Tamronの情報 Tamronレンズ カメラ 機材の噂情報・速報 特許情報

タムロンが「35-50mm F1.4」「24-35mm F1.4」のヤバいレンズを検討している

2021年9月16日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。フルサイズ対応「35-50mm F1.4」「24-35mm F1.4」と思われる大口径ズームに関する実施例を含んでいます。タムロンがヤバい(語彙力)

概要

  • 【公開番号】特開2021-139931(P2021-139931A)
  • 【公開日】2021年9月16日
  • 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2020年3月2日
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】 大口径でありながら、全体的に小型で、簡素な変倍機構を採用することができ、且つ、高い光学性能を有するズームレンズ及び撮像装置を提供する。
  • 【0002】
    従来、一眼レフレックスカメラやミラーレス一眼カメラ等のレンズ交換式の撮像装置のズームレンズとして、Fナンバーがズーム全域で2.8程度の明るさを有した大口径比のズームレンズがよく知られている。近年、ミラーレス一眼カメラ等の小型の撮像装置においても、35mm判フルサイズ(以下、フルサイズと称する。)等のサイズの大きな撮像素子を搭載することが行われている。このような大きな撮像素子を搭載した撮像装置についても、Fナンバーのより小さいズームレンズが求められている。
  • 【0003】
    しかしながら、監視カメラ等の比較的小さな撮像素子を有する撮像装置では、ズーム全域でFナンバーが2.0よりも小さい明るいズームレンズも用いられているものの、フルサイズ等のサイズの大きい撮像素子を用いたレンズ交換式撮像装置用のズームレンズではズーム全域でFナンバーが2.0よりも小さいものはあまり実現されていない。

とのこと。
明らかにF2以下の開放F値を目指した超大口径ズームレンズに関するものとなっています。APS-CやマイクロフォーサーズでF1.8ズームやF1.7ズームは存在しますが、フルサイズでF2以下のズームレンズは見たことがありません。

実施例1

  • 焦点距離:36.0021-48.5988
  • F値:1.4521-1.4528
  • 半画角:31.4582-23.4677
  • 像高:21.6330

準広角から標準までをF1.4でカバーする非常に明るいズームレンズですね。使いやすい画角の万能ズームレンズとなりそうです。35mm F1.4・40mm F1.4・50mm F1.4をこれ一本でカバーできてしまうのは凄い。

実施例2

  • 焦点距離:24.6995-34.0009
  • F値:1.4521
  • 半画角:42.4409-31.6266
  • 像高:21.6330

実施例1よりも広角側、広角24mmから準広角35mmまでをF1.4でカバーしています。実施例1のレンズと組み合わせると24mmから50mmのF1.4を2本のズームレンズで補うことが出来るドリームレンズ。どちらも収差図を見る限りでは歪曲収差を自動補正に依存しつつ、球面収差や非点収差をキッチリ補正しているように見えます。光学性能もなかなか良さそうですねえ。

いつものように、この特許出願の存在によって将来の新製品が確定するわけではありません。むしろ実用化される可能性のほうが低いので注意が必要です。しかし、個人的には見てみたいレンズ。ある意味ブルーオーシャンなので、タムロンさんには頑張って欲しいところ。(まぁ、誰も手を付けないのには理由があると思いますが…)

既存のヤバい(語彙力)ズームレンズ

特許関連記事

-Tamronの情報, Tamronレンズ, カメラ, 機材の噂情報・速報, 特許情報