Samyangレンズ カメラ レンズ 海外の評価

サムヤン AF 12mm F2.0 Xは小型軽量ながら高水準な光学性能

ePHOTOzineがサムヤン「AF 12mm F2.0 X」のレビューを公開。小型軽量ながら抜群の中央解像性能を備え、歪曲収差や周辺減光は超広角レンズとしては良く抑えられている模様。

ePHOTOzine:Samyang AF 12mm F/2 X Lens Review

外観・構造:

  • 35mm判換算で18mmに相当する超広角レンズだ。F2と明るく、低照度での実用性が高まっている。
  • 花形レンズフードは本体にしっかりと固定できる。使用中に外れる傾向は無かった。
  • 62mmフィルターに対応している。
  • 防塵防滴仕様である。
  • レンズマウントは金属製で、装着時に遊びはない。
  • レンズ構成は10群12枚で、1枚のハイブリッド非球面レンズと1枚の非球面レンズ、3枚のEDレンズを含んでいる。コーティングはサムヤンのUMCを採用している。

携帯性:

  • 小型軽量だ。レンズフードなしで213gである。フードは12gだ。
  • X-S10との組み合わせでバランスはとても良好だ。

操作性:

  • 幅広いMFリングはグリップが優れている。
  • 距離指標はファインダー上に表示できる。

フォーカス:

  • リニアSTM駆動のAFは高速かつ非常に静か、そして正確に動作する。MFも利用可能だが、それ以上に正確なピント合わせが可能だろう。
  • ゾーンフォーカスができる仕組みがあると良かった。
  • 最短撮影距離は0.2m、撮影倍率は0.09倍だ。接写に便利だがマクロレンズではない。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正は搭載していない。

解像性能:

  • 中央はF2からF16まで抜群の性能だ。F22でも優れている。本当に素晴らしいパフォーマンスだ。
  • 端はF2からF8まで非常に良好、F11からF22まで良好だ。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 広角レンズでボケの重要度は低いと思うが、それでもこのレンズは非常に滑らかな描写だ。

色収差:

  • 中央はゼロに近く、端はいくらか色ずれが見られるものの、補正可能である。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • -2.00%の樽型歪曲だ。
  • 広角レンズとしては許容できる結果である。

周辺減光:

  • 多少の光量落ちが発生するものの、広角レンズとしては良く抑えられている。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • UMCコーティングによる逆光耐性はとても効果的に見える。

総評

超広角で、高速で、効果的なAF性能を持ち、とても高水準な光学性能を備えている。大きな可能性があり、特に富士フイルムのカメラボディの操作にフィットする。

小型で高性能な単焦点レンズが数多く登場していることは、とても喜ばしいことだ。おそらく、巨大で重い光学系からの転換となるだろう。

サムヤンレンズに加わる素晴らしいレンズであり、強くお勧めできるモデルだ。

  • 長所
    ・抜群の中央シャープネス
    ・中央は低色収差
    ・静かで高速なAF
    ・防塵防滴
    ・接写性能
    ・歪曲収差
    ・周辺減光
    ・価格設定
  • 短所
    ・端の色収差
    ・手ぶれ補正なし

とのこと。
抜群の中央解像性能を備え、光学的な収差はまずまず良好に補正されているみたいですね。明るい超広角レンズとしては比較的手ごろな価格であり、エントリーしやすい超広角レンズに仕上がっています。ePHOTOzineは、このレンズのソニーEマウント用もテストしていますが、比較して周辺部の解像性能が伸び悩んでいるように見えます。個体差なのか、テスト環境の影響なのか不明。レビューによって周辺部のパフォーマンスに関する評価が分かれているので、気になる場合は色々と調べてみたほうが良いかもしれません。

富士フイルムXマウントは、ここ最近「VILTROX AF 13mm F1.4 STM」も登場したので、一気に選択肢が増えました。AFレンズだけでも純正・ツアイス・サムヤン・VILTROXと4つのレンズから選ぶことができるのは嬉しいですねえ。APS-Cとしては充実したレンズラインアップに見えます。

サムヤン「AF 12mm F2.0 X」交換レンズデータベース

関連レンズ

関連記事

サイト案内情報

Facebook

最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。

「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。

-Samyangレンズ, カメラ, レンズ, 海外の評価
-