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シグマ 18-50mm F2.8 DC DN X-mountは注意点もあるが誰にでもおススメできるレンズ

Phototrendがシグマ「18-50mm F2.8 DC DN」のXマウント版レビューを公開。純正と操作性の違いやプラ外装などを指摘しつつ、優れた光学性能と手ごろな価格を高く評価しています。

2021年にソニーE・ライカLマウント用が発売され、その後2022年に富士フイルムXマウント用が発売。F2.8の大口径ズームながら5.9万円と手ごろな価格を実現しています。広角端が18mmと狭いものの、標準大口径ズームとしては驚くほど小型軽量で、携帯性の良いレンズに仕上がっています。小型軽量で手ごろな価格の大口径ズームがどれほどの光学性能なのか気になるところですが、Phototrendのレビューは以下の通り。

Phototrend:Test Sigma 18-50 mm f/2,8 DC DN : un petit zoom qui a tout d’un grand

  • 外観:プラスチック外装のため傷が付きやすい。
  • 構造
  • 携帯性:小型軽量で毎日持ち歩くのが楽しくなる。50mm時に鏡筒が3cm伸びる。
  • 操作性:ズームリングの回転方向が富士フイルム純正とは逆。フォーカスリングの位置が手前にあり、純正のポジションに慣れていると面倒と感じる。また、フード逆さ付けの場合はズームリングのアクセスできない。絞りリングがないのは残念。
  • AF:富士フイルムのLMレンズほどではないが、効果的で見劣りしない。高速かつ正確。動作は完璧。
  • MF:記載なし。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:驚くほど安定した性能。50mmでわずかに低下。18mmはF2.8からピークの性能だが、隅のみ僅かにソフト。XF F1.4 WRほどの性能ではないが、それに近い。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:50mm時に素晴らしい描写。
  • 軸上色収差:問題なし。
  • 倍率色収差:問題なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:記載なし。
  • 周辺減光:ボディ側の補正もあり良好な状態。
  • コマ収差:ボディ側の補正もあり良好な状態。
  • 逆光耐性:問題なし。
  • 光条
  • 作例集
  • 総評:一日中持ち歩くことが出来る魅力的な大口径ズームレンズ。手ごろな価格で誰にでもおススメできる。ただし、プラスチック外装や純正レンズとコントロールの違い、手振れ補正の欠如は考慮すべき点。
  • 競合について:XF18-55mmほどのビルドクオリティではないが、優れた光学性能。シグマの登場でXF16-55mm F2.8 刷新は急務となった。
  • 備考

とのこと。
解像性能はズーム全域で良好らしく、周辺部まで一貫したパフォーマンスを発揮しているようです。これは他のレビューサイトのテスト結果ともよく似ています。多少の違いはあれど、周辺部や隅の性能は18mmから50mmまで一貫。小型軽量で手ごろな価格の大口径ズームとしては上々の結果と言えるでしょう。ただし、周辺減光や歪曲収差、色収差はカメラ側の補正も使用しているので、RAW現像時は少し気になる点があるかもしれません。

私はソニーEマウント用を2600万画素のAPS-Cクロップで使用していました。一通りレビュー済みで、印象としてはPhototrendとほぼ同じです。ズーム全域で驚くほど良好な解像性能を発揮し、小型軽量で接写性能が高く、使い勝手の良いレンズに仕上がっています。

欠点は未補正の歪曲収差と周辺減光、色収差。ただし、前者2つは自動的に補正できるので過度に心配する必要はありません。実写で気を付けるとしたら倍率色収差と軸上色収差でしょうか。特に軸上色収差は18mm以降でやや目立つので、状況によっては少し絞ったほうが良いでしょう。

シグマ 18-50mm F2.8 DC DN データベース

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2021年10月29日 初値 ¥59,399
マウント E / L / X 最短撮影距離 12.1-30.0cm
フォーマット APS-C 最大撮影倍率 1:2.8-1:5
焦点距離 18-50mm フィルター径 55mm
レンズ構成 10群13枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F2.8 テレコン -
最小絞り F22 コーティング SMC
絞り羽根 7
サイズ・重量など
サイズ φ65.4×74.5mm 防塵防滴 簡易
重量 290g AF STM
その他
付属品
フード・キャップ

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