ePHOTOzineがソニー「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II」のレビューを公開。周辺部の性能が低下しがちとしつつ、小型軽量でZV-E10 IIに組み合わせるためのレンズとしては十分に役立つと評価しています。
ePHOTOzine:Sony E PZ 16-50mm f/3.5-5.6 OSS II Lens Review
- 外観:プラスチッキーだが良好な作り。レンズフードは付属しない。
- 構造:40.5mmと小さなフィルターに対応。
- 携帯性:非常に軽量。十分にコンパクト。
- 操作性:フォーカス/ズームリングとパワーズーム用レバーのみ。リング操作は扱い辛く、レバー操作はカメラ側のほうがはるかに良好。
- AF:近距離にフォーカスすることが出来る。
- MF:ブリージング補正に対応。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:
・16mm:中央はF3.5から優れた結果。周辺はF3.5から良好で、F8まで絞ると非常に良好、
・50mm:中央はF5.6から優れた結果。周辺はF5.6で良好、F8で非常に良好となる。
・全体的に中央偏重だが、価格を考慮すると許容範囲内。- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:魅力的で見栄えが良い。
- 軸上色収差:良好な補正状態。
- 倍率色収差:良好な補正状態。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:電子補正によりほぼ直線。
- 周辺減光:とても少ない。間違いなくカメラ側の補正が有効。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:良く抑えられている。フードが不要。
- 光条:記載なし。
- 作例集:高解像サンプルあり。
- 総評:克服の難しい欠点がいくつかあるものの、気に入る点も多い。操作はかなりぎこちないものの、その役割は非常にうまく果たしている。ZV-E10 IIにぴったり合うレンズであることを考えると、真剣に検討する価値がある。
- 競合について:記載なし。
- 備考:
2024年にVLOGCAM ZV-E10 IIと共に正式発表。久しぶりの標準パワーズームレンズ新製品ですが、光学系は2013年発売の前モデル「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」を継承。ただし、オートフォーカスには改良が見られ、ズーム中の追従やフォーカスブリージング補正に対応。高速連写や動画撮影に適した新モデルとなっています。
ePHOTOzineのレビューでは改善していると思われるAFに関しては触れていません(フォーカスブリージング補正に対応と言及のみ)。他のレビューでも指摘しているように、ズーム操作の不便さや従来通りの画質についてやや批判的に指摘。VLOGCAMの新製品に合わせて、既存製品を動画撮影へ最適化と言ったところでしょうか。従来通り、隅に向かって画質低下が発生する点に注意が必要となるものの、動画撮影では気にならないかもしれません。
静止画での使用であれば「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS」や、シグマ「18-50mm F2.8 DC DN」、タムロン「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」も要検討のようです。販売価格やレンズサイズを考慮すると競合製品とは言えないかもしれませんが…。
ソニー E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II 最新情報まとめ
レンズの仕様
- フォーマット:APS-C
- マウント:ソニー Eマウント
- 焦点距離:16-50mm
- 絞り値:F3.5-F5.6 ~ F22-36
- 絞り羽根:7枚
- レンズ構成:8群9枚
- 最短撮影距離:0.25-0.3m
- 最大撮影倍率:0.215倍
- フィルター径:40.5mm
- サイズ:φ66×31.3mm
- 重量:107g
- 防塵防滴:-
- AF:リニアモーター
- 手ぶれ補正:搭載
- その他機能:
・パワーズーム
・ブリージング補正対応
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