スポンサーリンク
Camera Labsがタムロンのミラーレス用交換レンズ「17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)」のレビューを掲載しています。
- サイズは73mm×99mmでズーミングによる全長の変化は無い。重量は420gであり、F2.8ズームレンズとしてはとても軽量だ。
- 最短撮影距離は0.23mだが、レンズ前面からわずか0.11mしか余裕が無い。
- フィルターは67mmである。ソニーGMの82mmと比べて遥かに低コストのフィルターを利用できる。
- 価格はなんとソニーGMの半値以下だ。
- 28mm使用時におけるピント位置の再現性は97.2%と良好だ。α7R IIとの組み合わせで40コマ中にピントミスは確認できない。
- 31mm幅のズームリングは65度の回転角を持つ。かなり硬いので指一本での操作は難しい。
- 13mm幅のフォーカスリングはとても滑らかで指一本での操作が可能だ。
- ある程度のフォーカスブリージングが見られる。ピント距離が近いと画角が少し広がってしまう。
- F2.8ズームは軸上色収差の補正が完璧では無い傾向があるが、このズームレンズはとても良好な性能だ。絞り開放から色ずれはほとんど無い。ただし、F2.8からF4に絞るとピントが少し移動する。
- シャープネス(17mm)はAPS-Cイメージサークル内において全域がとても良好だ。ただし、フルサイズ四隅、特に17mmは強い非点収差で甘くなっている。ソニーGMの絞り開放はタムロンより中央や四隅がよりシャープだ。しかし、タムロンはF4まで絞ると中央やAPS-Cフレームまでとてもシャープになる。
- シャープネス(20mm)はF4まで絞ると優れた中央解像となり、APS-CフレームはF5.6まで絞ると同様に優れた解像性能を発揮する。フルサイズ四隅もまたとても良好だ。ソニーGMはタムロンのF4と同程度に開放から優れている。
- シャープネス(24mm)の中央解像はソニーと同程度だが、絞り開放におけるAPS-C枠やフルサイズ四隅はまだ少し劣っている。
- シャープネス(28mm)はF4でとても優れたパフォーマンスを発揮するが、フルサイズ四隅はF5.6まで絞る必要がある。ソニーGMは四隅のパフォーマンスでまだ有利だ。
- 遠景では非常に優れたパフォーマンスを発揮する。フルサイズ四隅でさえ、F2.8からとても実用的だ。ただし、28mmだけ少しソフトである。
・17mmはソニーGMと非常によく似た性能だ。
・20mmでもソニーGMと非常によく似た性能だ。
・24mmではソニーGMよりもシャープなAPS-C、四隅の画質となる。
・28mmでもソニーGMより良好だ。
・遠景解像はとても見事なパフォーマンスである。- 周辺減光はレンズプロファイルを適用しても完全には解消しない。
- 歪曲収差は17mmで樽型、強い陣笠状となる。ズームすると急速に糸巻き型歪曲へと変化する。
- コマ収差(17mm)はソニーGMと同じくらい良好な補正だ。28mmでもとても良好である。
- 玉ボケはソニーGMよりも強めの玉ねぎボケとなる。口径食の影響はどちらも穏やかだ。
- クローズアップの場合、APS-Cフレームまではとても実用的な結果となる。
- フレアやゴーストはほとんど発生しない。
- FE16-35mm F2.8 GMはタムロンより明らかに大きく重く、遥かに高価だ。しかし、2.2倍の光学ズームと近接でも非常にシャープな光学性能である。しかし、遠景や一般的な撮影距離ではタムロンと互角で、24mmや28mmはタムロンのほうが良好だ。軸上色収差・コマ収差・ボケ・逆光耐性もよく似ており、たまにタムロンがリードする。
逆光時でもコントラストが維持され、シャープな描写だ。中距離の四隅はシャープでは無いものの、風景や建築物のような撮影ではソニーGMよりさらにシャープである。光学1.6倍ズームを許容できるのであれば、明らかにおススメできるレンズだ。
長所:F2.8ズーム・小型軽量・防塵防滴・主に遠景で良好な画質・逆光耐性・とても使えるクローズアップ性能・ソニーGMの半値・信頼性の高いAF
短所:近距離における四隅の画質・クローズアップ時の撮影距離がほとんど無い・制限されたズームレンジ・騒がしい後ボケ
とのこと。
全体的にSony Alpha Blogと似たような結果となっていますが、特に遠景解像の評価はソニーGM以上となっているみたいですね。ズームレンジはとても狭いですが許容できればコストパフォーマンスの高い広角ズームレンズとなってくれそうです。
私も発売日にゲットしましたが、確かに遠景解像は良好で2400万画素のα7 IIIでは全く問題無し。Camera Labsではα7R IIと組み合わせで評価の低い近景解像も2400万画素では特に欠点とは感じません。逆光耐性も確かに凄い。
しかし、個人的なおススメポイントは光学性能よりもインナーズーム機構の小型軽量サイズ。これぞミラーレスの広角ズームと言った感じですね。是非ともNikon ZやCanon RFマウントも用意して欲しいところ。
17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)のレビュー・作例を集めるページはコチラ
スポンサーリンク
関連レンズ
- FE 12-24mm F4 G
- Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4?ZA OSS
- FE 16-35mm F2.8 GM
- 12-24mm F4 DG HSM
- 14-24mm F2.8 DG HSM
サイト案内情報
タムロンレンズ関連記事
- DPReviewが11-20mm F/2.8 Di III-A RXD RF-mount のサンプルギャラリーを公開
- 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD コスパに優れるシャープなレンズ
- 28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXD 汎用性は高いが28-200mm RXDのほうが良い
- 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD 優れた解像性能と滑らかなボケを両立
- タムロン 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD 生産完了
- タムロン 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD キヤノンRF 正式発表
- タムロンが70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 のズーム中AF性能向上を実現した最新ファームウェアを配信開始
- タムロン 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD レンズレビュー完全版
- 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD 驚くほど高速なオートフォーカス
- 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。