Lesnumeriquesが正式発表されたばかりのソニー「α7C」のレビューを公開。競争の激しい価格帯のカメラであり、いくつか欠点も挙げていますが、小型軽量で気軽に持ち歩けるフルサイズボディは良いアイディアと評価しています。
欠点もあるが携帯性の良さを評価
Lesnumeriques:Test Sony Alpha 7C (A7C)?: un bon hybride 24x36 qui tient dans la poche
- ここ最近は珍しくフルサイズミラーレスが大漁だ。キヤノン「EOS R5」「EOS R6」にパナソニック「LUMIX S5」、そしてニコン「Z 5」にソニー「α7S III」。こんなことは滅多にない。そしてさらにソニーは2台目のフルサイズミラーレスを発表した。
- コンパクトの「C」を冠したα7Cはボディ内手ぶれ補正を組み込んだ2420万画素センサーを搭載し、通常よりも小さなボディで登場した。同社のAPS-Cミラーレスのような形状だ。
- ボディ内手ぶれ補正を搭載したフルサイズカメラとしては最もコンパクトなカメラである。単純にコンパクトなだけならシグマ「fp」がより小さいモデルだが、fpにはファインダーやボディ内手ぶれ補正が無い。
- 無印・R・Sに続く4つ目のα7シリーズである。このカメラはα7 IIIの多くが組み込まれているが、α7 IIIの後継モデルでは無い。
バリアングルモニタを搭載し、ストリートフォトグラファーやVloggerをターゲットとしている。- 外観はα6600を再設計したようなデザインだが、グリップが小さく、大きなレンズと組み合わせる際は厳しい。
- コマンドダイヤルは一つだけ、カスタマイズ可能な「C」ボタンは一か所だけだ。他の機種のようにC1 ?C4まで備えたカメラと比べると遥かに少ない。
- AFジョイスティックが無いのでタッチパッドAFを使う必要がある。
- Vlogger向けにバリアングルモニタを搭載したα7シリーズで2台目のカメラだ。ただし、モニタは低解像で100万ドット以下である。
- ファインダーはα7 IIIと同じ解像度だが、倍率が低い。ディスプレイは悪く無い。
- 小型軽量ボディのため、小型軽量なレンズと組み合わせるのが最適だ。ただし、フルサイズセンサーを搭載しているのだから、小さいレンズにしか適していないのは残念だ。
- メニューシステムは非常に複雑で時に曖昧だ。α7S IIIのように更新されたシステムでは無い。つまりメニュー画面のタッチ操作には非対応だ。
- オートフォーカスはα7 IIIから改善している。FE28-60mm F4-5.6と組み合わせてテストしたところ、日中は非常に高速で、低照度では少し遅くなる。ただし、これはレンズの開放F値が暗いことも関係している。
- リアルタイムトラッキングシステムのオートフォーカスで被写体を見失うことはほとんど無い。α9 IIほどでは無いが、とても見事な性能だ。被写体を人間から動物へ切り替えるのにメニューを行き来する必要があるのは残念だ。
- α9 IIやα7R IV、α7 IIIと同様、起動から待機まで2秒ほどかかる。
- メカ・電子シャッターどちらでも10コマ秒の連写撮影に対応している。ただし、12Bitの圧縮RAWとなる。
- ベースISO感度は100から51200まで利用可能だ。拡張時に50?204800を利用できる。
ノイズは良好にコントロールされ、JPEGのノイズリダクションは非常に良好だ。ISO3200まで心配のない画質である。ISO6400でもほぼ実用的な画質で、状況によってISO12800も使うことが出来る。- ローリングシャッターの影響は4K UHDで顕著に現れるが、Full HDの場合はほとんど認識できないほどに抑えられている。
フルサイズセンサーを搭載したコンパクトな良いカメラだ。他のシリーズに衝撃を与えることなく、面白いエルゴノミクスを実現している。
しかし、このカメラが降り立とうとしている市場は激戦区である。兄貴分のα7 IIIをはじめ、Z 6などに太刀打ちできるのか疑問は残るが、気軽に持ち歩けるフルサイズセンサーボディは魅力的なアイディアだ。長所:非常に効果的なリアルタイムトラッキングAF・優れたISO感度性能・無制限録画時間・ボディ内手ぶれ補正・WiFi/Bluetooth/NFC/USB-C・マイク&ヘッドホンジャック・給電対応・防塵防滴・バリアングルモニタ・カメラの仕上がり
短所:シングルSDカードスロット・古いタッチ操作システム・低解像のファインダーとモニタ・いくつかのカスタマイズ機能・複雑なメニュー・低速スタート・高速連写は12Bit圧縮RAW限定・4K 30pでのクロップ・メカシャッターは1/4000秒まで
とのこと。
やや否定的なイニシャルレビューが多い印象を受ける本機ですが、Lesnumeriquesは欠点を挙げつつ小型軽量ボディである点を評価しているようです。
低解像なファインダーやモニタの採用は賛否両論ありそうですが、このサイズ・フォームでバリアングルモニタやボディ内手ぶれ補正を利用できるのは面白そうですね。
ボディデザインがガラッと変わったことで、α7シリーズで使い回すことが出来たアクセサリーとの互換性が低いのはマイナスポイントと言えるかもしれません。
言及しているレビューサイトは少ないですが、小型軽量ボディにも関わらず、USB-Cやマイク・ヘッドホン端子を備え、大型NP-FZ100バッテリーを搭載しているのは凄いと思います。さらに低消費電力で、ミラーレスとしては非常に良好なバッテリーライフを実現しています。
個人的に気になるポイントはやはり…
「α7Cを実際に手に取って、どれほど携帯性が良いのか?(確かに小さいけど、α7 IIIからファインダーを取っただけに見える)」
「古いプロセッサを搭載しており、タッチ操作のレスポンスが悪く無いのか?」
と言ったところ。
スペックシートを眺めるとマイナスの印象が強いものの、実際に手に取って体感してみると、違った印象を受けると期待しています。
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