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サムヤン AF14mm F2.8 FE 妥協点はあるが低価格で検討すべき超広角レンズ

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Optical Limitsがサムヤン製キヤノンRF用レンズ「AF14mm F2.8 RF」のレビューを掲載しています。絞り開放の周辺・四隅がやや甘いようですが、条件によってはしっかりとした性能を発揮する低価格な超広角レンズと評価しています。

Optical Limits:Samyang AF 14mm f/2.8 FE - Review / Test Report

  • 市場競争から製品を差別化するための方法の一つとして、メーカーは極端なことを探求するのが好きだ。極端な手段の一つとして、超広角セグメントがある。このSamyang AF 14mm f/2.8は一つの例だ。
  • FEマウントで最も画角の広いAF単焦点だが、さらに画角の広いズームレンズがある。それを区別しているのがちょうど500米ドルの値札だ。
  • ビルドクオリティは非常に良好だ。外装はスムーズに操作できるフォーカスリングを含めて金属製である。ただし、ウェザーシーリングは施されていない。
  • 鏡筒固定部はサテン仕上げになっていて、少し滑りやすい。
  • 前玉が少し出っ張っているので、フロントフィルターを装着することはできない。
  • この手のレンズによくある花びら型のフードが内蔵されている。これは大きく傷つきやすい前玉を保護するのには良いアイデアだ。
  • AF駆動はかなり速く、ノイズもない。
  • マニュアルフォーカスは非常にうまく機能する。
  • 超広角レンズは大きな歪曲収差を生じる傾向があり、このレンズも例外ではなく、〜3.8%の樽型歪曲が発生する。
  • しかし、初期のMF 14mm F2.8と比較して、かなり改善したことは注目に値する。
  • 超広角レンズにおける、もう一つの典型的な問題は周辺減光だ。これはとても避けられない。しかし、F/2.8での減光は?2.3EVと比較的緩やかだ。もちろんこれは非常に目立つものだが、もっと酷いのを見たことがある。
    絞ると問題は改善されるが、F11でも減光量は1.4EV以上にとどまる。
  • 解像度に関しては少し苦戦しているようだ。
    肯定的な面は、中央がF2.8から非常にシャープであり、より広い領域でもかなり良好なことだ。しかし、周辺画質はソフトとなる。
    F8で最も良好な結果を得ることができ、この際の中央画質は見事な結果で、フレーム端も良好だ。四隅は少なくとも許容範囲内である。
  • 像面湾曲は中程度、テストした個体のセンタリングは問題無い。接写時に画質が大きく低下することは特筆しておくべきだろう。
  • 倍率色収差の平均値は1.3~1.6pxの間だ。フレーム端で目立つものの、それほど大きな問題ではない。

ほとんどのユーザーは、超広角レンズに隅々までシャープであることを求めている。Samyang AF 14mm F2.8 FEが苦戦しているのはそこだ。中央は十分シャープだが、F2.8?F4では四隅がソフトだ。これが本当に欠点となるかどうかは用途に依るだろう。浅い被写界深度を利用する場合は問題なく、天体写真で使う場合には理想的と言えない。F8まで絞ると良好な画質だ。

全体的に、光学性能にとても感心しているわけでは無いが、このレンズが非常に低価格であることを理解する必要がある。そして1600?2400万画素のフルサイズセンサー、またはAPS-Cセンサーでの利用ならば問題の多くは無視できるはずだ。これらは留意しておくべきである。

とのこと。
絞り開放付近の四隅に甘さがあるものの、絞ることでまずまず良好なパフォーマンスを発揮する模様。他に変わる選択肢が無い14mmの超広角単焦点と考えると面白い選択肢となりそう。シグマ「14mm F1.8 DG HSM」がネイティブEマウントやアダプター経由のRFマウントで利用可能ですが、価格差やレンズサイズを考えると比較対象とはならないかもしれません。

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