DPReviewが正式発表されたばかりのLUMIX S1RとS1について知っておくべきポイントを紹介しています。
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どちらもローパスフィルターレス仕様
- ライカSLマウントにおける2機種目、3機種目となるフルサイズミラーレスである。強力なオールラウンダーとなるLUMIX S1と、高解像フラッグシップとなるLUMIX S1Rだ。
- エルゴノミクス・外観は全く同じ。プロフェッショナルとハイアマチュアの用途を考慮して一眼レフのようなデザインだ。とても大きく分厚いボディにボタン・スイッチ・ダイヤルが散りばめられている。
- どちらもマグネシウム合金製で防塵防滴に加え-10度までの動作温度を保証している。我々はGH5と同程度の厳しい耐候性能が確保されていると考えている。
- 縦位置グリップはS1と同じくらいの耐候性を持ち、ハイクオリティな作りだ。
- プロフェッショナルフォトグラファーからのフィードバックがカメラ設計における重要な要素と強調している。
- なんとデュアルスロットだ!UHS-II/V90対応のSDカードと将来的にCFexpressと互換性のあるXQDカードスロットを備えている。カード書き込み中にアクセサリードアを開くと、カードロック機能により警告音が発生する。
- 大きなカメラグリップには適度な大きさのバッテリーが格納されている。S1/S1Rとで撮影枚数が異なり、さらにEVF/LCDのどちらを使うかでまた違いが発生する。「省電力」モードでは最大1100コマまで増加。一般的な撮影ではバッテリー容量を考慮するとより多くの撮影枚数に対応していると予想される。
- S1/S1Rの大きな違いはイメージセンサーだ。S1は2400万画素で最大ISO感度204,800の高感度性能を持ち、S1Rは4700万画素と高解像だが、最大ISO感度は51,200だ。
- どちらもローパスフィルターレス仕様で優れたシャープネスが保証されている。
- どちらもボディ内手振れ補正を実装している。
- どちらのセンサーも裏面照射型CMOSセンサーではない点は特筆すべき項目だ。つまりソニー・ニコンのデジタル一眼レフカメラやミラーレスで見られるイメージセンサーのバリアント(変種)では無いと言うことだ。(訳注:例えばD850、α7R III・α7R II、Nikon Z 7やα7 III、Nikon Z 6に使用されているセンサー)
- 他社とは異なるセンサーが像面位相差AF非搭載のメリット(ストライピングやバンディングが発生しない)こと以外で何を意味するのかはまだ正確には不明だ。
- 競合他社が採用している像面位相差AFシステムでは無く、独自に確立したDFDコントラストAFシステムを採用している。どちらも同じ225点オートフォーカスで、プロセッサーの処理が重要となってくるためAFパフォーマンスに違いは無い。ただし、高解像なS1Rはミスショットが目立ちやすい可能性がある。
- 電源スイッチはG9やGH5のようなシャッターボタン同軸では無くなり、ステータスLCの横に移動した。誤操作は少なくなるが、素早く入り切りは出来なくなった。
- 世界最高の解像度と述べられた576万ドットOLEDファインダーを備えている。使ってみると確かに見事なファインダーだ。解像度だけでは無く、最大0.78倍のファインダー倍率を持ち、3群5枚と複雑な光学系だ。
- 8方向AFジョイスティックはとても心地よい操作性だが、中央の4方向ボタンはグローブを装着したまま使うには小さく浅すぎる。
- 背面モニターは3軸チルト機構だ。この設計は厳しい撮影条件に耐えられるものとなっている。さらに「ナイトモード」の実装で暗い環境において目の疲れや眩しさを低減させることが可能だ。モニターはRGBに加えて白画素が入っており、明るい場所での視認性を向上させ、バッテリーの損耗を抑えることが可能だ。
- イメージセンサー以外で両機の大きな違いは動画仕様だ。特にS1は本格的な動画仕様となっている。
- S1はUHD/30pをフルサイズ画角で撮影することができ、さらに録画制限はない。UHD/60pもAPS-Cクロップ領域で30分の撮影が可能だ。全て4:2:0 8bitの内部記録、4:2:2 8bitとして外部出力できる。30pはHLGモードで4:2:0 10bitのハイダイナミックレンジ映像として内部記録が可能だ。
- S1は有料アップグレードで30/25/24pの4:2:2 10bit内部記録と外部出力、そしてV-logガンマ機能(GHシリーズのV-log Lではない)を利用できるようになる。
- S1Rは1.09倍クロップでUHD/60p・30pを撮影可能だ。しかし、これはディテールが低下する可能性が高いピクセルビニングである。また、S1RにはHLGやアップグレードキーが用意されておらず、UHD/30pは30分の録画制限、UHD/60pは10分の録画制限だ。
- どちらもUSB経由での給電・充電に対応している。
- LUMIX DC-S1とS1Rはどちらも4月にそれぞれ2499ドル・3699ドルで発売される。S1用アップグレードキーはその後に発売されるが、価格はまだ未定だ。
とのこと。
注目すべきはイメージセンサーが表面照射型でどちらもローパスフィルターレス仕様。これはS1Rがα7R IIIやZ 7のイメージセンサー(裏面照射型ローパスフィルターレス仕様)と異なり、S1もα7 IIIやZ 6のイメージセンサー(裏面照射型ローパスフィルター)ではないことを意味しています。
タイトル末尾に「?」を入れたのは公式ウェブサイトで裏付けできないため。
海外公式サイトを見る限りでは、確かにどちらも裏面照射型とは紹介していません。ただし、ローパスフィルターレス仕様と言及しているのはS1Rだけなので、DPReviewがどのようにS1の仕様を判断したのかは今のところ不明。ただ、IMAGING RESOURCEも同様に「S1はローパスフィルターレス仕様」と紹介しているので正しい情報なのかと思います。
表面照射型の採用は4K動画の発熱を抑えるためなのか、画質を向上させるためなのか、もしくはコスト的なものなのか…。
Richard Wong氏の動画を見る限りでは、S1がNikon Z 6と同等かそれ以上の高感度性能を発揮していたのでダイナミックレンジについても期待したいところ。
背面モニターに白画素が組み込まれている点も新しい情報ですね。同じ210万ドットのモニターを採用しているNikon ZやEOS Rはこの点について触れていません。(白画素込みなのか不明)今のところ白画素について言及しているのはソニーα9・α7R IIIのホワイトマジック144万ドットモニターのみ。
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