7Artisans AF 27mm F2.8 手ごろだが良好な光学性能とAF

2024年4月29日

Dustin Abbottが「7Artisans AF 27mm F2.8」のレビューを公開。とても安価なAPS-C用AFレンズですが、ビルドクオリティやAF、光学性能はとても良好と評価しています。

Dustin Abbott：7Artisans AF 27mm F2.8 Review

外観：ビルドクオリティは素晴らしい。USB-Cポート搭載。USB用のキャップは紛失しやすい。フードは同梱していない。52mmフィルターに対応。

構造：アルマイト処理された金属製の外装。金属製レンズマウント。防塵防滴には非対応。イメージサークルはフルサイズをカバーしていない。

携帯性：同社のAF 50mm F1.8よりもはるかに小型軽量。小さなAPS-Cボディとも相性が良い。

操作性：スイッチなどのコントロールがないシンプルなデザイン。

AF：しっかりとした性能。GMほどではないが高速で滑らか、静か。

MF：フォーカスリングは中程度の抵抗感で良好な操作性。若干のフォーカスブリージング。

手ぶれ補正：EXIFで焦点距離が正しく認識されていない。焦点距離は手動入力のほうが安定する。

解像性能：F2.8から驚くほどシャープ。中央はとても良好で、中間は思っていたよりも少し良好。端も良好だが、四隅は平凡。F4まで絞ると中央の大部分と隅が改善。F5.6で見事な結果。風景でも利用できる。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：悪くはないが、縁取りが強い。口径食も目立つ。

軸上色収差：特に問題はない。

倍率色収差：ほとんどない。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：適度な樽型。

周辺減光：適度。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：フレアは間違いなく問題となる。コーティング要改善。

光条：6枚羽根の攻撃的な光条。

作例集：

総評：撮影条件によって印象が大きく変わるレンズ。ヴィンテージレンズのような特性を見せる。手頃な価格だが良好なビルドクオリティと適切なAF、驚くほど強力な光学性能を備えている。コストパフォーマンスが良く、検討する価値がある。

競合について：

備考：

とのこと。
2024年に発売した7Artisansで2本目のAFレンズ。フルサイズ判換算で40mmに相当するコンパクトなAPS-C用の単焦点レンズで、販売価格は2万円前後とお手頃価格を実現しています。競合するのは銘匠光学の「TTArtisan AF 27mm F2.8」で、価格設定やパラメータがよく似ています。レンズ構成もよく似ていますが、最短撮影距離や絞り羽根の枚数などから別物。

Dustin Abbottのレビューによると、低価格ながら良好なビルドクオリティと光学性能、AF性能を備えているとのこと。全群繰り出し式のフォーカスだと思いますが、AF速度は良好のようですね。TTArtisanとの比較が気になるところ。逆光耐性は価格なりのようですが、それ以外は良くまとまっている模様。

7Artisans AF 27mm F2.8 最新情報まとめ