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キヤノン「EOS Kiss M2」はお手頃価格のマイナーチェンジモデル

Mobile01がキヤノン「EOS Kiss M2」のレビューを公開。ハードウェアには変化が無いものの、まだまだ現役であり、改善した瞳AFなどを評価しています。

まだまだ現役のハードウェア

Mobile01:Canon EOS M50 Mark II 評測報告|眼部對焦大躍進 高性價比依舊!

  • カメラの紹介
    ・EOS Mシリーズは軽量で長時間の運用時に便利なカメラだ。
    ・EOS Kiss Mは7.4コマ秒の連写速度を備え、4K動画やC-RAWに初めて対応したキヤノン製ミラーレスだ。
    ・EOS Kiss M2は静止画と動画で瞳AFに対応している。
    ・噂サイトでEOS RのAPS-Cモデルの情報を見たが、個人的にその可能性は低いのではないかと思っている。現存するレンズを共有できないうえ、クラスが全く異なるためだ。
  • ビルド・外観
    ・ボディは初代と全く同じだ。バッテリー・メモリーカードのみならず、ボディサイズも維持(116.3×88.1×58.7mm)され、重量は387gだ。
    ・ブラックボディはマットな塗装だ。
    ・イメージセンサーは2410万画素のAPS-C CMOSセンサーを搭載し、画像処理エンジンはDIGIC 8を引き続き使用している。
    ・カメラには最大GN5のフラッシュを内蔵している。コマンダー機能は実装していない。
    ・左側面には3.5mmのマイクジャックがあり、右側にはMicro HDMIポートとMicro USBポートがある。
    ・カメラは日本製である。
    ・バッテリー当たり280枚の撮影が可能だ。これは前世代の235枚よりも優れている。同じ処理エンジンでどのように最適化したのかは不明である。
    ・別売りのシューティンググリップ「HG100-1BR」が存在する。このグリップにはBR-E1 Bluetoothリモコンが付属している。
  • 携帯性
    ・記載なし。
  • グリップ
    ・エルゴノミクスに基づいた突き出たグリップである。
    ・表面は心地よいラバースキンだ。
  • 操作性
    ・下向きのコマンドダイヤルは操作しやすい。
    ・独立したM-Fnボタンを搭載している。
    ・側面のWi-Fiボタンをカスタムボタンとして利用することは出来ない。
    ・カメラ背面のコントロールレイアウトは前世代と同様だ。AFジョイスティックは無い。
  • 手ぶれ補正
    ・記載なし。
  • ファインダー
    ・0.39型236万ドットのOLEDファインダーを搭載している。
  • モニター
    ・3.0型104万ドットのバリアングルモニタを搭載している。
  • メニューシステム
    ・記載なし。
  • オートフォーカス
    ・フォーカスシステムはデュアルピクセルCMOS AFだが、瞳検出能力が向上し、低照度性能も-2EVから-4EVに進化している。
    ・瞳の検出精度が向上しており、フレーム上に被写体が小さく写る状態でも検出可能だ。信頼性はかなり高い。
    ・モニターをタップすることで検出した顔を切り替えることが出来る。
    ・動物検出機能が無いのは残念だ。
  • 連写性能
    ・サーボ時は10コマ秒の連写速度が7.4コマ秒まで低下する。
  • 高感度ISOノイズ
    ・常用ISO感度は100?25600だ。拡張感度でISO51200相当を利用可能である。
    ・実用可能なISO感度はISO 1600?3200までだ。
    ・ディテールが少し低下するのでISO6400はあまりおススメしない。
  • ダイナミックレンジ
    ・-3EVのアンダーな結果を復元すると、等倍で僅かなノイズが見られる。
    ・+1EVのオーバーを復元してもハイライトのディテールは残っている。+2EV以降のオーバーでは明らかに諧調が失われてしまう。
  • 仕上がり機能
    ・自撮り時は美肌モードを利用することが出来る。最も強い設定では効果が強すぎ、最も弱い設定では効果がはっきりしない。
  • 動画
    ・静止画モード時の録画ボタンはFull HDのみ対応している。
    ・4K動画を利用するにはモードダイヤルを動画に設定する必要がある。
    ・4KでのDPAFにはまだ対応していない。瞳は検出できるが、動きのある被写体には適していない。
    ・4Kが必要なければFull HDを使うのが理想的だ。
    ・電子手ぶれ補正をオンにすると17.6mmに相当する画角が30mmまで狭くなる。
    ・このカメラは垂直動画に対応している。
    ・4K動画は24pのみ対応しており、30pは利用できない。

総評

EOS Mのミドルレンジモデルとして、EOS Kiss M2は電子ビューファインダー、バリアングルモニタ、3.5mmマイク、信頼性の高いデュアルピクセルCMOS AF、強化された瞳検出フォーカス機能などを備えている。

ハードウェアのスペックは多くが前世代と同じだが、そのほとんどがまだ新しく、実は先代よりも1,000ドルも安い価格設定となっている。

「瞳検出機能」が向上しただけで、このカメラの良さを実感できるお得なカメラだと思う。

長所:瞳検出機能の強化・バリアングルモニタ・レスポンスの良いタッチパネル・美肌モード・3.5mmマイクジャック・WiFI/Bluetooth・4K 24p・Full HD 120p・ライブ配信機能

短所:4K時のクロップが大きい・4K動画のローリングシャッターが顕著・4K時にDPAF非対応・バリアングルモニタの回転角が少し小さい・ダイナミックレンジは改善が必要・USB充電に対応して欲しい

参考動画:追従連写

参考動画:三脚グリップによる自撮り&マイクテスト

参考動画:ISオフ

参考動画:IS強

参考動画:IS

とのこと。
EOS R5やR6ほど際立ったAF性能ではありませんが、アルゴリズムの改善などでセンサー・プロセッサーそのままでAF性能の向上を図っているようです。実写動画を確認する限り、距離のある被写体でも瞳を検出して追従しているように見えます。DIGIC 8搭載の新しい機種と同等のパフォーマンスと言えるかもしれません。

EOS Kiss Mから乗り換えるほどの価値があるかどうか悩ましいところ。市場にはKiss M2より1万円ほど安い新品在庫が残っているので、AFが気にならなければ「EOS Kiss M」を今から購入するのも一つの選択肢と言えるかもしれません。とは言え、瞳AFの改善は無視できないポイント。

もう少しお金を積むと、「Z 50」「α6400」「X-S10」など強力なライバルが多い価格帯となります。スペック的には太刀打ちできませんが、ユーザーインターフェースは「Kiss M2」が(エントリーモデルとしては)圧倒的に有利と感じています。使いやすいカメラを探しているのであれば一度カメラを手に取って確認して欲しいところ。

キヤノン「EOS Kiss M2」最新情報まとめページ

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