DPReviewがソニー「α7 IV」のレビューを公開。このクラスで最も万能なカメラに仕上がっており、EOS R6の王座を奪うのに十分な性能を備えていると高く評価しています。ただし瞳AFが少し前ピンになる模様。
長所:
- 静止画/動画のどちらも画質が良好
- AFシステムがシンプルでパワフル
- ダイナミックレンジが適切で柔軟なRAWを使用可能
- 柔軟な編集が可能な10bit 動画に対応
- エルゴノミクスが改善している
- 広範囲なカスタマイズに対応
- USB-PD対応
短所:
- 瞳検出が以前よりも精度が低い
- 背面モニタが低解像
- 動画撮影時の手ぶれ補正
- 圧縮RAW以外では連写速度が6コマ秒まで低下
- 一部のオプションや設定が不必要に複雑
α7 IVは、これまでのシリーズ中で最も高価なモデルだが、最も高性能なモデルでもある。画質は極めて良好で、優れたレベルのディテール、広いダイナミックレンジ、魅力的なJPEGカラーを備えている。ただし、従来機と比べて大幅に優れているわけでは無い。低ISOでの撮影ではディテールがより良いが、解像度の向上でダイナミックレンジと高ISOでのノイズ性能がわずかに低下している。差はわずかだが、新センサーで純粋なメリットを見出すのは難しい。
オートフォーカスは強力で、使い方も非常に簡単だ。ほとんどの被写体は、AFポイントを被写体に向ければ(あるいはカメラに選ばせれば)、カメラがそれを追跡して適切な場所にピントを合わせてくれると確信できる。瞳にピントを合わせるという点では、前世代のモデルほどピンポイントではないように感じるが、より素早く、より簡単に使用できる。
動画についても同様で、高品質な動画撮影をサポートするツールが充実している。波形モニタなどの動画業界標準の機能はないが、素晴らしいAF機能を動画モードにも拡張することで、単独での撮影を容易にしている。手ぶれ補正機能は、若干のギクシャク感があるが、それ以外は非常に優秀なカメラだと思う。
α7 IVの豊富なカスタマイズとパワーは、複雑さという代償を伴う。一旦、カメラを探求し、自分の好きなように設定してしまえば、メニューに潜んでいる多くのことを無視して、ただ撮影に没頭することができる。しかし、ほぼすべての動作を定義できる機能群には圧倒される。経験豊富なハイアマチュアとしても、このカメラの豊富な(過剰な?)カスタマイズ性よりも、AFシステムのシンプルさを高く評価している。
α7シリーズは8年の間に、粗削りだった低コストのフルサイズミラーレスから、最も万能なカメラへと進化した。写真や動画撮影において、快適に撮影できないシーンはほとんどない。
この分野の競争は激しく、ニコンやパナソニックは非常に高性能で安価なカメラを製造している。そして、キヤノンのEOS R6はほとんどの点でソニーと互角に渡り合っている。しかし、深く掘り下げていくと、ソニーが際立っている点が見えてくる。R6から王座を奪うには十分であり、我々の評価で金賞を受賞するにも十分だ。
とのこと。
α7 IIIよりも少し高価なカメラとなりましたが、グリップや操作性が改善し、イメージセンサーやプロセッサも新しくなっています。多くの人に丁度いい解像性能を備えつつ、従来機でネックとなっていたカメラのレスポンスが改善し、Bluetooth LEやFnダイヤルに初めて対応するなど、見どころが多いカメラ。DPReviewの評価も非常に高くなったみたいですね。
瞳AFの精度が低下している(少し前ピンになる)と指摘していますが、これは他のレビュワーの中にも同じ問題が発生していると指摘する声があります。ひょっとしたら、そのうち「不具合」としてファームウェアアップデートで修正されるかもしれません。
その他に気を付ける点があるとすると、非圧縮RAWやロスレスRAWの使用時に最速連写速度が6fpsまで自動的に低下することでしょうか?警告表示などはありませんので、自分で判断して切り替える必要があります。
私もα7 IVユーザーとして、概ね同意できるレビュー内容だと思います。メニューシステムは一新していますが、DPReviewが指摘するように、一部の機能や設定項目で煩雑さは感じます。将来的にこのあたりもファームウェアアップデートで直して欲しいところ。
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