Sony Alpha Blogが七工匠「7Artisans 18mm F6.3 UFO Lens」のレビューを掲載。遠景は思いのほかシャープな描写ですが、彩度が低く、色被りや逆光耐性の悪さを指摘しています。その辺りを許容できれば面白いキャップレンズになるとのこと。
使って楽しいボディキャップレンズ
Sony Alpha Blog:7Artisans 18mm F6.3
- ボディキャップレンズのカテゴリに属する非常に特殊なレンズだ。全体で10mmの厚さであり、パンケーキレンズより遥かに薄い。
- F値は「F6.3」固定で、フォーカスリングが存在しない。
- 18mm F6.3はピント距離「2.53m」で無限遠までピントを合わせることが出来る。理論上は「1.29m」から「無限遠」まで被写界深度内となるが、実際には3?4mから無限遠でシャープに写り、被写体に近づくほどボケ始める。
- 私がいつも実施している撮影距離のテストは短距離のため最適な結果を得ることが出来なかった。遠景では中央シャープネスがとても良好で、四隅は良好?平凡の間で揺れている。光学性能にはあまり期待していなかったが、良い意味で裏切られた。結果はたいへん許容できるものであり、ピンホールレンズのような光学系と比べて遥かに優れている。
- 周辺減光は強い。
- 歪曲は中程度の樽型だ。
- 逆光耐性は非常に悪い。光が直接入るとコントラストが低下しやすい。
- 四隅で強い色被りが発生する。
- ボケの評価は不可能だ。
- コントラストは平凡で、逆光時はさらに低下する。
- 自然光での撮影時に四隅でマゼンダの色被りが発生する。屋内ではこのような色被りは見られない。
- 発色はヴィンテージだ。
- このレンズ用のプロファイルを作成し、撮影した全てのファイルに調整したコントラストやカラーシフトを適用するのがおススメだ。
- 動画撮影ではとてもシャープだが、四隅の色被りが見られる。
69ドルの楽しいトイレンズだ。カメラのボディキャップとしても利用できる。ポケットサイズながら、撮影距離が3m以上あればシャープな結果を期待できる。描写傾向はヴィンテージで平凡なコントラストと褪せた発色となる。強い色被りと逆光に苦しむ場合があるだろう。
上記を考慮するとLightroomで専用のプロファイルを作成するのがおススメだ。全体的に見て、ロモグラフィーのようなヴィンテージ描写が好きな場合に使って楽しいレンズとなるだろう。
とのこと。
このカテゴリのレンズとしては良好な解像性能を備えているようです。色被りや逆光耐性には注意が必要ですが、モノクロ写真などでは面白い選択肢となるかもしれませんね。
作例を確認してみると、確かに屋外での写真で四隅で目立つ色被りが発生しているように見えます。これをいちいち修正するのは骨が折れそうですねえ…。常用して楽しむのであればプロファイルを作っておくのが良さそう。
七工匠「7Artisans 18mm F6.3 UFO Lens」交換レンズデータベース
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