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シグマ「24mm F3.5 DG DN」は優れたボケとビルドクオリティが強みのレンズ

Sony Alpha Blogがシグマ「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」のレビューを公開。α7R IVでは四隅がタムロンほどシャープではないものの、ボケやビルドクオリティ、操作性が優れていると言及しています。

優れたボケとエルゴノミクス

Sony Alpha Blog:Sigma 24mm F3.5 DG DN Contemporary

レンズの紹介:

  • ハイクオリティなコンパクトレンズ「Iシリーズ」のうちの一つだ。
  • 主な仕様
    ・重量:225g
    ・価格:540ユーロ
    ・絞り:F3.5-F22
    ・全長:48.8mm
    ・フィルター:55mm
    ・絞り羽根:7枚
    ・AF/MFスイッチ
    ・防塵防滴
    ・最短撮影距離:10.8cm
    ・最大撮影倍率:0.5倍
    ・マグネット式キャップと通常のキャップが付属
    ・レンズフード付属

ビルドクオリティ:

  • 第一印象としては、総金属製で手に馴染むレンズだ。
  • レンズフードは非常に頑丈である。
  • ビルドクオリティはシグマArtシリーズやソニーGMシリーズよりも高く、ツアイスやフォクトレンダーのように感じられる。
  • 一般的なレンズキャップに加えてマグネット式レンズキャップが付属している。金属製の綺麗な仕上がりだ。
  • マグネット式レンズキャップは使いやすいが、フード装着時は脱着が難しくなる。

携帯性:

  • 記載なし。

操作性:

  • クリックのある絞りリングを搭載している。Aポジションでカメラ側の制御が可能だ。
  • 絞りリングはAモードからF22への切替時に強い抵抗があるので誤操作の心配はない。
  • 残念ながら絞りリングにクリックレス機能は無い。

オートフォーカス:

  • 静止画・動画どちらでも非常に高速で正確に動作する。
  • 瞳AFは完璧に機能する。
  • フォーカスブリージングはとても小さい。

マニュアルフォーカス:

  • フォーカスリングは狭いが、十分なサイズでしっかりと握ることが出来る。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • α7R IV 6100万画素でテストした。
  • 中央は素晴らしく、1段絞れば際立った性能だ。
  • 四隅は中央よりも悪く、ルポルタージュやスナップに最適なF5.6でピークを迎える。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ・色:

  • 絞り値は大きいが、接写性能が高いのでボケを大きくすることが出来る。
  • 玉ボケはとても良好だ。
  • 後ボケは優れている。
  • 発色はとても良好だ。

色収差:

  • 穏やかだが、日光の当たる場所では目に付く。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • Lightroomで自動的に補正される。

周辺減光:

  • F3.5でとても目立つ。
  • F8まで絞ってもまだ残っている。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 良好だが、逆光ではいくらかフレアが発生する。
  • 絞るときちんとした光条となるが、あまりシャープではない。

競合レンズとの比較:

  • タムロン24mm F2.8 Di III・サムヤンAF 24mm F2.8 FEが競合する。
  • 他2本と比べてシグマは最も高価で重いが、F値が大きい。
  • 他2本はプラスチック製だが、シグマは頑丈な金属製外装だ。
  • AF/MFスイッチと絞りリングを搭載しているのはシグマだけだ。
  • フィルターサイズはタムロンが最も大きい。
  • AFはシグマとタムロンが良好だが、サムヤンはそれほど良好ではない。
  • シャープネスはタムロンがフレーム全体で最高だ。シグマは中央で匹敵するが四隅があまり良くない。
  • 後ボケと玉ボケはシグマが最高だ。次いでタムロンとなり、サムヤンは少し見劣りする。
  • 発色はシグマとタムロンが良好だ。サムヤンはあまり良くない。
  • タムロンは歪曲収差が最も大きい。幸いにもLightroomで補正可能だ。
  • 色収差はどのレンズにも存在するが、シグマが最も少ない。
  • 光条はタムロンが最高だ。
  • 周辺減光はタムロンが最低だ。
  • シグマは中央シャープネスと滑らかな後ボケと玉ボケ、発色、歪曲収差の補正状態で最高のバランスだ。
  • タムロンは四隅まで最高のシャープネスを備え、光条も綺麗だ。低価格だが、サイズが大きく、ビルドクオリティはまずまずだ。
  • サムヤンは正直に言うと、シャープネスが「良好」止まりで、発色は物足りず、ボケはかなり騒がしい。

作例集

総評

非常に信頼性の高いパフォーマンスを備え、小型で優れたエルゴノミクスを実現している。自然で一貫性のある描写を備え、F5.6まで絞れば四隅までとても良好だ。接写では後ボケがとても柔らかくなる。

より良好なシャープネスを備え、F2.8の絞り値を持つタムロン24mm F2.8 Di III OSDが存在するものの、ビルドクオリティやエルゴノミクスはシグマのほうが優れている。

  • 長所
    ・優れたビルドクオリティ
    ・6100万画素でも優れた中央シャープネス
    ・F5.6で隅まで良好なシャープネス
    ・小型
    ・0.5倍の撮影倍率
    ・とても柔らかいボケ
    ・とても良好なコントラスト
    ・美しい玉ボケ
    ・優れた色
    ・歪曲収差の補正
    ・動画での優れた描写
    ・優れたAF
    ・防塵防滴
    ・絞りリング
  • 平凡
    ・F8でも解消しない周辺減光
    ・中程度の色収差
    ・光条
    ・フォーカスブリージング
    ・マグネット式レンズキャップの汎用性
    ・逆光耐性
  • 短所
    ・価格
    ・絞り開放付近の四隅
    ・F3.5

とのこと。
6100万画素のα7R IVでは四隅のシャープネスが伸び悩むものの、良好なビルドクオリティや操作性、そしてボケ描写などは評価できるみたいですね。歪曲収差の指摘がありませんが、基本的には穏やかな糸巻き型で、自動補正で綺麗に修正されます。

個人的にオートフォーカスはタムロンよりシグマのほうが優れていると感じていますが、Sony Alpha Blogでは似たような評価となっています。ボケは確かにシグマが良好で、特に接写時は球面収差を活かしたとても柔らかい描写となっています。シャープネスに強いこだわりがなければシグマのバランスが最も良好で、価格に問題が無ければおススメの24mmレンズです。

シグマ「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」交換レンズデータベース

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