PhotographyBlogがサムヤン「AF 12mm F2.0」のレビューを公開。手ごろな価格で小型軽量にも関わらず、高品質なレンズに仕上がっていると高く評価しています。
PhotographyBlog:Samyang AF 12mm F2 X Review
外観・構造:
- レンズマウントは金属製だ。
- 外装はプラスチック製である。
- フィルター径は62mmだ。
- この価格帯としては意外にも防塵防滴に対応している。
- レンズフードとケースが付属している。
携帯性:
- 富士フイルム製の超広角レンズと比べるとコンパクトだ。
- 全長59.2mm、重量212gだ、
- レンズフードを装着してもX-S10のような小型カメラとの組み合わせでバランスが取れている。
操作性:
- プラスチック製のフォーカスリングは滑らかに回転する。
- AF/MFの切替はカメラ側で操作が必要だ。
- 絞りリングは無い。
フォーカス:
- リニアAFモーターを採用しているので静止画・動画どちらにも適している。
(訳注:ステッピングモーター駆動のはず)- X-S10との組み合わせで満足のいくAF速度で、精度もほぼ常に正確だ。
手ぶれ補正:
- 光学手ぶれ補正は搭載していない。
解像性能:
- 中央はF2からF11まで優れた結果が得られる。
- 端はF4まで絞るとピークの性能が得られる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- ボケの評価は個人差があるものの、とても魅力的なボケに見える。
色収差:
- 非常にコントラストが高い領域にのみ発生する。
球面収差:
歪曲収差:
- 歪曲収差はJPEGでもRAWでもほとんど目立たない。
周辺減光:
- 絞り開放で目立つ光量落ちが発生する。
- 完全に防ぐには少なくとも3段は絞る必要がある。
コマ収差:
逆光耐性:
- F22で絞った際にとても良好な光条が発生する。
- フレームに対応を入れるとフレアが発生しやすい。
総評
手頃な価格を重視する富士フイルムXユーザーにとって魅力的な超広角レンズだ。
ライバルは「XF 10-24mm F4 R OIS WR」や「XF 8-16mm F2.8 R LM WR」といったズームレンズだが、どちらもサムヤンよりはるかに大きく、重く、開放F値も大きく、値段も高い。「XF14mmF2.8 R」もあるが、こちらは画角が狭く、開放F値も大きく、価格も高めだ。光学性能はこれらのレンズに敵わないものの、費用をかけずに超広角レンズを追加したいカジュアルユーザーにとって、経済的にはるかに魅力的な選択肢となる。
最近レビューした他のサムヤンのレンズと同様、比較的低価格であるにもかかわらず、その品質は驚くほど良好だ。
とのこと。
サムヤン初となる富士フイルムXマウント用のAFレンズですね。国内でも5万円台で流通が始まっています。明るい超広角レンズとしては手ごろな価格を実現しており、光学性能やビルドクオリティを追求しなければ面白い選択肢となりそう。解像性能は絞り開放から隅々までシャープと言うほどでは無いものの、絞れば良好な結果を期待できる模様。特に明るい超広角レンズの選択肢が少ないXマウントでは、このレンズを検討するユーザーが多いかもしれません。
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