OpticalLimitsが七工匠の交換レンズ「7artisans 12mm F2.8」のレビューを掲載しています。
- 外装のクオリティはとても良好だ。総金属製でしっかりと組み立てられている。
- フォーカスリングと絞りリングはどちらも滑らかに動作し、きちんとした抵抗量だ。
- クリックレスの絞りリングは静止画ユーザーには理想的な動作ではないかもしれないが、動画ユーザーには好まれる仕様だ。
- 出目金レンズのため円形フィルターを装着することは出来ない。ただし、77mmフィルターを装着できるアダプターが別売りされている。
- リアフォーカス式のため、レンズの全長は一定だ。
- 電子接点が無いため、ボディ側でAF・EXIF情報・絞り・レンズ補正を利用することが出来ない。ただし、12mm F2.8は被写界深度が深いのでピント合わせで問題は感じない。
- 歪曲収差は驚くほど光学的に補正されている。ミラーレス用の広角レンズは顕著な樽型歪曲を示す傾向(レンズ補正に依存する)にあるが、このレンズは極僅かな糸巻き型である。
- 周辺減光は歪曲収差ほど見事に補正されておらず、絞ってもあまり改善しない。F8まで絞っても依然として-1.4EVの減光量だ。補足すると、このカテゴリはTouitやSonyも良く無い。
- 解像性能はとても良好だが、欠点はある。中央はF2.8から優れているが、フレーム端や四隅はソフトだ。絞ると向上し、F5.6では良好な周辺画質を期待できる。面白いことに大半はフレーム端より四隅のほうが優れている。これはとても稀な傾向だ。スイートスポットはF8で、フレーム端や四隅でも非常に良好な結果を得ることが出来る。
- 像面湾曲は存在するが、極端なものではない。
- 倍率色収差は平均で約0.6ピクセルと低水準だ。
- 超広角レンズは逆光耐性が低いものだが、驚いたことにこのレンズはとてもしっかりとしている。絞るといくらかゴーストを確認できるが、悪く無い。
非常に安価なレンズだったので光学性能には期待していなかった。しかし、このレンズには肯定的な意味で驚かされた。中央はとてもシャープで絞ればフレーム全域でとても良好だ。倍率色収差は小さく、歪曲収差は無視できる。
ビルドクオリティには二つの側面がある。金属製外装は素晴らしく、フォーカスリングは適切な抵抗量と滑らかさで動作する。しかし、クリックレス仕様の絞りリングに加えて電子接点には非対応だ。
全体的に見て7Artisans 12mm F2.8はコストパフォーマンスに優れており、予算内ならば面白い選択肢となる。
OpticalLimits:7Artisans 12mm f/2.8 (Sony E-mount) - Review / Test Report
とのこと。
国内でも比較的数多く流通している7Artisansの広角単焦点レンズですね。特に富士フイルムユーザーが多いような印象のレンズです。多くのレビューと同じく価格の割にしっかりとした光学性能らしく、歪曲収差や絞った際の解像性能を高く評価しています。ただし、逆光耐性は賛否両論あるようなので実際にFlikcrなどのユーザー投稿を確認しておくと良いでしょう。
国内では約2.5万円で流通しており、明るい広角レンズとしてはコストパフォーマンスが良好と感じます。特に安価な広角レンズの選択肢が無い富士フイルムXマウントやソニーEマウントで重宝する一本となりそうです。
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