2022年8月16日付けでソニーの気になる特許出願が公開。「15mm F1.4」「14mm F1.8」「12mm F1.8」などの大口径広角レンズに関する光学系の特許のようですね。
概要
- 【公開日】2022-08-10
- 【発明の名称】撮像レンズおよび撮像装置
- 【出願日】2021-01-29
- 【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社- 【課題】小型で大口径でありながら高い光学性能を有し、かつフォーカシング時の画角変動が抑制された撮像レンズ、および撮像装置を提供する。
- 【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の撮像装置は撮像素子の大型化や高画質化が進み、それに伴い、それらの撮像装置に用いられる撮像レンズ(例えば特許文献1,2参照)にも高い性能が求められている。その一方で、ミラーレスカメラ等によるショートフランジバック化が進む中、光学系の小型化も求められている。また、レンズ交換デジタルカメラシステム等において、静止画だけでなく動画を撮影する使用ケースも増えているため、動画撮影に対応した要素、例えば高速フォーカスを行う場合等におけるフォーカシング時の画角変動の抑制等も求められている。- 【0004】
前述のように撮像レンズには高性能かつ小型化が求められている。また、動画撮影の際にはフォーカシング時の画角変動の抑制が求められる。- 【0005】
小型で大口径でありながら高い光学性能を有し、かつフォーカシング時の画角変動が抑制された撮像レンズ、およびそのような撮像レンズを搭載した撮像装置を提供することが望ましい。実施例1
- 焦点距離:15.53
- F値:1.44
- 半画角:79.48
- 像高:12.91
- 全長:84.32
実施例2
- 焦点距離:12.36
- F値:1.85
- 半画角:92.68
- 像高:12.95
- 全長:70.32
実施例3
- 焦点距離:14.32
- F値:1.85
- 半画角:84.29
- 像高:12.96
- 全長:71.32
実施例4
- 焦点距離:19.53
- F値:1.85
- 半画角:85.40
- 像高:18.02
- 全長:99.15
実施例5
- 焦点距離:11.33
- F値:1.85
- 半画角:97.80
- 像高:12.99
- 全長:73.32
実施例1の15mm F1.4はレンズ構成やパラメータを見る限りでは「E 15mm F1.4 G」を想定したような内容となっていますね。完全に一致するわけではありませんが、このレンズ用の特許である可能性が高そう。他にも11mm F1.8(APS-C)や20mm F1.8(像高足りてないけどフルサイズ?)の実施例もありますが、実用化されているソニーレンズとは異なる設計ですね。また、「12mm F1.8」「14mm F1.8」など実用化されていない焦点距離・F値の組み合わせの光学系もありますが、15mm F1.4 Gが登場している以上、これらが日の目を見る可能性は低いと思われます。
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E 15mm F1.4 G | |||
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