる。言い換えれば、切り替えボタン1220は、タッチ操作部1211を操作した際に制御される被制御部を切り替えることができる。本実施例では、切り替えボタン1220によってフォーカシング(第1の制御、第1の動作)を行う場合とズーミング(第2の制御、第2の動作)を行う場合とを切り替える(選択する)ことができる。
キヤノンはEOS-1D X Mark IIIのAF-ONボタンにタッチ操作を追加したり、初代EOS Rにマルチファンクションバーを搭載したり、タッチ操作に強いこだわりのあるメーカーですね。今回はレンズにタッチ操作部を搭載し、フォーカスエリアの移動やズーム操作に使うことを想定しているようです。
カメラ操作は基本的に右手がメインとなり、左手は基本的にレンズやカメラを支えているだけです。背面モニタをタッチ操作することでフォーカスエリアを操作することも出来ますが、カメラやレンズを支えながら操作するには不向き。今回の特許のようにレンズ左側面にタッチ操作部があると、基本姿勢を崩さずにタッチ操作部へアクセスが可能となります。
悪くない操作性のように見えますが、実際にはズームリングやフォーカスリングと干渉しそう。そもそも論としてフォーカスリングやズームリングを省略してタッチ操作部へ集約する可能性もありますが…。斬新なデザインですが、将来的に登場しそうな気もします。
サイト案内情報
特許関連記事
- キヤノン「24-130mm F4 IS」「24-80mm F2.8 IS」のような光学系の特許出願
- キヤノン ティルト効果をタッチ操作で簡単に調整する仕組みの特許出願
- 富士フイルム レンズ固定式GFX用と思われる「35mm F3.5」「40mm F3.5」「50mm F3.5」光学系の特許出願
- RF70-150mm F2 L のような特許内の光学系は実際に登場する可能性がある?
- キヤノン 50-250mm F4.5-5.6 を想定したようなAPS-C向け光学系の特許出願
- キヤノン 70-150mm F1.8 フルサイズミラーレス向け光学系の特許出願
- ニコン 35 / 50 / 85 mmのF1.4 / F1.8 光学系の特許出願
- キヤノン「400mm F4 TC DO」「600mm F4 TC DO」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM 用と思われる光学系の特許出願
- シグマ フルサイズミラーレス用「50-100mm F1.8」「45-90mm F1.8」光学系の特許出願
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。