OpticalLimitsがソニー「E PZ 10-20mm F4 G」のレビューを公開。偏心の強い個体だったと言及しつつ、解像性能はまずまずの結果が得られた模様。未補正のRAWでは歪曲や減光が目立つため、補正は必須のようですね。
OpticalLimits:Sony E 10-20mm f/4 PZ G Review
- 外観:花がtレンズフードが付属。
- 構造:防塵防滴。
- 携帯性:驚くほど軽量でインナーズーム&パワーズーム。
- 操作性:記載なし。
- AF:高速かつ静かに動作。フォーカスブリージングは最小限。カメラ側の補正も利用可能。
- MF:フォーカスリングは滑らかに回転する。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:まずまずの結果。10mmは全体的に優れている。14mmは周辺部が少し良好だが、20mmでは性能低下が見られるものの、周辺や隅の品質を維持している。テストした個体は偏心が目立った。
- 像面湾曲:偏心があるので言及できない。敢えて言えば中程度。
- ボケ:記載なし。
- 軸上色収差:記載なし。
- 倍率色収差:とても良好な補正状態。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:RAWでは10mmで非常に大きな樽型。16mmでなくなり、以降は糸巻き型。補正でほぼ解消。
- 周辺減光:フルサイズ並の光量落ち。絞ると軽減するが、F11でも一般的ではない。補正で改善するが、ノイズ増加の可能性がある。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:記載なし。
- 光条:明瞭な描写はF11まで絞った時。理想的とは言えず、やや分散する描写。
- 作例集:
- 総評:(訳注:個体差のよくないサンプルだったためか総評なし)
- 競合について:
- 備考:
2022年に登場したソニーAPS-C用広角レンズ3本のうちの1つ。
超広角では珍しい電動ズームに対応しており、さらに小型軽量なうえにインナーズーム構造で携帯性や機動性に優れているのが特徴。手ごろな価格とは言えませんが、APS-C用のハイクオリティな広角パワーズームが必要であれば面白い選択肢となるはず。
注意点はOpticalLimitsが指摘しているような歪曲収差に加え、手振れ補正が非搭載である点でしょうか。手ぶれ補正を搭載するカメラボディがあれば問題無いものの、APS-C αは手ぶれ補正を搭載するボディが少ないので悩ましいところ。
私は2600万画素のAPS-Cクロップで利用できるα7R IVと組み合わせて使用。超広角を日常的に利用しないものの、10-20mm F4のサイズであればお守り代わりにカメラバッグへ収納できるので便利。光学性能も全体的に良好で、低照度撮影など特殊な状況で使用しなければ満足度の高いレンズに仕上がっています。おススメしやすいズームレンズですが、ボディ内手ぶれ補正を搭載しているAPS-Cカメラボディのラインアップ拡充に期待。
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